たろサク兄弟
生涯 [ ] （明治12年）、瀧吉弘の長男として南佐久間町2丁目18番地（現：2丁目）に生まれる。 はに、の職を代々務めた上級の家柄である。 父・吉弘は廃藩置県後上京、からに転じ、やらの下で内務官僚として勤めた後、地方官としてや、などを移り住んだため、廉太郎も生後間もなくから各地を回ることになった。 （明治19年）5月、附属小学校に入学。 同年9月、富山県尋常師範学校附属小学校（現：）に転校。 （明治21年）5月、東京の麹町尋常小学校（現：）に転校し、同校を（明治23年）に卒業。 卒業時にはピアノを演奏したと伝えられるが、その曲目は不明。 その後、故郷の大分県尋常師範学校附属小学校（現：）に入学したが、父の転勤で同県内の（現：）へ転校した。 1894年（明治27年）4月に同校を卒業し再度上京。 同年9月（現：）に入学し、ピアノを、に学ぶ。 （明治31年）に本科を卒業し 、研究科に進む。 こうして瀧は作曲と演奏でめきめきと才能を伸ばしていった。 には（現：）にあったグレース・エピスコパル・チャーチ（博愛教会）でを受けてになり、にからを受けた。 彼の代表作である「」は、「」と並んで編纂の「中学唱歌」に掲載された。 また、人気の高い曲の一つである「」は（明治33年）8月に作曲された、4曲からなる組曲『四季』の第1曲である。 「お正月」、「」（「」とは別物である）、「雪やこんこん」（文部省唱歌「雪」とは別物である）などは、日本生まれの最も古い作品として知られるが、これらは（明治33年）に編纂された幼稚園唱歌に収められた。 また「荒城の月」は、でになったことも判明した。 またピアニストとしては特にに師事し、その影響を大きく受けてドイツ音楽を至上とする奏法を貫いていた。 （明治34年）4月、日本人の音楽家では3人目となるヨーロッパとして出国し、5月18日にのに到着。 同地で日本語教師を務めていた文学者のや、ヴァイオリニストの、また海軍軍楽隊から派遣されたクラリネット奏者（後に「君が代行進曲」作曲）などと交友を持ち、共に室内楽を演奏したりした。 さらにに向かい、（設立者：、当時の学院長：）に入学する。 文部省外国留学生として入学、 （）にピアノを、に作曲や音楽理論を学ぶ が、わずか5か月後の11月にを発病し、現地の病院で入院治療するが病状は改善せず、帰国を余儀なくされる。 （明治35年）7月10日にドイツを発ち、を経由して10月17日に横浜に着く。 その後は父の故郷である大分県で療養していたが、（明治36年）午後5時に稲荷町339番地（現：府内町）の自宅で死去した。 満23歳没（享年25）。 結核に冒されていたことから死後多数の作品が焼却されたという。 作曲数が多かったと考える者もいるようだが、現在はっきりとその存在が確認されている作曲作品は34曲と決して多くはない（編曲作品もいくらか現存）。 瀧家の墓所はの龍泉寺である が、廉太郎は父と親交のあった大分市金池町のに葬られた。 戒名は直心正廉居士。 （平成23年）3月、廉太郎の墓は、親族らの意向により万寿寺から先祖の眠る龍泉寺へと移設された。 龍泉寺には、瀧がドイツ留学時に愛用していた火鉢が残されている。 （平成31年）2月、廉太郎が書いたとされる手紙や譜面、写真など200点以上もの史料が竹田市に寄贈された。 作品 [ ] 歌曲に有名な作品が多い滝だが、には日本人作曲家による初めてのピアノ独奏曲『』を作曲している。 肺結核が悪化して、死期が近いことを悟った時、死の4か月前に作曲したピアノ曲『（うらみ）』が最後の作品として残された。 『メヌエット』『憾』を除いて、全て声楽作品である。 1896年（明治29年）• 日本男児（詞・東郊。 独唱） 1897年（明治30年）• 春の海（詞・。 独唱）• 散歩（詞・中村秋香。 独唱）• 命を捨てて（詞・不詳。 独唱） 1899年（明治32年）• 我神州（詞・砂沢丙喜治。 独唱）• 四季の瀧（詞・東くめ。 ソプラノ・アルト・ピアノ伴奏） 1900年（明治33年）• 卒業式歌（詞・失名氏。 独唱）• メヌエット（ピアノ曲）• 組歌『四季』• 1 （詞・。 ソプラノ・アルト・ピアノ伴奏）• 2 納涼（詞・東くめ。 独唱・ピアノ伴奏）• 3 月（詞・瀧廉太郎。 ソプラノ・アルト・テノール・バス）• 4 雪（詞・中村秋香。 ソプラノ・アルト・テノール・バス・ピアノとオルガン伴奏）• 中学唱歌• （詞・。 独唱）• （詞・。 独唱）• 豊太閤（詞・。 独唱） 1901年（明治34年）• 幼稚園唱歌（作曲は1900年から）• ほうほけきょ（詞・瀧廉太郎。 独唱・ピアノ伴奏）• ひばりはうたひ（詞・東くめ。 独唱・ピアノ伴奏）• 鯉幟（詞・東くめ。 独唱・ピアノ伴奏）• 海のうへ（詞・東くめ。 独唱・ピアノ伴奏）• 桃太郎（詞・瀧廉太郎。 独唱・ピアノ伴奏）• お池の蛙（詞・東くめ。 独唱・ピアノ伴奏）• 夕立（詞・東くめ。 独唱・ピアノ伴奏）• かちかち山（詞・東くめ。 独唱・ピアノ伴奏）• みずあそび（詞・瀧廉太郎。 独唱・ピアノ伴奏）• （詞・東くめ。 独唱・ピアノ伴奏）• 菊（詞・東くめ。 独唱・ピアノ伴奏）• 軍ごっこ（詞・東くめ。 独唱・ピアノ伴奏）• 雀（詞・。 独唱・ピアノ伴奏）• 雪やこんこん（詞・東くめ。 独唱・ピアノ伴奏）• （詞・東くめ。 独唱・ピアノ伴奏）• さようなら（詞・東くめ。 独唱・ピアノ伴奏） 1902年（明治35年）• 別れの歌（詞・不詳。 ソプラノ・アルト・テノール・バス）• 水のゆくへ（詞・。 2ソプラノ・アルト・ピアノ伴奏）• 荒磯の波（詞・。 独唱・ピアノ伴奏） 1903年（明治36年）• （ピアノ曲・絶筆） その他に他の作曲家の作品の編曲も存在する。 作品の一部は鉄道に関する音楽にも採用されている。 「荒城の月」はのの列車到着時に利用客に向けて流され、「箱根八里」は、等のに使用されている。 また、「花」は、にてご当地メロディーとして使用されている。 かつては・の到着・発車時の（通称「」）として使われていたが、乗り入れ後は使用されていない。 登場作品 [ ] 映画• （ 演：）• （ 演：、）• （ 演：）• （ 演：） テレビドラマ• （ 演：） ラジオドラマ• （ 演：）• （1958年 演：） 演劇• （ 演：）• （1970年 演：）• （ 演：）• （ 演：、）• （ 演：）• （ 演：）• 音楽劇 荒城の月〜落日の譜〜《A組公演》（ 演：）• 音楽劇 荒城の月〜落日の譜〜《B組公演》（2012年 演：）• （2012年 演：）• （ 演：）• （ 演：）• （2014年 演：）• （2014年 演：）• （ 演：）• 瀧廉太郎の友人、と知人とその他の諸々（ 演：） 関連画像 [ ]• 『姓氏』（著作／監修、）p201. 『鎮西高橋系図』• 『番町教会百年史』伊藤潔、日本基督教団番町教会編 日本基督教団番町教会 p. , p. 園田高弘HPより• 瀧井敬子『夏目漱石とクラシック音楽』第8章第1節「漱石が上野で聴いたハイカラの音楽会」 毎日新聞出版• 『事典有名人の死亡診断 近代編』（吉川弘文館、）p. 172. 大分合同新聞2011年5月23日朝刊「滝廉太郎の新曲発見 重厚で明るい『卒業式歌』」• 大分合同新聞2010年12月18日夕刊「滝廉太郎『水のゆくへ』の作詞者 橘糸重と判明」• （博文館、1901年2月）p. 380 参考文献 [ ]• 滝廉太郎作品集（CD VICC-5026）• 渡辺かぞい『天才音楽家・瀧廉太郎、二十一世紀に蘇る』近代文芸社新書、近代文芸社。。 小長久子（編）『瀧廉太郎全曲集 作品と解説』音楽之友社。 関連項目 [ ]• - 瀧の妹の孫。 - 東京音楽学校助教授時代の教え子で、ピアノを教えていた。 環が既婚であることを知らずに留学前に結婚を申し込んだ。 外部リンク [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 として無料で入手可能。 - 瀧廉太郎の『作曲作品34曲』と『編曲作品11曲』の演奏• - 日出町観光情報サイト「ひじウォッチ！」.
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