サトシのツタージャ。 【ツタージャ姐さん・・・】BWサトシのポケモンの勝率をまとめてみた

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サトシのツタージャ

その数分後、マメパトはサトシの元に戻って来た。 「ツタージャは見付けたか?」 「ポー」 マメパトは頷く。 先ずはツタージャについての報告が先だ。 「方向は?」 あっちとマメパトは翼を向ける。 サトシはその方向に向けて走ろうとしたが、その前にマメパトに止められた。 「どうした?」 「ポー、ポーポー、ポーポーポー!」 身振り手振りを行ない、マメパトはNがいたことをサトシに必死に伝える。 少し時間は掛かったものの、サトシはそれを理解する。 「Nさんがツタージャと……?」 「ってことは、そのツタージャはNさんの手持ち?」 「ポー」 違うとマメパトは首を振る。 様子や離れたことから、どうにもパートナーには見えなかった。 「僕もそう思うよ。 Nさんがツタージャのトレーナーなら、ツタージャがサトシを知らないのは少し変だ」 話していない。 手持ちになって間もないからとも考えられるが、それでも違和感があった。 「とりあえず、俺は追い掛けてみるよ。 気になるし!」 マメパトが示す先に向かって、サトシ達は走り出した。 「もう、また行っちゃった。 子供なんだから」 「うーん、単に話してみたいだけに見えるかな。 僕には」 何にしても、安全の為にもサトシ達と離れるのは不味いので、アイリスとデントは彼等の後を走る。 草むらを抜け、道を歩くとツタージャはゴツゴツとした岩山に到着。 軽やかな動作で難なく頂上に移動する。 振り向いて見下ろすと、サトシとピカチュウ達が岩山の前にいた。 (……) ツタージャは色々考えながら、周りの岩を見る。 サトシ達に向けて。 「う、うわあぁ!? (……ふーん) その様子を、ツタージャはまた興味深げに見つめる。 ポケモン達が何の迷いもなく、サトシを助けに動いた。 自分の感じた通り、彼とポケモン達との絆は強い様だ。 それを確認すると、少し奥に移動する。 「よっ……と!」 同時にサトシとそのポケモン達が先に頂上に到着。 デントとアイリスは少し遅れて続いた。 そう言おうとしたサトシだが、ツタージャが指をクイクイと動かす。 言葉はいらない。 「……戦えって事か」 「タジャ」 そうだと、ツタージャは首を縦に振る。 「良いぜ、ツタージャ!」 向こうが望むのなら、こちらは応えるまで。 ツタージャの宣戦布告をサトシは受け入れた。 サトシの最初のパートナーとして、ツタージャの先の行動は意図があったとしても許せなかった。 「……行けるか?」 「ピカピ!」 まだ万全ではないピカチュウを戦わせるのは不安が有るも、当のピカチュウが望むのなら、自分はそれを尊重するだけ。 それにミジュマル、マメパト、ポカブは特訓でかなり疲れている。 体力を考えてもピカチュウが最適だろう。 「なら! ピカチュウ、君に決めた!」 「ピカ!」 「ピカチュウ対ツタージャ。 属性は不利だけど……」 「彼等には関係ないだろうね」 サトシとピカチュウ。 体調の点は不安だが、彼等の戦いをやっと見れる。 ジムリーダーとしても、ポケモンソムリエとしても気になる戦いだ。 「ター……ジャ!」 ツタージャは回避するだけでなく、首から蔓を伸ばすと回転。 しならせてピカチュウに向ける。 「つるのムチ! かわせ!」 かなりの速度と不規則な軌道の鞭に対し、ピカチュウもまた不規則な動きで避ける。 『やるじゃない』 『こちとら、幾度も戦いを潜り抜けてるからね!』 『成る程、歴戦の戦士という訳ね。 すると、ハートマークが次々と現れ、ピカチュウの周りに向かって行く。 「これは……メロメロ!」 自分と異なる性別のポケモンを魅了する技。 限定的な技だが、その分効果が大きい技でもある。 「ピカチュウ、その場に留まれ!」 「えっ、避けないの!? 」 「違うね。 これは……」 サトシの行動に、アイリスは驚くも、デントは何かを見抜いた様だ。 静かに見守っている。 ピカチュウが動きを止めると、ハートマークが彼を包囲。 次の瞬間、ハートマークが一斉にピカチュウに迫る。 ハートマークの衝突を回避する。 『やるわね。 空中という回避が困難な場所で追撃を放ったのだ。 「アイアンテール!」 「ピッ……カァ!」 草の刃と鋼の尾が衝突。 しかし、発動したばかりのアイアンテールは体調不良の影響もあって、高速回転で威力が増したリーフブレードに負け、ピカチュウは吹き飛ばされる。 「でんこうせっか!」 しかし、ピカチュウは直ぐに体勢を立て直し、でんこうせっかを放つ。 つるのムチで迎撃を仕掛けるツタージャだが、まだ空中にいたために上手く当てれず、カウンターの一撃を食らう。 「タジャ……!」 一撃を受けたが、ツタージャは不敵な笑みを浮かべる。 「……タジャ!」 「あっ!? 」 「逃げた!? 」 そこでツタージャはサトシ達から背を向け、走り出す。 サトシは当然追い掛け、アイリスやデントも続く。 「……タジャタジャ」 また指でクイクイと、サトシ達を挑発するツタージャ。 「今度は追いかけっこってか? だったら、付き合ってやるさ!」 サトシの言葉にクスッと微笑むと、ツタージャは全力で走る。 サトシもピカチュウを肩に乗せ、三匹はモンスターボールに戻すと全力で後を追う。 追いかけっこは草木の中でしばらく続き、ある場所でツタージャは振り向く。 「タジャ!」 「リーフストーム!」 そのままリーフストームを展開。 サトシに向けて放つも、本人は無視して突き進む。 」 「ピカ!? 」 突如足が空を切ったかと思うと、鈍い水音を立ててながら落下する。 どうやら、沼地に誘導されていたらしい。 ツタージャは蓮の葉の上でクスクスと、からかうような笑みを浮かべている。 「くそー、引っ掛けたなー。 」 (あら、底無し沼だったのね) サトシの身体が沈んでいく。 その沼は底無し沼だったのだ。 これにはツタージャも驚きだが、同時に見極める機会だとも考えた。 サトシという少年の本質を知るチャンスだと。 「くそっ、もがけばもがくほど沈むな……! ピカチュウ、頭に乗ってくれ!」 「ピ、ピカ……」 「早く!」 沈んでいく中、サトシはピカチュウを頭に乗せさせながら、周りを見る。 少し離れた場所にある一つの蓮の葉に視線を集中させ、三つのモンスターボールを放り投げる。 三つのモンスターボールは見事に蓮の葉に乗る。 これで三匹の安全は確保出来た。 次はピカチュウだ。 「ピカチュウ、あそこまでジャンプするんだ。 そしたら、お前も助かる」 サトシは!? とピカチュウは大声で叫ぶ。 親友を見捨てるなど出来るわけが無い。 「このままじゃ、お前も一緒に沈むんだぞ! 良いから早く!」 (……自分よりも、仲間が優先なのね) 命の危機に瀕していると言うのに、己ではなく仲間を第一にする。 少年のその心に草蛇は揺れる。 ツタージャが動こうとしたが、彼女の動作よりも早く、大きな蔓が森から放たれた。 サトシを助けようと、アイリスとデントが投げたのだ。 サトシは蔓を掴み、何とか底無し沼から脱出する。 「助かったよ。 デント、アイリス」 「どういたしまして」 「もう、無茶ばっかり!」 「ごめんごめん。 デント、ヤナップってつるのムチを使える? あそこに置いた、皆が入ったモンスターボールを取って欲しいんだ」 「お任せ。 「これって……」 「……」 投げられた方向を見ると、ツタージャが伸ばした蔓を縮めていた。 どうやら彼女が投げたらしい。 「……タジャ」 サトシを何かを伝えるような眼差しで一度見た後、ツタージャは向こうへと去っていった。 「よし、追うぞ。 ピカチュウ」 「ピカ!? 」 「まだ追うの!? あのツタージャ、サトシの手に負えるとは思えないわよ!? 」 「うーん、それは僕も感じたかな。 あのツタージャ、癖がとても強い。 君でも手こずるんじゃないかな?」 「その方が面白いじゃないか!」 癖が強すぎると忠告する二人だが、サトシは逆にだからこそ良いと語る。 ポケモンマスターを目指す彼からすれば、個性が有るからこそ、意味が有るのだ。 「それに、二人が言うほど、あいつそんなに厄介な奴とは思えないんだよな。 俺」 「さっき沼地に誘き出されて、危うく沈む所だったじゃない!」 「けど、その気にしては直接手を出そうとはしなかったじゃん」 「言われてみれば……」 ツタージャがそのつもりなら、サトシ達を沈めることは容易かっただろう。 なのに、彼女はそうしなかった。 誘い込む思惑は有っても、沈めるつもりが無かったのは明白だ。 それに、三匹が入ったモンスターボールをわざわざサトシの元に戻した。 「あと、まだ俺達はあいつとのバトルに勝ってないしな。 「しつこすぎるわよ~」 「諦めないって言うべきだと僕は思うね」 うんざりとしたアイリスと、苦笑いするデント。 しかし、一人にするわけには行かないのでまた走り出す。 「……」 歩きながら、ツタージャは時折後ろを見る。 何かを期待しているかのように。 (……流石にもう来ないわよね) あんな目に遭遇したのだ。 幾ら彼でも、もう自分を追おうとはしないだろう。 仕方ないとは思いつつも、ツタージャははぁとため息を溢す。 (……どうして、ため息なんかしてるのかしら) 知らず知らずの内に、自分がサトシに期待をしていることにツタージャは驚く。 彼と会って、一日どころか半日も経ってないにも拘らず、自分はそんなに彼に興味を抱いたのだろうか。 そんなことを考えながらしばらく歩くと、流れる水音が耳に響く。 どうやら川に着いたらしい。 喉も乾いたし、水を軽く飲んで潤す。 振り向くとあの少年が、サトシがそこにいた。 「へへっ、俺とお前の勝負はまだ終わってないだろ?」 「……」 まだ自分との勝負を諦めてなかった。 まだ自分を追い掛けてくれた。 その事実は一瞬、ツタージャの脳裏にある光景が過るも、少年の純粋な瞳の光がそれを簡単に掻き消す。 今のツタージャには、サトシと彼の仲間達にしか興味がない。 アイリスやデントなど、歯牙にも掛けない。 「どうする? まだ追いかけっこするか? それとも、バトルの再開か?」 「タージャ」 ツタージャは蔓を少し伸ばし、サトシに戦いの意志を示す。 ここまで来れば、もう見極めるものはない。 後は戦って決めるのみ。 「ピカチュウ、行くぜ!」 「ピカ!」 ピカチュウ対ツタージャ。 そのバトルが再開される。 「でんこうせっか!」 「ピカァ!」 「タジャ!」 先程と同じく、高速の突撃。 それをツタージャも先程同様、見事な動作で回避。 またつるのムチを放つも、これもまたピカチュウはかわしていく。 「ピカチュウ、停止!」 「また繰り返し?」 「だけど、このままだと……」 跳躍の隙を狙われる。 先程はリーフブレードだが、今度は安全に攻撃できるつるのムチかリーフストームが来るかもしれない。 (わざと? それとも、それしか手がない?) 前者ならともかく、後者ならがっかりだ。 しかし、どちらにせよ、自分は向こうの行動に合わせて対応するだけだ。 ハートマークがそろそろ、ピカチュウに向かおうとする。 「ピカチュウ、地面に向かってアイアンテール!」 「ピッカァ!」 鋼鉄の尾が大地に叩き付けられ、その衝撃で煙と石礫が跳ね上がり、ハートマークを破っていく。 (跳ね上げた礫でこの技を破った!? ) 予測を上回る対処のやり方に、ツタージャは驚愕する。 (だけど、関係ないわ) ツタージャはその場で回転。 大量の木の葉を纏う風、リーフストームを発生させ、煙に向けて放つ。 煙ごと、ピカチュウを吹き飛ばすつもりなのだ。 「ピカチュウ、ジャンプ! そのままアイアンテール!」 「ピカ!」 木の葉の嵐が煙を吹き飛ばす直前で、ピカチュウが大ジャンプ。 リーフストームを回避し、技を放った硬直の間を狙ってアイアンテールをツタージャを叩き込んだ。 「タジャ……!」 やられた。 アイアンテールで地面を叩いたのは、メロメロを破るだけでなく、煙を起こしてリーフストームを誘導する目的も有ったのだ。 (なら、こうよ) ツタージャは草の刃を地面に叩き付ける。 先程のピカチュウの時と同じ様に、石礫と煙が発生する。 「ピカチュウ、気を付けろ。 来るぞ」 「ピカ」 次の攻撃に備え、ピカチュウは身構える。 その直ぐ後、煙を突き破るように上下から蔓の鞭が出てきた。 その鞭をかわすと、突然煙から何かが出てきた。 「メロメロ!? 」 「どういうこと!? 」 よほど鍛えてない限り、技は通常、一度に一つしか出せない。 今つるのムチを出している以上、メロメロは使えないはずだ。 その為、先に放てば仕舞うまで他の技を使えない。 しかし、メロメロは発射型の技。 放てば、他の技が問題なく使えるのだ。 煙とこの性質を利用し、ツタージャは恰も二つの技を使った様に見せ掛けたのだ。 「ピカチュウ、後ろ右斜め後ろ左!」 「ピカピ!」 つるのムチとメロメロ、二つの技をピカチュウはサトシの指示の元、縦横無尽に動いて回避していく。 「タジャア!」 しかし、ツタージャも黙ってこの機を見逃すつもりはない。 つるのムチを維持したまま、ピカチュウに接近。 「ちょっ、捕まったわよ!? 」 「これは不味いね……!」 身動きの取れない状態では、メロメロが確実に受けてしまう。 」 絶体絶命、かと思われたその時、ピカチュウは身体からそれなりの規模の電気を発射する。 今の状態では、電気は差ほど使えない。 しかし、でんきショックなら数回だけ使えるのだ。 電気は組み付いているツタージャにダメージを与え、同時にメロメロも焦がす。 「ピ……カァ!」 「タジャ……!」 思わぬ攻撃から拘束が緩んだ。 ピカチュウは脱出と同時に身体を回転。 尻尾をツタージャに勢いよく叩き付ける。 」 「つるのムチ!」 しかし、ツタージャもただで攻撃を受けるつもりは微塵もない。 素早く伸ばしていた片方の蔓を、ピカチュウに叩き込む。 確かなダメージを与えつつ、もう片方の蔓を身体に絡ませ、一気に縮める。 その勢いを利用し、リーフブレードを放つ。 その一撃はサトシの指示で直撃はしなかった。 しかし、技の性質で急所に少し擦っており、小さくはあるが無視出来ないダメージをまた与えた。 「やっぱり、相当な実力者ね。 あのツタージャ……」 「うん。 サトシとピカチュウのベストテイストに食らい付いている。 これほどとはね……」 不調が影響しているとは言え、一番のコンビであるサトシとピカチュウとここまで戦える。 明らかに、並の野生とは一線を画する実力の持ち主だ。 並のトレーナーでは余程対策しない限り、勝負にもならない。 自分でも手こずるレベルだとデントは確信していた。 「強いな、お前! 楽しいぜ!」 「ピカピカ!」 それはツタージャもだった。 この時間をもっと楽しみたい、もっと味わいたい。 だからこそ、『あの時』から今まで抑えていたこの『力』を解き放つ。 「ターー……!」 「リーフストーム! だけど……!」 「威力がさっきより上がってない!? 」 ツタージャが放つのは木の葉の嵐。 しかし、その規模は先程を優に上回る。 「しんりょく? いや……」 しんりょく。 ミジュマルのげきりゅう、ポカブのもうかと同じく、体力が少ない時に発動し、草タイプの技の威力を引き上げる特性。 草タイプのジムリーダーだけあり、デントはその特性について知ってはいる。 しかし、それとは違う。 何しろ、ミジュマルやポカブの時と違い、オーラが出ていない。 (もしかして、あのツタージャ……) ある推測を立てるデント。 しかし、そうであれば、あのツタージャは実力だけでなく、その秘めたる力も相当なものの様だ。 「ジャアァアアアァーーッ!! 」 木の葉の竜巻が放たれる。 竜巻は縦の状態で、石や土を巻き込みながらピカチュウに迫る。 (相殺は無理か!) 今の体調では十万ボルトは使えない。 でんきショックでは威力不足だ。 アイアンテールの衝撃でも焼き石に水。 残るは回避だが、その間あのツタージャが何もしない訳がない。 ただ、回避するだけでは駄目だ。 「ピカチュウ、リーフストームに飛び込め!」 「ち、ちょっと!? それ、自殺行為よ!? 」 鋭い木の葉が大量に舞う竜巻に飛び込む。 大ダメージは免れない。 しかし、ピカチュウはサトシの判断を疑わず、危険地帯へと進む。 「タジャ!? 」 自らこの竜巻に入ったピカチュウに、ツタージャは驚きを隠せない。 しかし、関係あるかと言わんばかりにリーフブレードを放つ。 リーフストームの勢いを利用し、回転しながら複雑な螺旋状に移動の刃の嵐。 木の葉と草の二重の刃だ。 「ピカチュウ、竜巻の流れに乗れ! アイアンテール!」 (こっちと同じ方法を!) 攻撃を食らうのを覚悟で、勢いを利用した鋼鉄の尾の乱撃。 しかし、リーフストームを受けている分、あちらが不利。 ツタージャは草刃の乱舞を続ける。 アイアンテールとリーフブレード。 木の葉の竜巻の中で二つの技が次々と衝突し、火花を撒き散らす。 (徐々に威力が増している……!? ) 尾から伝わるアイアンテールの衝撃が、一撃ごとに大きくなっている。 向こうは草の竜巻でダメージを受け続けているというのにだ。 どうしてと考えた瞬間、十何度目の衝突。 すると身体が痺れ出した。 痺れと威力により、ツタージャは竜巻から吹き飛ばされた。 その一秒後、勢いで加速したピカチュウが竜巻から脱出。 でんこうせっかを放つ。 ツタージャは痺れる身体を無理矢理起こし、辛うじて避ける。 「タ、ジャ……!」 「まひになってる?」 ツタージャを見ると、バチバチと火花と電気が発生していた。 「せいでんきだね。 ピカチュウの特性で、相手が接触した時にまひにする効果がある」 (それだけじゃないわね……!) 自身の防御力が、かなり低下していることにツタージャは気付いた。 その理由はアイアンテールとの幾度の激突。 それにより防御力が幾度も下がっていた。 (……しばらく使って無かったから、中途半端に発揮されたのね) 本来なら、『逆』になるはずなのだが、『これ』を長期間抑え込んでいため、この結果になったようだ。 ただ、逆になっていても有利になったかと言えば話は異なる。 何度も接触したことで、せいでんきでまひになっているのだから。 (なら、次で決める!) この状態では長期戦は不可能。 ならば、次の一撃で決めるしか道は無い。 「ター……」 痺れる身体に渇を叩き込み、三度リーフストームを放つ。 その大きさは更に増し、規模は最早巨大竜巻その物だ。 「こ、これ……! 回避出来る規模じゃないわよ!? 」 「これほどとは……!」 「最後の勝負だな、ピカチュウ……!」 「ピカ……!」 この攻防で決まると、サトシとピカチュウも確信していた。 それほどの威力、そして気迫を感じたのだ。 「ジャアアァァアアアァ!! 」 その小さな身体のどこに有るのかと思える程の竜巻が、発射される。 今度の渦は縦ではなく、前に真っ直ぐに全てを削らんとするばかりに進む。 「ピカチュウ! でんこうせっか! リーフストームにもう一度飛び込め!」 「何考えているのよ! そんなことしたら直撃じゃない!」 「……」 確かに直撃だ。 しかし、デントは何かあると、そしてピカチュウはサトシの指示を聞き、どうすれば良いのかを理解。 でんこうせっかで再度巨大化した竜巻に飛び込んだ。 直後に、竜巻の余波がサトシやアイリス、デントを襲う。 目を覆うほどの強風だが、サトシは塞がない。 その瞬間を見逃さないために。 自分の勝利、そう確信したツタージャだが、次の瞬間、緑色に染まった景色に黄色が写る。 それはみるみる大きさを増し、こちらに向かって来る。 「ピッ……カァ!」 (う、嘘!? ) 「あの竜巻を……乗り越えたの!? 」 ツタージャの驚愕の間に、ピカチュウはダメージを受けながらも、竜巻を突破する。 そして、決着を決める一撃を放った。 「たたきつける!」 「ピー……カァアアァ!! 」 「タジャーーーッ!」 渾身の力を込めた、たたきつける。 強烈な尾の一撃を受け、ツタージャは悲鳴を上げながら大きく吹き飛んで仰向けの態勢になる。 痛みに耐えながらも身体を動かそうとする。 しかし、まひもあって動けない。 自分の敗け、だった。 (……負けた) 勝ちたいと思った勝負に負け、とても悔しい。 しかし、何処かこの空の様に清々しい気分でもあった。 「俺達の勝ちだな、ツタージャ」 「ピカ」 「……タジャ」 傷だらけ、然れど快晴の空の様な明るい笑みの少年とポケモンが写る。 そうねと、ツタージャは笑いながら頷いた。 「……タジャジャ?」 「ん?」 しかし、どうしても一つ分からない事があった。 あのリーフストームをピカチュウは何故突破出来たのか。 それだけが引っ掛かった。 その質問がツタージャからピカチュウ。 そして、サトシへと送られた。 「台風の目って、あるだろ?」 「……タジャ」 猛烈な嵐の際、一時的に風や雨が無くなる場所の事だ。 まさか、リーフストームの中心、無風となる場所をピカチュウは進んだと言うのか。 「それぐらいしなきゃ、勝てなかったからな」 「ピカピカ」 どうやら本当らしい。 やれやれと、威力に溺れて犯した自分の失態もそうだが、それ以上にそんなとんでも行為を指示、実現させた彼等の絆と強さに、ツタージャは苦笑いを浮かべていた。 正に完敗だった。 「……タジャ」 話の間に、少しだけ動けるようになった。 ツタージャは身体を起こすと、サトシのモンスターボールを指で指す。 彼ならば良いと、彼女は認めたのだ。 赤い光が彼女を包み込み、中に仕舞うと地面に落ちて揺れる。 「ツタージャ……ゲットだぜ!」 「ピッピカチュ!」 こうして、また一匹、新たな仲間が加わったのであった。 「……ゲットしちゃった。 あのツタージャを」 「実に、実に見事なテイストだよ」 自分やアイリスでは、こうは行かなかっただろう。 サトシだからこそ、あのツタージャをゲットしたのだ。 「だ、だけど、あんな癖のあるツタージャと上手くやって行けるのかしら?」 「僕は大丈夫だと思うよ?」 この先が心配と呟くアイリスだが、デントは大丈夫だと信じて疑わない。 サトシなら逆に、あの癖すら取り込んで新しい味を、力を引き出してしまうだろう。 自然にそう思えた。 「あっ、そうだ。 サトシ、ツタージャを出した状態で君の図鑑をちょっとだけ借りても良いかい?」 「何で?」 「ほら、激戦の後だろう? まひが残ってるかもしれないし、手当ての為にね。 後は、草タイプのジムリーダーとして、少し情報が見たくてね」 「良いよ、ほら」 納得出来る理由のため、サトシは自分の図鑑をデントに貸した。 「出てこい、ツタージャ!」 「……タジャ」 更にツタージャを出す。 ダメージや痺れが残っているせいか、少し辛そうだが問題ないと、腰に両手を当てる構えを取って気丈に振る舞う。 自分の思った通りだ。 「デント、今何か言った?」 「いや?」 「……」 アイリスの質問に違うと答えるデントを、ツタージャが睨む。 「気にしなくて良いよ。 僕は言わないから。 ジムリーダーとして『この事』は時が来るか、ツタージャが言うまでは話すつもりはない。 ツタージャもデントの目から、その言葉をとりあえずは信じることにした。 「なぁ、デント。 ツタージャと何を話してるんだ?」 「ちょっとした質問だよ。 」 「タジャ!? 「サトシ、それぐらいは気付いて上げなよ。 メロメロは異なる性別に対して効果を発揮する技なんだから」 「そういや、そうか……」 「そ、そうよ。 それぐらい気付かないなんて、本当に子供ねー。 言っておくけど、あたしは気付いてたわよ?」 「へー」 「ちょっと! 何よ、その言い方!」 口癖を軽く流すサトシに、アイリスは声を荒らげる。 「……タージャ」 二人のやり取りに、やれやれと首を横に振るツタージャ。 これから色々と大変そうだ。 面白くもありそうだが。 「あっ、そうだ。 ツタージャ、お前Nさんと知り合いみたいだけど……どこで出会ったんだ?」 「タジャ」 サトシにNとの関係を尋ねられるも、ツタージャは秘密よと答える。 サトシも無理に問い質すつもりは無いので、彼女から言うまで待つつもりだ。 「じゃあ、ツタージャの治療が終わったら次の町に向かって進もうぜ」 賛成と、その場の全員がサトシの提案に頷いた。 ツタージャを除いて。 草木に満ちた道を、一匹のポケモンが走る。 岩山を見付けるとそこを登り、頂上で待つ仲間の元に駆け寄る。 「どうだった?」 「ポカポカ?」 「ゾロ」 待っていたのはNとポカブ。 駆け寄るのはゾロア。 そう、彼等だった。 「ゾロゾロ、ゾロア」 「そうか。 やっぱり、彼女は彼と歩むことになったんだね」 ゾロアの説明に、Nは笑顔で頷いていた。 こうなると確信し、また二人の関係の誕生を祝福しているかのようだ。 「カブカブ?」 「うん、喜んでる」 Nにとっては、トモダチが最善の道を歩んでくれれば、それで良いのだ。 例え、それが自分とではなくとも。 ロケット団を急襲した一団のリーダーだ。 「やぁ、ヴィオ。 上手く行ったかい?」 「申し訳ありません。 逃がしました」 ヴィオと呼ばれた男性は、自分よりもかなり年下のNに敬称を付け、膝を地面に着けた状態で頭も下げていた。 まるで、王に仕える臣下の様な態度だ。 「ロケット団の尖兵。 それなりの実力は有るだろう。 それよりも、向こうがどう来るかが知る方が先決。 しばらくは泳がせよう。 但し、監視はしてくれ」 「承知しました」 Nの言う通り、ロケット団に関しては動向が不明。 対策の為にも、彼等は泳がせた方が良い。 「他にもお伝えします」 「頼む」 Nの指示を受け、ヴィオは一例すると静かにそこから離れた。 「もうすぐだよ、サトシくん。 もうすぐで始まりの時を迎え、何れ、多くの運命を決める出来事が起きる。 彼ならそうするとNは確信していた。 運命は既に動き出している。

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サトシのポケモン (ベストウイッシュ)

サトシのツタージャ

まだ見たことのないポケモンたち…。 まだ行ったことのない町…。 未知なるものに出会うため、新たな冒険の地、イッシュ地方に降り立ったサトシとピカチュウ!新天地での冒険に胸をふくらませていると、そこに現れたのは、この地方のポケモン研究の権威、アララギ博士!早速研究所に向かおうとしたのだが、その時、突然空に黒い雲が現れ、雷鳴が響き渡った!その中心には、黒い巨大なポケモンのような影が。 そして次の瞬間!その影から放たれた一筋の稲妻が、サトシのピカチュウに直撃!ほおぶくろをスパークさせ苦しむピカチュウ。 急いで博士の研究所へ向かい、詳しく検査をすることに。 だが、検査の結果は思いもかけないものだった…。 なんとピカチュウはでんきタイプのわざが使えなくなっていたのだ!波乱の幕明けとなった2人の旅、一体どうなってしまうのか!? まずは最初のジムがあるサンヨウシティを目指すサトシ。 そして、なぜか一緒についてくるアイリスは、その道中、ダンという名の少年に出会う。 彼の家は近くにある温泉リゾートで、自慢の砂風呂があるらしい。 だが、そんなメグロコたちが、突然ものすごい勢いで地面を掘り始めた! 巻き起こる砂煙の先に現れたのは、サングラスをかけたメグロコ!驚くサトシたちをよそに、大きな口でピカチュウとキバゴ、そしてこっそり後をついてきていたミジュマルを連れて行ってしまった!一体このメグロコの目的とは!? 博物館の奇妙なナゾを解決したサトシたち。 ジムリーダー・アロエとも出会い、いよいよ待ちに待ったジム戦!だが、フィールドに辿り着くには、アロエが出すミッションに答えなければいけないらしい。 思わぬ展開に戸惑いながらも、なんとかクリア!ようやくバトルフィールドへ。 ノーマルタイプのポケモンの使い手であるアロエは、ミルホッグとヨーテリーを使うと高らかに宣言。 自分の手持ちを相手に見せて、その反応を伺うのがシッポウジムのスタイルらしい。 しかしこのバトル。 まさかの展開が待ち受けていた…! 一貫性がない、今までの全てを消した、ストーリーがあまりにも練られていない、出るキャラ出るキャラが舐め腐ってる、旅パに水差し役のメンバーが要る、雑な新ポケモンを量産しすぎた。 初心者を主人公にしたいなら「サトシ」である必要ないのでは? そもそも、今までのポケモンを一切出さないならば「ポケモン」である必要なく、別シリーズとすればいいのではないか? また、このBW編を単なる「黒歴史」として片づけてる人が多いようですが、この世代に意味不明なポケモンが量産された影響は令和時代にもなお根強く残っています。 単なる黒歴史ではなく、今でもその影響は消せない負の遺産なのです。 個人的に負の遺産として最も強く感じる点は、BW編が酷かったせいで、アニポケ史上最高であるXY編の視聴者が少なくなってしまったことです。 他の方がレビューされている通り、いままでのお約束とも言える展開は一新、タケシもいなくなってしまい寂しさを感じることもありました。 しかし、いままでの冒険を重ねるごとの成長、新しい発見といったものはそのまま、逐一入っていたロケット団の妨害がなくなったことで、意外なほどテンポが良くなっています。 またロケット団の登場回が減ったことで、ポケモンとのふれあいが描かれることが増え、特にアイリスのポケモンキバゴは大好きになった人も多いのではないでしょうか。 ポケモンを全て見てきて、やっぱり初代が一番だな〜と思っていたのですが、このベストウィッシュは今までの流れに任せるのではなく、ポケモンの魅力を味わってもらおうという思いにあふれた意欲作だと思います。 それなりにレベルの高いはずのピカチュウが連敗続きで良いとこなし。 ボスからとっくに愛想を尽かされていたはずのロケット団が何の脈絡もなく重要な任務についている、さらに性格もだいぶ変わっていてお約束もなし。 しっかり悪役として描くのは歓迎だが、これでは見た目が同じなだけの別人だ。 そしてヒロインが女主人公ではなく、なぜかアイリス。 前作までの流れを断って新しく変えていこうとしたのかもしれないが、同行キャラが入れ替わったところで立ち位置による役割は結局全く変わっていないから新鮮味がない。 変わったようで何も変わっていないが、キャラは変わっている。 と、変な感想を抱いた。 今までの話を全て忘れて、カントーの初心者トレーナーサトシがイッシュ地方で旅をするパラレルワールドとして見るべきかもしれない。 ベストウィッシュは無印・AGの世代だった自分からすると とっつきにくい場面も多い作品。 ・ロケットだんのシリアス化。 悪役だときちんと再確認するためといわれてるけど良さが半減。 「やなかんじー」等いろいろなかったり自分のポケモンへの愛も感じられない。 かっこいいと思う人もいるかもだけどロケットだん回が好きだった自分はショック。 ・ライバルの魅力がシリーズ最悪 ただの嫌な奴と取られたりしてもおかしくない。 DPのシンジ君は強くなるためを追求しきって最終的には・・・って 感じがGOODだったがこの作品のライバルは何かと薄いです。 ・そもそもデントくんの目気持ち悪い、アイリスの毛量がエグイ 完全に自分の意見です。 ごめんなさい。 良い点・好きな点としては 『キバゴかわいい』これにつきます。

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【ツタージャ姐さん・・・】BWサトシのポケモンの勝率をまとめてみた

サトシのツタージャ

CV: 概要 クールな性格や、など他の未熟なポケモン達を助けるなど面倒見の良い所があるため、人気が高い。 アニメにおける系統のポケモンは「頭が良く、自分のトレーナーのレベルが低いとトレーナーを見限って居なくなってしまう」という設定が付与されている。 自身がトレーナーを見限った経験があるためか、シーズン1の77話ではを捨てたトレーナー・に激怒し、相手のポケモンが苦手な と と知りつつも、自らダブルバトルの相手を志願。 スワマの別れ際の表情は演技だったと知り戦意喪失するポカブに「つるのムチ」で喝をいれ、強力なほのおタイプの技を受けてボロボロになりながらも体を張ってポカブを守るなど、持ち前の姐御っぷりを遺憾なく発揮した。 ただしシーズン1の32話ではお互い本気でボールをぶつけようとしたり、シーズン1の38話では取っ組み合いをしたりするなど、依然として仲は良くない。 とはいえ本当はちょっと位ワガママが言いたい年頃 ? ではあるようなのか、シーズン1の66話では、 除けのアフロのカツラをツタージャ1人だけが 嫌がってかぶるのを拒否していた。 と中の人が同じだとか信じられそうな信じられなさそうな。 ちなみに編では、同じく面倒見のよいの声も担当していた。 戦歴は公式戦、非公式戦合わせて3勝5敗。 サトシの歴代ポケモンの中では低い部類に入る。 使用技• ヘイガニと同じく、ゲット当初から技は変化していないがヘイガニのほうが活躍の場は多い。 関連タグ 関連記事 親記事.

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