有栖川有栖。 【有栖川有栖】おすすめ小説!売れ筋人気ランキング名作ベスト10はこれ!

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有栖川有栖

『月光ゲーム』 学生アリスシリーズの1作目。 「英都大学推理小説研究会(EMC)」の部長・江神二郎を探偵役とした、有栖川有栖さんを代表するミステリシリーズである。 シリーズ全ての作品が脱出不可能の地での殺人事件(クローズドサークル)を描いており、その全ての作品に「読者への挑戦状」が挿入されている、というのも大きな特徴である。 そして何より、江神二郎の美しすぎる「論理的な推理」に大注目してほしい。 面白い推理小説とはこういう事を言うのか、と思わされてしまうだろう。 特に3作目の『双頭の悪魔』は最高傑作との呼び声も高いので要注目である(全部面白いけどね)。 ミステリ好きなら必ず一読を。 『名探偵傑作短篇集 火村英生篇』 国名シリーズを読みたいけど、全部読むのは大変だよ!というあなたにピッタリな作品集。 火村英夫が活躍する国名シリーズの中から選りすぐりの作品が収められた傑作短篇集となっている。 収録作品は以下の通り。 『赤い稲妻』(『ロシア紅茶の謎』収録) 2. 『ブラジル蝶の謎』(『ブラジル蝶の謎』収録) 3. 『ジャバウォッキー』(『英国庭園の謎』収録) 4. 『猫と雨と助教授と』(『ペルシャ猫の謎』収録) 5. 『スイス時計の謎』(『スイス時計の謎』収録) 6. 『助教授の身代金』(『モロッコ水晶の謎』収録) 一言でいえば「バラエティ豊か」。 この一冊でいろんなタイプのトリックが味わえるだけでなく、火村英夫という人物の魅力がこれでもかと詰まっている。 なんていたってタイトルが『名探偵傑作短篇集 火村英生篇』なのだから。 間違いないのだ。 ただし、国名シリーズを全て読んだ方にとっては、当然既読のものばかりなので注意しよう。 私は全て読んでいたが、この短篇集が出たことが嬉しすぎて買ってしまった。

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有栖川有栖作品のおすすめランキング10選【本格ミステリーで大人気】

有栖川有栖

なかなか詩的なタイトルですけど、火村シリーズとはいえ、そのとおり何となく旅情ミステリのようなかんじで、ロジックを主體とする有栖川有栖の作風を期待するとちょっと肩すかしを食らいます。 それでもトラベルミステリに少しばかり傳奇ミステリの風味を加えた本作、謎解きを期待しなければ、結構愉しめる物語です。 アリスの友人でもあった作家の「海のある奈良にいってくる」という謎めいた言葉の眞意を探って、火村探偵と一緒に電車に乗ってあっちこっち旅するのですが、これが結構飽きずに讀めてしまう。 しかしミステリとして見た場合、どうでしょうかねえ。 微妙、……いや、激しく微妙でしょう。 というのも、犯人がどうやって毒を仕込んで、毒を飲ませたか、というのがこの事件のキモなんですけども、毒を仕込んだかということについてはまあ良いとして、どうやって毒を飲ませたのかという、このトリックが激しくトンデモなんですよ。 いや、これは小説だからこういうトンデモもありなんだよ、ということならいいんですけど、もしかして、作者の有栖川有栖氏って本氣でこのトンデモを信じてます?だったらちょっとヤバいでしょ!まあ、このトリックも人魚の存在と同じく、ファンタジーということで纏めているのであればいいんですけど、それにしては火村も大眞面目でいっているし、作中の誰もつっ込もうとしないし、もしかしたらもしかして、ですかねえ。 それと海のある奈良という言葉が本當は何を意味するのか、という謎が後半にあきらかにされるのですけど、アリスも突っ込んでいるとおり、これはちょっと反則でしょう。 それでもこの謎解きによって、殺されてしまった彼の友人に手になるものだった未完の小説が完成するという仕掛けは結構面白い。 それでも一番面白かったのは、我孫子武丸の手による解説だったりします。 彼は江神シリーズのアリスと火村シリーズのアリスを挙げて、「どちらも有栖川有栖という珍しい名前を持ち、方や大学のミステリ研に属するミステリマニア、もう一人はミステリ作家、となれば学生アリスが成長して、作家アリスになったのだと考えるのが自然だろう」って書いているんですけど、……えっ?自分は完全にそう思ってましたよ! 確かに同じ人間にしては、相方の探偵が江神という違いはあるとはいえ、ちょっと違い過ぎているよなあ、とは何となく感じてはいたんですけども……。 なるほど、そういう考え方も出來る譯か、と納得してしまいました。 有栖川氏の手による小説をさらに堪能する為、この解説だけでも讀んでみる價値はあります。 もう一つ、上に書いた火村探偵によるトンデモ推理を披露するところ。 「エクソシスト」の音響は、ということで、マイク・オールドフィールドの音樂として「チューブラーズ・ベル」と書いてあるんですけど、これって原タイトルが、「Tubular Bells」なんで、「チューブラー・ベルズ」が正解でしょう。 アマゾンのサイトでもこうなっています。 「Tubular Bells」のほかにも本作では、シレーヌ企畫のオフィスにブライアン・イーノが流れていたりと、ほんの少しばかりプログレ好きを刺激するような描写があったりします。 もしかして有栖川氏も綾辻氏や法月氏と同樣、プログレ好きだったりするんですかね。 やはり江神シリーズは、いい。 現在のところ三作リリースされている有栖川有栖の江神シリーズのなかでは、本作が一番好みですかね。 本作の場合、連続殺人事件のほかにも、島に配置されたモアイ像を暗號を解くという趣向も用意されていて、これがまた愉しい。 古典的な探偵小説の手法に忠實な有栖川有栖の作風を考えれば、本作のような長編小説の場合、殺人が起きて、探偵が調べて、またそのあいだに殺人が起きて、……という流れが繰り返されるばかりで、そこが退屈、と「」を取り上げた時に書きましたけども、本作の場合はそれがないのです。 上に書いたモアイ像の謎解きは勿論のこと、アリスとマリアの何だか青春青春したやりとり 例えば夜の海にボートで繰り出すくだりとか とかが挿入されていて飽きさせない。 本格ミステリの基本に嚴密であろうと感じられる最近の作風にはちょっとない、こういう餘剩の部分が氣に入っていたりするのです。 だからといって、ミステリのコアの部分がおろそかにされているかというと全然そんなことはなくて、犯人が落としていったと思われる、暗號を記した紙切れと、そこについていたタイヤ痕、さらに自転車の數から犯人を特定していく推理のくだりは凄いの一言。 可能性をひとつひとつ檢証しながらそれを消去していき、その條件に合致する人間はひとりしかいない、として江神が犯人を指摘するくだりはまさにスリリングです。 さらに江神が躊躇しながらも犯人を絞り込んでいく過程で、アリスが悲痛の声をあげるところがいい。 また犯人の引き際の美學もこの物語を締めくくるのに相應しく、本を閉じたあとも讀者に極上のミステリを堪能した、と思わせるのに貢獻しています。 こうして江神シリーズの舊作を讀んでみると、火村シリーズとの違いがはっきりと感じられますねえ。 例えば火村探偵って結構壓しが強いキャラなんですけど、飜って江神探偵って謙虚なんですよ。 自分の推理を披露する時も、アリスにたいして自分が間違っていたら訂正してくれ、といったりして。 また同じようにアリスの造型もこの江神シリーズの方がかわいらしいし、どうにも皮肉屋っぽい作家アリスの方はアレなんですけど、この連作の事件ではキーマンだったりするマリアに対する彼の気持なども含めて、やはり江神シリーズの方が愉しめるところが多いように思います。 そんな意味でこの文庫版の末尾に収録されている光原百合の解説は讀みどころが多く、江神探偵のファンには必読もの。 曰わく、「彼 江神探偵 にはどうしても、大上段に構えて犯人を断罪するという姿勢がそぐわないように思えるのです」と。 うーん、分かっていますねえ。 このような探偵のキャラにたいして、本作の犯人の造型もうまく出來ているんですよ。 これが火村シリーズの犯人だったら違います。 証據はあるのかゴラァという惡あがきも見苦しく、まあ、そんな犯人にたいして火村探偵の痛烈な一言がまた見所だったりもするのだけど、やはり本作のように犯人が最後に美學を見せて去っていく結末の方がいかにもかつての探偵小説らしくて好きですね。 そんな譯で、有栖川有栖の作品のなかでも結構お氣に入りの本作、ロジック重視の長編小説を所望しているミステリファンには強力推薦の一册であります。 カテゴリー•

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有栖川有栖さんのおすすめミステリー小説7選を語らせて

有栖川有栖

なかなか詩的なタイトルですけど、火村シリーズとはいえ、そのとおり何となく旅情ミステリのようなかんじで、ロジックを主體とする有栖川有栖の作風を期待するとちょっと肩すかしを食らいます。 それでもトラベルミステリに少しばかり傳奇ミステリの風味を加えた本作、謎解きを期待しなければ、結構愉しめる物語です。 アリスの友人でもあった作家の「海のある奈良にいってくる」という謎めいた言葉の眞意を探って、火村探偵と一緒に電車に乗ってあっちこっち旅するのですが、これが結構飽きずに讀めてしまう。 しかしミステリとして見た場合、どうでしょうかねえ。 微妙、……いや、激しく微妙でしょう。 というのも、犯人がどうやって毒を仕込んで、毒を飲ませたか、というのがこの事件のキモなんですけども、毒を仕込んだかということについてはまあ良いとして、どうやって毒を飲ませたのかという、このトリックが激しくトンデモなんですよ。 いや、これは小説だからこういうトンデモもありなんだよ、ということならいいんですけど、もしかして、作者の有栖川有栖氏って本氣でこのトンデモを信じてます?だったらちょっとヤバいでしょ!まあ、このトリックも人魚の存在と同じく、ファンタジーということで纏めているのであればいいんですけど、それにしては火村も大眞面目でいっているし、作中の誰もつっ込もうとしないし、もしかしたらもしかして、ですかねえ。 それと海のある奈良という言葉が本當は何を意味するのか、という謎が後半にあきらかにされるのですけど、アリスも突っ込んでいるとおり、これはちょっと反則でしょう。 それでもこの謎解きによって、殺されてしまった彼の友人に手になるものだった未完の小説が完成するという仕掛けは結構面白い。 それでも一番面白かったのは、我孫子武丸の手による解説だったりします。 彼は江神シリーズのアリスと火村シリーズのアリスを挙げて、「どちらも有栖川有栖という珍しい名前を持ち、方や大学のミステリ研に属するミステリマニア、もう一人はミステリ作家、となれば学生アリスが成長して、作家アリスになったのだと考えるのが自然だろう」って書いているんですけど、……えっ?自分は完全にそう思ってましたよ! 確かに同じ人間にしては、相方の探偵が江神という違いはあるとはいえ、ちょっと違い過ぎているよなあ、とは何となく感じてはいたんですけども……。 なるほど、そういう考え方も出來る譯か、と納得してしまいました。 有栖川氏の手による小説をさらに堪能する為、この解説だけでも讀んでみる價値はあります。 もう一つ、上に書いた火村探偵によるトンデモ推理を披露するところ。 「エクソシスト」の音響は、ということで、マイク・オールドフィールドの音樂として「チューブラーズ・ベル」と書いてあるんですけど、これって原タイトルが、「Tubular Bells」なんで、「チューブラー・ベルズ」が正解でしょう。 アマゾンのサイトでもこうなっています。 「Tubular Bells」のほかにも本作では、シレーヌ企畫のオフィスにブライアン・イーノが流れていたりと、ほんの少しばかりプログレ好きを刺激するような描写があったりします。 もしかして有栖川氏も綾辻氏や法月氏と同樣、プログレ好きだったりするんですかね。 やはり江神シリーズは、いい。 現在のところ三作リリースされている有栖川有栖の江神シリーズのなかでは、本作が一番好みですかね。 本作の場合、連続殺人事件のほかにも、島に配置されたモアイ像を暗號を解くという趣向も用意されていて、これがまた愉しい。 古典的な探偵小説の手法に忠實な有栖川有栖の作風を考えれば、本作のような長編小説の場合、殺人が起きて、探偵が調べて、またそのあいだに殺人が起きて、……という流れが繰り返されるばかりで、そこが退屈、と「」を取り上げた時に書きましたけども、本作の場合はそれがないのです。 上に書いたモアイ像の謎解きは勿論のこと、アリスとマリアの何だか青春青春したやりとり 例えば夜の海にボートで繰り出すくだりとか とかが挿入されていて飽きさせない。 本格ミステリの基本に嚴密であろうと感じられる最近の作風にはちょっとない、こういう餘剩の部分が氣に入っていたりするのです。 だからといって、ミステリのコアの部分がおろそかにされているかというと全然そんなことはなくて、犯人が落としていったと思われる、暗號を記した紙切れと、そこについていたタイヤ痕、さらに自転車の數から犯人を特定していく推理のくだりは凄いの一言。 可能性をひとつひとつ檢証しながらそれを消去していき、その條件に合致する人間はひとりしかいない、として江神が犯人を指摘するくだりはまさにスリリングです。 さらに江神が躊躇しながらも犯人を絞り込んでいく過程で、アリスが悲痛の声をあげるところがいい。 また犯人の引き際の美學もこの物語を締めくくるのに相應しく、本を閉じたあとも讀者に極上のミステリを堪能した、と思わせるのに貢獻しています。 こうして江神シリーズの舊作を讀んでみると、火村シリーズとの違いがはっきりと感じられますねえ。 例えば火村探偵って結構壓しが強いキャラなんですけど、飜って江神探偵って謙虚なんですよ。 自分の推理を披露する時も、アリスにたいして自分が間違っていたら訂正してくれ、といったりして。 また同じようにアリスの造型もこの江神シリーズの方がかわいらしいし、どうにも皮肉屋っぽい作家アリスの方はアレなんですけど、この連作の事件ではキーマンだったりするマリアに対する彼の気持なども含めて、やはり江神シリーズの方が愉しめるところが多いように思います。 そんな意味でこの文庫版の末尾に収録されている光原百合の解説は讀みどころが多く、江神探偵のファンには必読もの。 曰わく、「彼 江神探偵 にはどうしても、大上段に構えて犯人を断罪するという姿勢がそぐわないように思えるのです」と。 うーん、分かっていますねえ。 このような探偵のキャラにたいして、本作の犯人の造型もうまく出來ているんですよ。 これが火村シリーズの犯人だったら違います。 証據はあるのかゴラァという惡あがきも見苦しく、まあ、そんな犯人にたいして火村探偵の痛烈な一言がまた見所だったりもするのだけど、やはり本作のように犯人が最後に美學を見せて去っていく結末の方がいかにもかつての探偵小説らしくて好きですね。 そんな譯で、有栖川有栖の作品のなかでも結構お氣に入りの本作、ロジック重視の長編小説を所望しているミステリファンには強力推薦の一册であります。 カテゴリー•

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