ビタミン d コロナ。 【ビタミンD不足は危険?】コロナ重症化説はウソ?本当?

「新型コロナにビタミンDが効く」 拡大解釈に国立健康・栄養研究所が警鐘

ビタミン d コロナ

もくじ• ビタミンDにコロナウイルス感染予防の効果はあるのか? 結論から書くと、ビタミンDが新型コロナウイルスの感染予防に特別効果があるということはありません。 ですが、免疫システムが正常に機能するために多くの栄養素や関連物質が必要ですが、ビタミンDはその中の1つであるために必要な要素であることは間違いありません。 その点で言うなら、ビタミンDはコロナウイルスの感染予防に効果はあると言えます。 繰り返しになりますが、ビタミンDを摂取していればコロナウイルスの感染予防の効果があるというのは誤りですのでその点には注意が必要です。 参考: 現時点での研究結果 以前流行した新型インフルエンザの場合、複数ある型のうち1つの型に関してのみビタミンDが予防に有効性があると認められました。 しかし、それと同様に新型コロナウイルス感染症 COVID-19 にもビタミンDが効果的であるとは、現時点でははっきりとは断定できません。 参考: そのため、現時点ではビタミンDは正常な免疫力を持つために必要な栄養素の一つとして適正量を摂取する必要はある以外に言えることはないようです。 スポンサーリンク ビタミンDと日光の関係性がコロナによって注目されている 普段はあまり気にする人は少ないビタミンDですが、コロナの予防に効くとか免疫力を正常に保つために必要だと急に注目され始めました。 そのビタミンDですが、実は日光浴だけ補うことができることはご存知でしょうか。 最近はずっと家の中にこもりっきり• 毎日デスクワークをしているので日光を浴びてない• 家で過ごすのが好きなのであまり外に出ない こうした方は、いつもより意識的に日光を浴びるようにしてビタミンDを摂取すると免疫力がアップするかもしれませんね。 ビタミンDを補う日光浴はどれくらい時間が必要か ビタミンDを取り入れるのにはどれくらいの時間の日光浴が必要なのか気になりますよね。 明確な時間の基準はありませんが、屋外で日光浴をすれば15~30分程度で良いとされています。 中には夏の木陰で30分程度で良いという言及もあるので、直射日光を浴びる必要もないようです。 天気の良い日に30分程度運動をしているうちに必要なビタミンDが補えると考えると、それほど難しいことではないように感じられますね。 ビタミンDは日光をガラス越しでも補える? ガラス越しの日光浴ではあまり効果は望めないようです。 理由として、ガラスは紫外線を通さないことが挙げられます。 屋内で日光を浴びながら昼寝をしたとしても、ビタミンDの補給には効果はさほどないということになります。 どうしても仕事などで日中は屋内にいなくてはいけない場合は、窓を開けて日光を浴びるなどすれば必要な量は賄えそうですね。 ビタミンDを摂取できる食べ物 ビタミンDと言えばウナギが有名ですが、その他には魚やきのこ類の摂取が推奨されています。 魚の中でも鮭の含有量が多いようです。 シイタケは食べる前に天日干しをするとビタミンDの含有量がアップします。 ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがある栄養素なので、骨粗鬆症財団からの情報が充実しているのでとても参考になります。 参考:.

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【ビタミンD不足は危険?】コロナ重症化説はウソ?本当?

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佐々木敏・東京大学大学院医学系研究科教授(公共健康医学専攻 社会予防疫学分野、M. , Ph. ) 1981年京都大学工学部卒業、1989年大阪大学医学部卒業、1994年同大学院医学系研究科博士課程修了(医学博士)、ルーベン大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)。 国立がん研究センター研究所、国立健康・栄養研究所などを経て2007年より現職。 厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」の策定に尽力し、新型コロナウイルスパンデミックの前は、全国での説明に奔走していた。 「月刊 栄養と料理」(女子栄養大学出版部)で長年連載し、栄養士や一般市民向けの情報提供にも務めている。 『わかりやすいEBNと栄養疫学』(同文書院)、『』(女子栄養大学出版部、)など著書多数。 (写真は2018年7月、監物南美さん撮影) 松永:ビタミンDについてはどうお考えになりますか。 欧米では、「感染予防や重篤化防止のためにサプリメントを飲むべきだ」という医師が出てきて、一般メディアでもビタミンDで新型コロナと闘おう、と盛んに取り上げられています。 日本でも、この欧米の流れを受けて、一部の健康食品業者が色めき立っているようです。 でも、日本の消費者庁、国立健康・栄養研究所は、新型コロナウイルス感染症の予防効果は否定しています。 一方で、NHKは、5月19日の「あさイチ」で「ビタミンで免疫力up」として、ビタミンDも取り上げました。 どの程度のエビデンスがあって、どのように解釈したらよいのでしょうか。 佐々木:ビタミンDが新型コロナウイルス感染症の予防に効果があるのかどうかはもちろんわかりません。 松永:ヨーロッパで、血中ビタミンD濃度が低いと新型コロナウイルス感染症による死亡率が高い、という論文が出ました。 「ならば、血中濃度を上げておかなければ。 サプリメントを飲まなければ」ということになっているようなのですが。 上気道感染症を抑える効果はごくわずか 佐々木:Aging Clinical and Experimental Researchに掲載された論文ですね。 国民の血中ビタミンD濃度が低い国のほうが新型コロナウイルス感染症による国全体の死亡率が高い傾向にあるという結果です。 興味深い指摘です。 患者さんを一人ずつ調べた論文ではなく、国を単位として調べた研究で、「生態学的研究」と呼ばれる手法です。 疫学の講義では、「仮説の検証」ではなく、「仮説の提唱」に使うようにと、教えられる研究手法です。 ですから、この手法を使った研究を根拠として何を食べようとかこうしようと言うのは時期尚早です。 この論文も結語は、「研究が必要」と主張していて、「血中ビタミンD濃度を上げるべきだ」とは書かれていません。 松永:生態学的研究については、東大での先生の講義資料でも、詳しく説明されています。 ところが、メディアはこの論文を基に、ビタミンDを取るべきだ、と走ってしまう。 佐々木:一方、こういうのもあります。 Diabetes and Metabolic Syndromeに掲載されたイギリスの論文です。 このパンデミックの前に別の研究のために採血して保存してあった50万人の血液でビタミンD濃度を測り(最終的に分析に使えたのは35万人弱)、同時に、この中でだれがコロナウイルス感染症にかかったかを大急ぎで調べました。 かかっていた449人の血中ビタミンD濃度を、かかっていなかった残りの人の血中ビタミンD濃度と比べたところ、両者に違いはありませんでした。 ビタミンDと新型コロナウイルス感染症を巡る二つの論文。 5月6日と7日に公開された 松永:ビタミンD関係ありとなしと、両方の論文があるわけですね。 佐々木:前者と後者の違うところはいろいろあるのですが、もっとも注目すべきなのは、後者は、年齢とか性別とか人種とか経済状態とか健康状態とか肥満度とか、感染症の発症に関連しそうな、血中ビタミンD濃度以外の要因も一人ずつ調べてあって、これらの影響を統計学的に取り除いて、血中ビタミンD濃度の影響を計算した点です。 前者ではこのような細かい配慮はなされていません。 松永さんなら、どちらの論文を紹介しようと思いますか? 松永:当然、後者です。 しかし、私は前者の論文が出ているという情報はキャッチできたのですが、「差がなかった」という後者には気付けませんでした。 差がなかった、という情報はニュース性がなくてやっぱり流れにくい。 調べが浅くて反省します。 ただし、ビタミンDに関連する既存の論文でも、ビタミンDは免疫系の増強に大きな役割を果たしている……とよく書いてありますよ。 これらの研究をまとめたメタ・アナリシスも行われています。 British Medical Journalに2017年、掲載されたメタ・アナリシスによると、データを統合するに値する質を持った研究は25報見つかり、プラセボに対するビタミンDのサプリメントによる上気道感染症の発生率の低下はわずかですがありました。 統計学的には意味のある結果ですが、実数は「わずか」なので、あまり期待しすぎないほうがよいかもしれません。 もう一方の群には介入せず(対照群)、その後の健康状態を観察し2群を比較することで、物質や薬剤などの効果を確かめる。 松永:わずかでも効けば、と思いますが、わずか、というのはどういう意味ですか? 佐々木:25の研究を統合し、計1万933人のデータを解析しています。 その結果、ビタミンDを摂取していない対照群では5225人中2204人が1回以上、上気道感染症を発症していました。 これに対して、ビタミンDを摂取していた介入群では5708人中2303人が1回以上、発症していました。 前者の割合が42. 2%、後者が40. 3%なので、たしかに介入群の方が発生率は低いのですが、減った人数はほんのわずか、ですよね。

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ビタミンDは、新型コロナ対策に有効か?エビデンスを見極める(後編) 佐々木敏教授(東京大学大学院医学系研究科)インタビュー WEDGE Infinity(ウェッジ)

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佐々木敏・東京大学大学院医学系研究科教授(公共健康医学専攻 社会予防疫学分野、M. , Ph. ) 1981年京都大学工学部卒業、1989年大阪大学医学部卒業、1994年同大学院医学系研究科博士課程修了(医学博士)、ルーベン大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)。 国立がん研究センター研究所、国立健康・栄養研究所などを経て2007年より現職。 厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」の策定に尽力し、新型コロナウイルスパンデミックの前は、全国での説明に奔走していた。 「月刊 栄養と料理」(女子栄養大学出版部)で長年連載し、栄養士や一般市民向けの情報提供にも務めている。 『わかりやすいEBNと栄養疫学』(同文書院)、『』(女子栄養大学出版部、)など著書多数。 (写真は2018年7月、監物南美さん撮影) 松永:ビタミンDについてはどうお考えになりますか。 欧米では、「感染予防や重篤化防止のためにサプリメントを飲むべきだ」という医師が出てきて、一般メディアでもビタミンDで新型コロナと闘おう、と盛んに取り上げられています。 日本でも、この欧米の流れを受けて、一部の健康食品業者が色めき立っているようです。 でも、日本の消費者庁、国立健康・栄養研究所は、新型コロナウイルス感染症の予防効果は否定しています。 一方で、NHKは、5月19日の「あさイチ」で「ビタミンで免疫力up」として、ビタミンDも取り上げました。 どの程度のエビデンスがあって、どのように解釈したらよいのでしょうか。 佐々木:ビタミンDが新型コロナウイルス感染症の予防に効果があるのかどうかはもちろんわかりません。 松永:ヨーロッパで、血中ビタミンD濃度が低いと新型コロナウイルス感染症による死亡率が高い、という論文が出ました。 「ならば、血中濃度を上げておかなければ。 サプリメントを飲まなければ」ということになっているようなのですが。 上気道感染症を抑える効果はごくわずか 佐々木:Aging Clinical and Experimental Researchに掲載された論文ですね。 国民の血中ビタミンD濃度が低い国のほうが新型コロナウイルス感染症による国全体の死亡率が高い傾向にあるという結果です。 興味深い指摘です。 患者さんを一人ずつ調べた論文ではなく、国を単位として調べた研究で、「生態学的研究」と呼ばれる手法です。 疫学の講義では、「仮説の検証」ではなく、「仮説の提唱」に使うようにと、教えられる研究手法です。 ですから、この手法を使った研究を根拠として何を食べようとかこうしようと言うのは時期尚早です。 この論文も結語は、「研究が必要」と主張していて、「血中ビタミンD濃度を上げるべきだ」とは書かれていません。 松永:生態学的研究については、東大での先生の講義資料でも、詳しく説明されています。 ところが、メディアはこの論文を基に、ビタミンDを取るべきだ、と走ってしまう。 佐々木:一方、こういうのもあります。 Diabetes and Metabolic Syndromeに掲載されたイギリスの論文です。 このパンデミックの前に別の研究のために採血して保存してあった50万人の血液でビタミンD濃度を測り(最終的に分析に使えたのは35万人弱)、同時に、この中でだれがコロナウイルス感染症にかかったかを大急ぎで調べました。 かかっていた449人の血中ビタミンD濃度を、かかっていなかった残りの人の血中ビタミンD濃度と比べたところ、両者に違いはありませんでした。 ビタミンDと新型コロナウイルス感染症を巡る二つの論文。 5月6日と7日に公開された 松永:ビタミンD関係ありとなしと、両方の論文があるわけですね。 佐々木:前者と後者の違うところはいろいろあるのですが、もっとも注目すべきなのは、後者は、年齢とか性別とか人種とか経済状態とか健康状態とか肥満度とか、感染症の発症に関連しそうな、血中ビタミンD濃度以外の要因も一人ずつ調べてあって、これらの影響を統計学的に取り除いて、血中ビタミンD濃度の影響を計算した点です。 前者ではこのような細かい配慮はなされていません。 松永さんなら、どちらの論文を紹介しようと思いますか? 松永:当然、後者です。 しかし、私は前者の論文が出ているという情報はキャッチできたのですが、「差がなかった」という後者には気付けませんでした。 差がなかった、という情報はニュース性がなくてやっぱり流れにくい。 調べが浅くて反省します。 ただし、ビタミンDに関連する既存の論文でも、ビタミンDは免疫系の増強に大きな役割を果たしている……とよく書いてありますよ。 これらの研究をまとめたメタ・アナリシスも行われています。 British Medical Journalに2017年、掲載されたメタ・アナリシスによると、データを統合するに値する質を持った研究は25報見つかり、プラセボに対するビタミンDのサプリメントによる上気道感染症の発生率の低下はわずかですがありました。 統計学的には意味のある結果ですが、実数は「わずか」なので、あまり期待しすぎないほうがよいかもしれません。 もう一方の群には介入せず(対照群)、その後の健康状態を観察し2群を比較することで、物質や薬剤などの効果を確かめる。 松永:わずかでも効けば、と思いますが、わずか、というのはどういう意味ですか? 佐々木:25の研究を統合し、計1万933人のデータを解析しています。 その結果、ビタミンDを摂取していない対照群では5225人中2204人が1回以上、上気道感染症を発症していました。 これに対して、ビタミンDを摂取していた介入群では5708人中2303人が1回以上、発症していました。 前者の割合が42. 2%、後者が40. 3%なので、たしかに介入群の方が発生率は低いのですが、減った人数はほんのわずか、ですよね。

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