ユーミン コード。 ユーミン×細野晴臣で“シティポップ対談” 『Yuming Chord』11月22日&29日放送

ユーミンコード進行のパステルカラー~ユーミンレポート2

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2018. 22更新 ユーミンの不定調性コード進行研究 ユーミン歌詞・コード考1 アルバム「ひこうき雲」1 1973. 11発売の「ひこうき雲」より。 前半 前の記事 145. V7和音が用いられないことで強烈な短調の空気を持たず、清楚な美しさを感じます。 まさにユーミンのパステルカラー。 C7というブルースコードを基調にしたCミクソリディアンの下記モーダルハーモニー的です。 本来CのキーならGm7ではなくG7となるはずです。 Fメジャーのキー的でありながら、Cミクソリディアンに重心を置いた楽曲に仕上がっています。 Fメジャーキーのダイアトニックコードです。 Fメジャーキーのなかのcを中心にした音階がベースになった曲調、と解釈することができます。 もちろんユーミンがミクソリディアンモードを意識していた、という指摘ではありません。 結果的にそう分析可能というだけです。 「今回はミクソリディアンをベースに曲を考えよう!」 などと考えて曲を作るのは慣れないと難しいです。 奔放に作るからこそ、結果的にこうしたモーダルな曲ができる、ということがほとんどです。 これも別にモードを意識したのではなく、CM7-Bm7がもつ進行感に既視感がある為、その連鎖感を挿入しただけです。 これが結果としてどう分析されるかは、分析者の裁量です。 つまり「それってあなたの感想」なんです。 またここではメジャーコード系の短三度上行のテクニックが用いられています。 これらは「」の技法から自身が発展させたものとも見えます。 この手法はサビへと向かう瞬間や、Bメロでガラリと雰囲気を一新したい時などには有効です。 楽曲を聴くと「時間の経過がお前を打ちのめすだろう」というような歌詞。 この変化が「時間が流れ去っていくと~」というような雰囲気を確かに後押ししてます。 またメジャーコードの短三度の移動については下記も参考にして頂けると幸いです。 147. スティービー・ワンダーの「」も転調を繰り返し、サビがどんどん上がっていくという作曲技法でした。 しかしこれは76年であり、ユーミンの方が先です。 (67年に「」という上昇転調作品もあります)。 この曲では、コード進行が自動的に調を移行させるために、サビで転調が起き、かつそれを元に戻さず、そのまま活用している作品です。 結果的に歌詞が「あなたが好き きっといえる どんな場所で 出会ったとしても」というメッセージが高音でのフレーズになり「切々と歌う」感が増しています。 1コーラス目と2コーラス目でキーが違うなど、画期的ですね。 この手法も「和声の連鎖は必ず何らかの感情表現を持ち得る」という理解のもとトレーニングしていくことで把握できるようになります。 次の記事 terraxart.

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東京を拠点に活動するバンド、トレモロイドのシンセサイザー・小林郁太氏が、人気ミュージシャンの楽曲がどのように作られているかを分析する当コラム。 今回は1972年のデビュー以来数々の名曲を世に送り続け、昨年も宮崎駿監督作品『風立ちぬ』に「ひこうき雲」が主題歌として起用されるなど、日本のポップ史における「生ける伝説」と呼ぶべきシンガーソングライター、ユーミンこと松任谷由実の楽曲に迫る。 (編集部) 参考1: 参考2: 参考3: 参考4: 作曲家には多かれ少なかれ、その人の型や癖があります。 例えば以前このコラムで扱ったaikoさんや桑田佳祐さんの楽曲は誰が歌っても彼らの曲とわかるような特徴があります。 そういう意味では、ユーミンの楽曲にはアクの強さはありません。 しかしユーミンの繊細で情緒豊かな曲世界が「ユーミンにしかできない」オリジナリティを持っていることは確かです。 それはどのようにして作られているのでしょうか? 彼女の楽曲の大きな特徴のひとつは、自然体のメロディが自然に美しく聞こえるための技巧的な和音進行です。 スピッツやaiko、椎名林檎、井上陽水などが参加したのようなトリビュートアルバムで、アレンジが変わっても歌い手が変わっても楽曲の美しさが変わらないことが、メロディと和音の関係、という曲の芯の完成度が高いことを表しています。 「ルージュの伝言」「14番目の月」「中央フリーウェイ」「CHINESE SOUP」など、フォーマットがある程度はっきりしているような楽曲も、ただのジャンルミュージックではなく「ユーミンの曲」として聞こえるのも、彼女の作曲技術の高さの表れです。 「やさしさに包まれたなら」の音世界 さっそくその実例を「やさしさに包まれたなら」で見てみましょう。 まさにタイトル通りの感情を聴き手に与える、いわゆるエバーグリーンな名曲です。 強い情緒に訴えることなく、しかし広がりのあるドラマチックな展開を持つこの曲には、ユーミンの圧倒的な作曲技術の要素がたくさん詰まっています。 まず、和音進行について最初の一節「小さい頃は神さまがいて」を解説します。 原曲はF ファのシャープ でわかりにくいのでC ド に変えて書くと下のようになっています。 C D Bm7 Em7 Am7 ( ド ミ ソ レ ファ ラ シ レ ファ ラ ミ ソ シ レ ラ ド ミ ソ ) この4小節に対して、ベタなポップスのコード進行をつけると以下のようになります。 比べて弾いてみると如何にこの曲のコード進行が美しいかよくわかりますし、ベタな進行では繊細なメロディが活かせず、曲世界の広がりが全く出ないことがわかります。 2小節目のD(「小さいころは」の「ろは」)でフワッと伸びやかに歌が舞い上がる感覚になります。 それ自体はよく使われる展開でもあるのですが、すごいのは3小節目のBm7 「神さまが」の「神」 で、コードだけで考えるとキーであるCの中では本来ものすごく違和感が出るはずなのですが、とても自然に聞こえます。 これは前のコードのDの和音構成をほとんど変えずにベースだけB シ に移っているからです。 このBm7は、前のコードDで、Cに対して全音上げて一気に展開を動かし、それに続く和音として今度はベースだけ動かすことに意味があります。 コードの名前や単体の響きではなく、そのつながり方に意味がある好例です。 「よくあるコード進行」の例のようにCにとって5度の関係にある安定的なG ソシレ にいくこともできますが、そうすると C D G というメジャーコードの3連続になり不自然に明るくなってしまいます。 Bm7はマイナーコードになるので切なさや湿り気を与えています。

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イントロ まずはイントロ。 和音をつなげただけのシンプルなイントロですが、その和音が既にかなり凝っている代物です。 3つ目まではよく見るコード進行。 そのあとに出てくる IVm6 はいわゆる サブドミナント・マイナーという奴で、手前のF7をV7としてジャンプしてきています。 サブドミナントマイナーは柔らかい響きがポップスで好まれますが、イントロのここで使うか、という感じのなかなか大胆な使い方です。 G7 9 はトップノートが9thなので、 9 は必須。 その後のC7に関してはトップノートが6度(13度)なので、C7 13 と書くべきかも。 本によっては7thではなくC69としているものもあるようです。 Aメロ Verse お次はAメロ。 アヴァンギャルドなコード進行の上にきれいにメロディが載っている、初期ユーミンの真骨頂がここにあります。 出だしは一見すると普通の Imaj7 — VI7 — IIm7 — V7 で、イチロクニーゴーと日本語で呼ばれるよくある進行に見えます。 VIはマイナー7thになるのが普通ですが、このように7thになることも多々あります。 ベースだけがF やEに行っているという感覚でしょうか。 それをそのまま使わず、ディミニッシュコードにしたのは、アレンジの妙と言えます。 ユーミンの歌は半音が多くて歌いにくいとは昔から言われてますが、こういうところに理由があるのかも。 マイナーコードに行く前のV7にはオルタードテンションが付くのが普通、この部分もそうしないと合わないので、その前のV7は alt と表記してます。 この2、3小節目と4、5小節目の組み合わせは、まったく同じ役割を担っているという不思議なことになっており、メロディラインもそのまま1音下に転調したものになってます。 こんな作り方が狙って出来るのかは知りませんが、あまり見たことのないパターンですね。 後半部分はキーがFマイナーになったあと、わりとすんなりと進みます。 ここでは分かりやすくするために、キーAbメジャーで度数を書いてます。 マイナーに行ったらもう一度戻らねばならないわけですが、やはりIIm7 — V7の流れを利用しているようです。 ポイントは普通のIIm7ではなく、m7-5になっていること。 この後にFm7に行くと普通なんですが、曲頭のFmaj7に戻ることで、メジャーキーに回帰してます。 サビ Chorus サビは実に単純。 Aメロが難しいだけにサビは響きも明快にする、これぞポップスの命題。 IVmajからImajに行く定番の進行ですが、この時点でキーFマイナー(Abメジャー)を引きずっているので、曲の頭に戻ろうとするならば、Fメジャーに戻すために一ひねりしなくてはいけません。 同じコードの1音半ずらしはあまり違和感なく聞こえる、という性質もあるかもしれません。 メロディラインはこのコードが入った頭からFのM3rdを歌うので、この3拍目ではっきりキーが戻っているのがわかります。 初期ユーミンに多い不思議な終わり方ですが、おそらくは更けゆく夜をドライブしながら去って行く、余韻のイメージではないかと思います。 キラキラした雰囲気と少し影のある余韻の残し方が不思議と曲にマッチしてます。 その雰囲気を作るために、こんな謎のコードをむりやりエンディングにはめ込んだのではないかと思うのですが、どうでしょうね…。 ソロをとってみる この曲をジャズみたいにやる人がどれぐらいいるのか知りませんが、コード進行を分析してやることといえば、作曲のための勉強にするか、アドリブをするぐらいしかないわけで。 アドリブをとる際にどういうアプローチがあり得るのか考えてみます。 僕自身がギタリストなのでギター的見地の話ではありますが、ピアニストでもやることは大体一緒で良いと思います。 Aメロ部分 まずAメロ。 ここが最大の難所ですが、F dim — D7 となっているところはまとめてD7扱いで良いと思います。 逆にディミニッシュのフレーズを1小節まるまる放り込んでもOK。 勝手にツーファイブにして Am7-5 — D7 なんてのもジャズ的アプローチで合いそうです。 その後の Edim — C7 — Fm7 も同じような感じでいけます。 原曲通り、同じアプローチを1音下げて行うというので問題ないかと。 Fm7の1音目は転調を分からせるためにも、m3rdの音を狙いたいとこです。 その後はスケール通りでも大丈夫。 個人的には、次にFメジャーに戻る前に、先んじてここでメジャースケール的な音を使って匂わせておくのが好みです。 サビ(Bメロ)部分 Bメロは特に問題なくいけます。 原曲のギターソロはここの進行だけで登場しますが、メロディをなぞってるだけで、凝ったことはしてません。 実際に弾いてみた ためしに僕が弾いてみたのを最後に置いておきます。 どさくさに紛れて宣伝しときます。

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