下の図の住所録は、1行目に項目名が、A列には氏名が入力されています。 項目数も多く、データ件数も多いので、横に長く、縦にも長い表だったとします。 画面の右側や下側を見るべく、右に下にスクロールをしていくと、当然1行目にあった項目名や、A列にあった氏名が見えなくなってしまうので、「これは誰の何のデータだろう?」と分からなくなってしまうこともあります。 そこで便利なのがウィンドウ枠固定。 一部の行や列を、スクロールしても見えたままになるよう、固定してくれる機能です! 今回固定したいのは1行目とA列。 固定したい1行目とA列を除いた、一番左上のセル(B2番地)を選択します。 ここから先はスクロールして見えなくなってもいいですよ〜というセルを選択するわけです。 [表示]タブ、[ウィンドウ]グループの[ウィンドウ枠の固定]ボタンをクリックし、 更に[ウィンドウ枠の固定]ボタンをクリックします。 これで、スクロールしても、いつも1行目とA列が表示されています! ウィンドウ枠の固定は、最初に選択するセルがポイントとなります。 固定したい行と列を除いた、一番左上のセルを選択します。 ここから先はスクロールして見えなくなってもいいですよ〜というセルを選択するわけです。 左のような表で、3行目までとB列までを固定したかった場合、 固定したいのは3行目までとB列までですから、3行目までとB列までを除いた、一番左上のセルを選択するので、今回の場合はC4番地を選択してから[ウィンドウ枠の固定]ボタンをクリックするわけです。 スポンサーリンク 先頭行の固定と先頭列の固定 さて、下のような表で、1行目は固定したいけど、列は固定したくないといった場合、 固定したい行と列を除いた、一番左上のセルは、A2番地となるので、A2番地を選択して[ウィンドウ枠の固定]ボタンをクリックすればいいわけですが、今回のように先頭行だけを固定したい場合には他に便利な方法もあります。 それが[先頭行の固定]ボタン。 このボタンを使う場合には、固定したい行と列を除いた、一番左上のセルを選択する必要はありません。 画面に固定したい1行目が表示された状態なら、どのセルを選択していてもOKなんです! ただし、ここで言う「先頭行」とは 現在画面に表示されている先頭行のこと。 左のような画面の状態なら、現在画面に表示されている先頭行は1行目となるので、[先頭行の固定]ボタンをクリックすると1行目が固定されます。 でも、少しだけ下にスクロールして、2行目までが隠れた左の図のような状態だと、現在画面に表示されている先頭行は3行目となるので、3行目が固定されます。 同様に先頭列だけを固定したい時には[先頭列の固定]ボタンが便利です。 ウィンドウ枠固定の解除 さて、ウィンドウ枠の固定を解除したい時には、どこのセルを選択していても構いません。 [ウィンドウ枠固定の解除]ボタンをクリックすればOKです!.
次の行列の同時固定もショートカットがあります。 これで、1行目と1列目が同時に固定されます。 固定したい位置の選択ルール 上の例でもわかるように、 選択したセルの『前の行』、『前の列』が固定位置となります。 選択したセルの位置が固定位置になるのではないことに注意してください。 ちょっと間違えやすい仕様なので、よく覚えておきましょう。 複数行、複数列を固定にする ここまでは1行だけ、1列だけの例でしたが、 複数行や複数列を固定にすることもできます。 次の画像のように、2行目までの見出しを固定にする場合です。 2行目までを固定にしたいんで、次の行の3行目を選択。 そして、あとは『ウィンドウ枠の固定』を選択するだけです。 固定を解除する(ウィンドウ枠の解除) 固定にした行や列を解除するのは簡単です。 今どこが選択されているかは一切関係なく、『ウィンドウ枠固定の解除』を選択するだけで解除されます。 固定が解除されると、ウィンドウ枠の黒い線も消えます。 ウィンドウ枠を固定しても、印刷では固定されない よく勘違いするのが、 ウィンドウ枠を固定すると印刷でも全ページ固定されると思ってしまうことです。 実は、印刷で固定したい場合は別途固定の行、列を指定する必要があります。 なので、そのままでは印刷では固定されません。 印刷の見出し行(列)を固定する方法については、次の記事で詳しく書いているので参考にしてください。 ウィンドウ枠の固定ができない場合に確認すべきこと ウィンドウ枠を固定にしようとしても、思ったように固定されないなどの場合は、いくつか原因があります。 固定する位置を間違って選択していないか(4分割の位置で固定される) まずは、固定する前のセルの選択位置がが間違っている場合。 例えば、1行目、1列目を固定にしようとして、下の図のように 間違ってA1セルを選択して『ウィンドウ枠の固定』をした場合。 この場合は、固定できる位置がないので変な位置が固定されてしまいます。 先の『固定位置の選択ルール』でも書いたように、 『固定したい行/列の、次の行や列を選択する』のがルールとなっているので、A1セルを選択しても 固定位置が存在しないことになります。 この場合、エクセルは 今見えているシートの中を4分割した位置でウィンドウ枠を固定します。 ただ、間違っているとはいえ、エクセルが勝手に4分割の位置で固定するのが、使っている人にとってうれしい事なのかは疑問ですけど^^ 表示(ビュー)が『ページレイアウト』になっていないか エクセルの表示(ビュー)には『標準ビュー』、『改ページプレビュー』、『ページレイアウトビュー』などがありますが、『ページレイアウトビュー』ではそもそも固定にできません。 なので、固定にできない場合は、今『ページレイアウトビュー』になっていないか確認してください。 シートが分割されていないか よくありがちなんですが、 既にシートが分割されている場合はウィンドウ枠の固定はできません。 分割と固定はよく似た機能なので、ちょっと間違えそうなところでもあるんですけどね^^ 分割されている場合、シートの中にわかりやすい太めの線が表示されます。 間違って『分割』した場合は、もう一度『分割』を押すと解除されます。 セル(行、列)の固定は、行、列のみでも行列の両方でも可能。 選択した位置の次の行、次の列が固定される位置となる。 ウィンドウ枠を固定しても、印刷時にも固定されるわけでない(別に固定印刷の設定が必要) 表の見出しなどスクロールしても見える方法は『ウィンドウ枠の固定』です。 最初は小さい表だったとしても、大きくなることが予想される場合は、早めに見出しの行、列を固定にしておくほうが使いやすくなります。 また、今回紹介した『ウィンドウ枠の固定』は印刷時の固定とは関係ないので、印刷でも固定したい場合は別途設定が必要です。
次のXFD列とは1万6384列のことだから、1枚のワークシートでは、なんと171億7986万9184個のセルを使える計算になる。 もちろん、ワークシートのうち、ディスプレイの画面に表示できる範囲は限られているので、少し大きな表を作り始めると肝心な部分がスクロールして見えなくなってしまうこともある。 そんなときは、舌打ちをしながらスクロールバーをドラッグするのではなく、ワークシートの賢い表示方法を覚えよう。 まずは「ウィンドウ枠の固定」。 ワークシートの一部をスクロールさせない機能だ。 設定した場所は常に表示されているので、大きな表のタイトル部分などを指定しておくといいだろう。 ウインドウ枠を固定するには、固定したい位置にアクティブセルを移動する。 このとき、アクティブセルの上の行と左の列が固定されるので注意しよう。 続いて「表示」タブの「ウィンドウ」グループにある「ウィンドウ枠の固定」ボタンをクリックして「ウィンドウ枠の固定」を選ぶ。 なお、ワークシートの1行目や1列目を固定したいときは、「ウィンドウ枠の固定」ボタンで表示される「先頭行の固定」や「先頭列の固定」を選ぼう。 これらは、アクティブセルの位置にかかわらず、先頭行や先頭列だけを固定してくれる。 次のテクニックは「ウィンドウの分割」。 ワークシートが表示されているウインドウに分割バーを挿入し、分割されたウインドウを別々に操作できるようにする機能だ。 たとえば、1行目のセルを見ながら100行目のセルにデータを入力するときなどに向いている。 ウインドウの分割は、縦方向と横方向にそれぞれ2分割ずつ、計4分割までしかできない。 スクロールバーの端にある分割ボックスをドラッグして分割バーを挿入する。 分割ボックスや分割バーをダブルクリックすると手軽に分割と解除を行える。 図3 分割バーをドラッグして分割表示したいところまで移動する 図4 行方向も同じように操作できる 図5 ウインドウが4つに分割された 最後は秘技「新しいウィンドウ」だ。 ウインドウ枠の固定も、ウインドウの分割も同じシートを表示することしかできない。 Sheet2を見ながらSheet1に入力したいときにはどちらも使えない。 そんなときは「新しいウインドウ」機能の出番だ。 「表示」タブの「ウィンドウ」グループにある「新しいウィンドウを開く」ボタンをクリックすると、タイトルバーに表示されているブック名の後ろに「:2」が追加される。 これは、同じブックを2つ表示しているという意味だ。 図6 「表示」タブの「ウィンドウ」グループにある「新しいウィンドウを開く」ボタンを押すと、タイトルバーのブック名の後ろに:2が追加された 図7 続いて「整列」ボタンを押し、「ウィンドウの整列」ダイアログボックスを開く。 「並べて表示」をオン選んで「OK」ボタンを押す 同じく「表示」タブの「整列」ボタンをクリックして「ウィンドウの整列」ダイアログボックスを開き「並べて表示」をオンにして「OK」ボタンをクリックすれば、同じブックを並べて表示することができる。 それぞれ別々に操作することができるので、片方で別のワークシートを表示すれば、同じブック内の異なるワークシートを表示することが可能になる。 同じブックを表示しているウィンドウが2つできた。 別のシートを表示することも可能 なお「新しいウィンドウ」を実行して複数表示にしたブックは、次回開いたときも複数表示の状態が保たれる。 1つに戻したいときは、どちらか片方のブックを閉じればいい。
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