疥癬 トンネル。 疥癬の初期症状は?原因のヒゼンダニを見つける検査と治療薬

感染症アラカルト: 疥癬 : 診断・治療~感染対策

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もしかしたらそのかゆみ、家族にも感染していませんか。 今回は、小さなダニが皮膚に寄生する皮膚感染症「疥癬 かいせん 」について、ひろせ皮フ科クリニックの広瀬るみ院長に語っていただきました。 広瀬 るみ 氏 院長 「メディカルページ平成25年度改訂版」 平成25年12月19日発行 の冊子に掲載された記事です。 疥癬(かいせん)とは? 疥癬とは、ヒゼンダニ 疥癬虫 というたいへん小さなダニが人の皮膚の表面に寄生しておこる、かゆみの激しい皮膚病で、人から人へ感染します。 ヒゼンダニは体長0. 4mmの小さなダニで直接見ることはできません。 卵から幼虫、若虫をへて成虫 オス、メス となります。 メスの成虫はオスの成虫と交尾後、手首や手のひら、指の間、肘、脇の下、足首や足の裏、外陰部などに疥癬トンネルと呼ばれる横穴を掘り、1日に2~3個卵をトンネル内に産みつけます。 卵は3~4日でかえり、そのライフサイクルは10~14日です。 ヒゼンダニは人の体温がいちばん生活に適しており、人の肌から離れた場合は長く生きられません。 この病気には、通常疥癬と呼ばれるものと他の人への感染力が極めて強い角化型疥癬 ノルウェー疥癬 と呼ばれる2つの病型があります。 両方とも病因のヒゼンダニは同じですが、免疫力の差により、寄生するダニの数は極端に異なり、それに伴い症状も異なります。 通常疥癬と角化型疥癬 通常疥癬は、感染後約1~2ヵ月の無症状の潜伏期間を経て発症し、顔や頭を除いた全身に強いかゆみの症状がでます。 特に夜間にそのかゆみは増強します。 通常疥癬は、かなり悪化しても1人に寄生するダニの数は千匹程度ですが、角化型疥癬では、1人に100万~200万匹、時には500万匹を超し、感染力は極めて強いのが特徴です。 感染経路は? 通常疥癬は、長い時間、肌と肌が直接ふれることで感染します。 長時間寝起きをともにしたり、雑魚寝、長時間の握手などでも感染します。 ただすこしふれる程度であれば感染することはほとんどありません。 間接的には、布団など寝具や衣類などから感染します。 仮眠室、合宿、当直室の共同使用者間で集団発生例があります。 角化型疥癬は、感染する力が強いので、病院内や高齢者施設内などで抱きかかえるなど看護、介護の場で感染します。 また、皮膚からはがれ落ちたあか 角質 にも多数のダニが含まれており、これが周囲に飛び散ったり、衣類に付いて運ばれたりして広範囲に感染することがあります。 診断がたいへん難しい病気 疥癬の原因であるヒゼンダニはとても小さく、肉眼では見つけにくいため、誤診されやすく、皮膚科医でも視診だけの診断は困難です。 一般的な湿疹としてステロイド剤での治療を行ってしまうと症状が更に悪化してしまいます。 私は、疥癬に集団感染した複数の老人施設での治療経験と、自分自身もそこで感染した経験から、たくさんの症例を見てきました。 一度、集団感染すると完全に治癒するまで一年はかかります。 当院でも、毎月新患で5~6人は疥癬で受診しています。 特に院内感染や老人施設で感染した患者さんが目立ちます。 治療法は? 治療には、塗り薬と飲み薬を使用しています。 また、チアントール軟膏よりも刺激性が強い安息香酸ベンジルを使用する場合もあります。 通常疥癬では、塗り残しがないように首から下の全身に塗ります。 特に手や足、外陰部にはヒゼンダニが卵を産む場所なので入念に塗ってください。 塗り残しがあるとヒゼンダニが生き残ります。 1日2回塗り、4~6週間行います。 飲み薬のイベルメクチンを併用した治療も行っていますが、イベルメクチン単独では70~80%の治癒率なので、塗り薬の併用が必要となる場合があります。 塗り薬を使用する場合、治癒までは1ヵ月半くらいから長期にわたる場合があります。 注意することは? 自分がうつした、または自分にうつした可能性がある人、例えば家族や同居者、介護や看護をしている人などは、治療の必要がありますので、まずは皮膚科医に相談してください。 ヒゼンダニは人から離れると死んでしまいますので、通常疥癬では室内への殺虫剤散布の必要はありませんが、肌に触る下着やシーツは熱湯消毒が必要です。 ご家族が通常疥癬と診断された時は、肌と肌が直接ふれないように気をつけること、同室で布団を並べて寝ない、入浴時にタオルなど肌に直接ふれるものを一緒に使用しない、患者さんに接したあとはきちんと手を洗うようにしてください。

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ヒゼンダニ(疥癬症)の病状と対策!

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(2015年2月12日 改訂) 疥癬はヒゼンダニ(疥癬虫、 Sarcoptes scabiei)が皮膚の最外層である角質層に寄生し、人から人へ感染する疾患である。 非常に多数のダニの寄生が認められる角化型疥癬(痂皮型疥癬)と、少数寄生であるが激しい痒みを伴う普通の疥癬(通常疥癬)とがある (表1)。 近年わが国では病院、高齢者施設、養護施設などで集団発生の事例が増加しており、疥癬感染防止対策マニュアルの作成が行われているが、予防、治療法などに混乱があり、医療および介護関係者の間で問題となっている。 雄は雌よりさらに小型である。 幼虫、若虫、雄成虫は人の皮膚表面を歩き回るため、 皮膚同士の接触によって感染する。 また、皮膚内に掘った穴や毛包内に隠れていたりするため、ダニの寄生部位を特定するのは難しい。 皮表を歩き回っている雄 は雌を探し、交尾する。 交尾後の雌成虫は、角質層に特徴的な疥癬トンネルを掘り進みながら、4〜6週間にわたって1日2〜3個ずつ産卵し続ける。 卵は3〜 4日で孵化し、幼虫はトンネルを出てはいまわる。 ヒゼンダニは乾燥に弱く、皮膚から離れると2〜3時間程で死ぬ。 なお、イヌやタヌキなどの動物疥癬による偶発的症例が報告されており、感染した人は皮膚症状を示すが、皮膚内でダニが繁殖しないために、一時的な寄生で終わる。 疥癬患者は年間8〜15万人と予想されている。 感染経路は人と人との接触がほとんどである。 従って、家族、介護者、セックスパートナーの他、ダンスの相 手やこたつで行う麻雀の仲間、また、畳での雑魚寝などでも感染する可能性がある。 まれに寝具、衣類などから感染することもある。 通常の社会生活で、通常疥癬患者と数時間並んで座った程度では、感染する可能性はほとんど ない。 感染直後は全く症状がないが、感染後約4〜6週間で多数のダニが増殖し、その虫体、脱皮殻や排泄物(糞)によって感作されることにより、アレルギー 反応としての激しい痒みが始まる。 なお、角化型疥癬の患者から感染を受けた場合には、多数のダニが移るので、潜伏期間も4〜5日と非常に短くなる。 集団生活が行われている高齢者福祉施設や養護施設などでは、一人の角化型疥癬患者の入所で集団発生の危険が生じる。 多くは10人以下の集団発生であったが、41人以上の集団発生も5施設あった。 このよ うな状況は現在もあまり変わっていない。 臨床症状・診断 激しい痒みは特に夜間に増強し、睡眠を妨げられることがある。 ただし、高齢者や角化型疥癬の患者では瘙痒の訴えが少ない場合もある。 疥癬に特徴的な皮疹は 疥癬トンネル(小隆起性茶色調、曲がりくねった線状疹)で、手首の屈側、手掌尺側、指、指間、肘、アキレス腱部などに認められる。 その他、丘疹、小水疱、 痂皮、小結節なども見られる。 陰嚢部には小結節を認めることがある。 また、下腹部や背部、腋窩などにも丘疹を認めることもあるので、全身くまなく観察する ことが必要である。 疥癬の確定診断はヒゼンダニを検出することである。 したがって、強い瘙痒を伴う疑わしい皮疹がある場合には、早期に皮膚科専門医に診察を依頼す る。 検査で陰性であっても瘙痒や皮膚症状が収まるまで、数週間おいて繰り返し検査する必要がある。 ヒゼンダニの検出方法は、拡大鏡(ダーモスコープ、顕微鏡の接眼レンズなど)で、疥癬トンネルの先端を観察すると、顎体部と前二対の脚が黒褐色でその後方に続くほぼ透明な円形の胸腹部が観察できる。 虫体や虫卵のほか、虫体の一部、卵の抜け殻などを検出する。 血液像、血液生化学検 査などは正常である。 免疫学的検査法は開発されていない。 角化型疥癬(疥癬、痂皮型疥癬) 角化型疥癬は、桁違いに多数のヒゼンダニが感染した疥癬の重症型である ()。 患部は肥厚した灰色〜帯黄白色の角質増殖と痂皮に覆われた状態になり、亀裂も生じる。 ダニの数は通常の疥癬では数十匹であるが、角化型では100万〜200万匹と言われている。 写真2. 角化型疥癬の患者。 灰白色に見える部分は角化が進行している。 角化した皮膚を顕微鏡で観察すると多数のヒゼンダニを認める。 患者から剥がれ落ちた鱗屑や痂皮には多数のヒゼンダニがいるので、集団発生の感染源になる。 角化型疥癬患者には、高齢者に多くみられる運動機能低下・障 害、あるいは免疫学的異常など種々の基礎疾患があり、ステロイド剤の内服・注射などの全身投与や外用なども重症化の一因となる。 角化型では爪なども侵さ れ、瘙痒は不定で治療に抵抗性である。 角化型ではヒゼンダニの検出が容易であるので、特徴的な皮疹を診て疥癬を疑うことが診断上重要である。 治療・予防 ヒゼンダニを殺すことを目的とした飲み薬や、塗り薬が使われる (表2)。 塗り薬は正常なところも含めて塗り残しがないように首から下の全身にくまなく塗る。 また、痒みに対しては痒み止めの内服薬を用いる。 ただし、安息香酸ベンジルを使う際には患者または代諾者の同意が必要になる。 感染拡大予防のためには患者の早期発見が重要で、疥癬が疑われる場合は早期に 皮膚科に検査を依頼すること、さらに一人の患者が見つかった場合、患者の家族や同じところで寝泊りした人など、無症状者にも検査を行うことが必要となる。 また、集団発生時は角化型疥癬患者など当該施設の感染源を特定すること、感染の機会があった入所者・スタッフの検査を行うことが必要となる。 また、角化型疥癬の場合、ダニの数が著しく多いので、患者が使用したリネン、毛布、布団、ベッ ドマット等にはダニが存在する可能性がある。

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疥癬の初期症状は?原因のヒゼンダニを見つける検査と治療薬

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原因 疥癬の原因はヒゼンダニという小さなダニが皮膚に寄生することである。 このヒゼンダニは目には見えない小さなダニで、人の体温が生活するのに最適の温度で、人の肌から離れると長くは生きられない。 メスの成虫は卵を産むために、人の手首や手のひら、指の間や指の側面、肘、脇の下、足首や足の裏、男性の外陰部などに疥癬トンネルと言われる横穴を掘って、そこに卵を産みつける。 この疥癬トンネルと赤いブツブツが通常疥癬の特徴的な症状である。 赤いブツブツはお腹や胸、脚や腕にできることが多く、強いかゆみを感じる。 通常疥癬の場合、原因となるヒゼンダニは数十匹以下で、患者の病気に対する免疫力が低下していない状態でも感染するが、感染力は弱い。 症状 通常疥癬の場合、皮膚に感染したヒゼンダニは半数の患者で5匹以下と言われている。 通常疥癬では、疥癬トンネルと呼ばれるメスが卵を産みつけるために作ったトンネルと赤いブツブツができるのが特徴で、赤いブツブツはお腹や胸、脚や腕などに多く見られ、特に夜間にかゆみが強い。 また男性の外陰部には数ミリ程度のしこりが生じることもある。 角化型疥癬では皮膚に寄生しているヒゼンダニは100万~200万匹と言われ、感染力も強い。 角化型疥癬では患者の免疫力は低下している状態が多い。 症状はあかが増えたような状態で、灰色から黄白色でザラザラとした厚く蓄積したあかが、手や脚、お尻や肘、膝、爪に生じる。 患者によっては手のひらや脚のみなど体の一部分のみに症状が出ることがある。 かゆみは患者によって異なり、まったくかゆみがない場合もある。 治療 疥癬の治療はヒゼンダニを駆除することを目的とした飲み薬や塗り薬が用いられる。 飲み薬として、イベルメクチンと呼ばれる抗生薬を通常、1回空腹時に水のみで服用する。 角化型疥癬の場合は、1回目の服用の後1~2週間以内に症状を診て効果を確認して2回目の投与を判断する。 基本的には多くの患者で1回もしくは2回の服用で効果が見られる。 塗り薬としてフェノトリンローション、イオウ剤、クロタミトンクリーム、安息香酸ベンジルなどの選択肢がある。 安息香酸ベンジルは特殊製剤のため、処方する際には患者か代理人の同意が必要になる。 かゆみに対しては抗ヒスタミン薬の飲み薬を用いて対応することが多い。 治療の際の注意点として、塗り薬は症状が出ていないところも含めて、首から下の全身にくまなく塗る必要がある。 自分で手が届かない場合は人に手伝ってもらうなどして念入りに塗ることが重要。 都道府県からクリニック・病院を探す 小児皮膚科に対応可能なクリニック・病院を探すことができます。 北海道• 甲信越・北陸• 中国・四国• 九州・沖縄• 皮膚科に対応可能なクリニック・病院を探すことができます。 北海道• 甲信越・北陸• 中国・四国• 九州・沖縄•

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