サンチ マンタ リスム。 羅生門、山月記、こころ

「サンチマンタリスム」に関するQ&A

サンチ マンタ リスム

A ベストアンサー 1さんがおっしゃるように作者もその時代の中に生きているわけなので、その時代であれば何の違和感もないことが文体に反映されることもあるかと思います。 でも、 だからこそ、こういう近代古典文学の筋運びを味わうのも時にはいいのではないでしょうか。 頑張って下さいね! Q こんにちは。 今回はよろしくお願いいたします。 私は高校1年生です。 最近羅生門を教科書で読みました。 明日、中間テストがありそのテスト範囲が羅生門なんです。 下人の心理を問われるとのことなのですが、私には理解しにくいところが多いです。 まず、下に私なりにまとめます。 みなさんの考えを教えていただけたら光栄です。 雨のふるのを眺めていた・・・ <職を失った私はこれからどうしたらよいのか、困ったな。 > 2. 大儀そうに立ち上がった・・・ <もう、盗みをする他ない。 いつまでも悩んでいたら飢え死にしてしまう。 > 3. ある強い感情が、ほとんどことごとくこの男の嗅覚を奪ってしまったからである。 ・・・ <何者なのか、一体何をしているのか?> 4. 六分の恐怖と四分の好奇心・・・ <見たいが、不気味だな> これ以降は理解できません。 なぜ髪を抜いていくのを見ただけで、 恐怖がきえていくのですか? この恐怖とはいったいなんだったのでしょうか? 暗かったからですか?老婆に対する激しい憎悪とは、 自分を追い込んだ世の中へだと思いますが、 下人はそこまで考えていたのでしょうか? 死人の髪の毛を抜くということがどうして そこまでゆるせないことだったのですか? 上がった時、下人は世の中が許せないという気持ちだったのでしょうか? すみません。 わからないことばかりだったのでたくさん書いてしまいました。 では失礼します。 こんにちは。 今回はよろしくお願いいたします。 私は高校1年生です。 最近羅生門を教科書で読みました。 明日、中間テストがありそのテスト範囲が羅生門なんです。 下人の心理を問われるとのことなのですが、私には理解しにくいところが多いです。 まず、下に私なりにまとめます。 みなさんの考えを教えていただけたら光栄です。 雨のふるのを眺めていた・・・ <職を失った私はこれからどうしたらよいのか、困ったな。 > 2. 大儀そうに立ち上がった・・・ <もう、盗みをする他ない。 いつまでも悩んでいたら飢... A ベストアンサー 高校国語教師を長年やっているものです。 羅生門は高校1年の定番ですね。 「なぜ髪を抜いていくのを見ただけで、 恐怖がきえていくのですか?」 これはつまり、それまではこの老婆を 妖怪か化け物と思ったわけです。 ところが髪の毛を抜くという実にわかりやすい 行動をとることにより、妖怪でも化け物でもなく 我々の理解の内に入る人間だということがわかって 安心したのです。 また「老婆に対する激しい憎悪とは、 自分を追い込んだ世の中へだと思いますが、」 ですが違います。 この下人はもともと善人なのです。 それは盗人になる勇気がないことからわかります。 ですから老婆に対する憎悪は善人として、 悪をなす老婆に対する純粋な憎悪です。 この下人がにきびを気にするところがありますね。 にきびイコール若さの象徴 つまりにきびを気にするというのは この下人の若さ(未熟さ)を表しているのです。 この小説は平凡な市民(泥棒になる勇気もない小心者)が困り果てたあげくに老婆の見事な自己保身理論に触発されて自分も泥棒になる決心がついた つまりどんな善人でもちょっとしたきっかけで 悪人になるのだという人間に対する芥川の絶望が あるのです。 高1のあなたわかりました? 私は羅生門で何回もテストを作りましたが 「六分の恐怖と四分の好奇心」のところは 絶対出ます。 出します。 何回も読んでくださいね。 頑張って! 高校国語教師を長年やっているものです。 羅生門は高校1年の定番ですね。 「なぜ髪を抜いていくのを見ただけで、 恐怖がきえていくのですか?」 これはつまり、それまではこの老婆を 妖怪か化け物と思ったわけです。 ところが髪の毛を抜くという実にわかりやすい 行動をとることにより、妖怪でも化け物でもなく 我々の理解の内に入る人間だということがわかって 安心したのです。 また「老婆に対する激しい憎悪とは、 自分を追い込んだ世の中へだと思いますが、」 ですが違います。 この下人はもとも... Q 学校で羅生門を読みました。 いろいろ調べていると、羅生門は、「人間のエゴイズムを描いている」と書いてありました。 でも、人間のエゴイズムって何なんでしょうか? 辞書では「利己主義」と書いてあったのですが、そのまま、「人間の利己主義を描いている」と書くと、意味不明になりました。 ちなみに、僕なりの羅生門の解釈をしてみると、「大正(羅生門のかかれた時代)の民衆の文化が発達して、平安末期のような生活は少なくなっている。 豊かな生活ができるようになったからこそ、自分を失わないためにも、しっかり自分を持つことが大切である。 だからこそ、平安末期に老婆の言葉によって行動を起こした下人を描き、大正の今と対比して、民衆に警告している。 羅生門は、現在の人々への芥川からの警鐘である。 」 うーん、かっこいい言葉を並べすぎて、自分で赤面してしまいますが、この考えについてどう思われますか? 意見、または解釈の誤解があると思うので、皆さんの意見を教えてください。 A ベストアンサー とてもとても主体的に作品を読んでいらっしゃいますね。 文学作品は読者が自由に解釈して楽しむものですから、 この方はなんてしっかりしているんだろう、と大変頼もしい印象を受けました。 さて「解釈」というのは、見たり聞いたりしたものに対する説明で、自分の心をフル稼働して言葉にしたものを、他人に「どうだ」と聞いてもらうこと。 そしてその相手とのやりとりの中で自分の(そして相手の)解釈を深めていくということ。 ・・・という考え方を私は持っておりまして、 早速質問コーナーに入らせてください。 ただここには「文化」や「生活」と言葉を挙げられたのみで、具体的に何を対比しているのかが分かりません。 ここまで揺れ動いた行動を通してみて、下人の「自分」というのはいったいどういうものなのか、あなたのお考えを詳しく伺ってみたく思います。 「下人の心」を解くところから「人間のエゴイズム」という問いに対する答えが見えてくるかもしれません。 もしよろしければ、上の3つの点について、jm4cvpさんのお考え・解釈をお聞かせくださいな。 とてもとても主体的に作品を読んでいらっしゃいますね。 文学作品は読者が自由に解釈して楽しむものですから、 この方はなんてしっかりしているんだろう、と大変頼もしい印象を受けました。 さて「解釈」というのは、見たり聞いたりしたものに対する説明で、自分の心をフル稼働して言葉にしたものを、他人に「どうだ」と聞いてもらうこと。 そしてその相手とのやりとりの中で自分の(そして相手の)解釈を深めていくということ。 ・・・という考え方を私は持っておりまして、 早速質問コーナーに入らせてく... Q 青空文庫の芥川龍之介の「羅生門」を読んでいる外国人です。 aozora. html わからないところがあるので、質問します。 >>どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる遑はない。 選んでいれば、築土ついじの下か、道ばたの土の上で、饑死うえじにをするばかりである。 そうして、この門の上へ持って来て、犬のように棄てられてしまうばかりである。 しかしこの「すれば」は、いつまでたっても、結局「すれば」であった。 下人は、手段を選ばないという事を肯定しながらも、この「すれば」のかたをつけるために、当然、その後に来る可き「盗人ぬすびとになるよりほかに仕方がない」と云う事を、積極的に肯定するだけの、勇気が出ずにいたのである。 >>下人は、頸をちぢめながら、山吹の汗袗に重ねた、紺の襖の肩を高くして門のまわりを見まわした。 よろしくお願いします。 青空文庫の芥川龍之介の「羅生門」を読んでいる外国人です。 aozora. html わからないところがあるので、質問します。 >>どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる遑はない。 選んでいれば、築土ついじの下か、道ばたの土の上で、饑死うえじにをするばかりである。 そうして、この門の上へ持って来て、犬のように棄てられてしまうばかりである。 A ベストアンサー まず、下人の思考の流れを押さえましょう。 しかし、下人は「盗人になるよりほかに仕方がない」ということを「積極的に肯定するだけの、勇気が出」ないのです。 そのために、「すれば」のかたがつかないのです。 下人は、「仕方がない」と思いつつも、盗人になる決心がつかないようですね。 「手段を選ばない以上は、おれは盗人になるしかないのだ」といったところでしょう。 下人は、頭では他に手段がないと分かっています。 しかし、盗人になるより仕方がないのを「積極的に肯定するだけの勇気がない」ので、手段を選ばないと「すれば」という段階に あえて止まっているといえます。 この「選ばないとすれば」というのは、どういう意味でしょうか。 これは、他にいい手段がある「かもしれない」という希望だといえるでしょう。 しかし手段はないのです。 「とすれば」はありません。 すがりつく希望はないのです。 「かたをつける」とは、「盗人になるのを積極的に肯定する勇気をもつ」ことで、その希望を切り捨てることを意味しています。 まず、下人の思考の流れを押さえましょう。 しかし、下人は「盗人になるよりほかに仕方がない」ということを「積極的に肯定するだけの、勇気が出」ないのです。 そのために、「すれば」のかたがつかないのです。 下人は、「仕方がない」と...

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羅生門 sentimentalismeの表現

サンチ マンタ リスム

羅生門、山月記、こころ 2014 ・ 3 ・ 9 カキナーレ塾 「羅生門、山月記、こころ」を授業するためのヒント 藤本英二 はじめに 「羅生門、山月記、こころ」で、印象に残っている事柄、ことば、表現は何ですか。 疑問に思った点、すぐにはわからなかった点、ここが面白いと思った所をあげていく。 そして、何度も読み、作品分析をしてみる。 特別な作品分析の方法や文芸学的な概念は、知らなくてもよい(知らないほうがよい)。 生徒がひっかかる所、つまずく所、など、作品の「難所」を予想し、どう説明すればよいかを考える。 「羅生門、山月記、こころ」のどれも理屈っぽくて、言葉遣いや言い廻しが難しく、生徒が理解しにくい箇所がある。 説明、整理するために文図を作ってみるのもよい。 ・例「どうにもならないことをどうにかするためには、手段を選んでいるいとまはない。 選ばないとすれば-下人の考えは何度も同じ道を低回したあげくに、 やっとこの局所に逢着した。 しかしこの「すれば」はいつまでたっても、けっきょく「すれば」であった。 」」 ・例「己の珠にあらざることを惧れる」「己の珠なるべきを半ば信ずる」 「共に我が 臆病な自尊心と尊大な羞恥心とのせいである。 」 ・例「Kが 理想と現実の間に彷徨してふらふらしている」 「彼の傾向は中学時代から決して 生家の宗旨に近いものではなかったのです。 但し、自分の意見に固執しないことも必要。 《重要ではあるが、多義的なとらえ方、解釈をゆるす所》 ・例「下人は何故老婆の行為を許すべからざる悪と考えたのだろうか」 ・例「李徴の詩に欠けるものとは何だったのだろうか」 ・例「Kは何故自殺したのか」 こういう個人の読み・解釈に関わる部分は、授業の中で何人もの意見を聞き、整理して教室全体のものにする。 そして、最後の感想文、あるいは考査で「~について自分の意見・感想を記せ」という設問で問い直す。 僕の場合は、《設問形式にして、通し番号を打つ。 》これが実際の授業の骨組み、見取り図になる。 ・ 朗読テープを利用する(例・新潮カセットテープ「山月記」なら江守徹の朗読) ・ 事前に読む範囲を指名しておき、読ませる(特に「こころ」などのように長い場合有効。 グループで朗読させてもよい。 地の文担当、会話文担当など工夫させて) ・ 暗誦させる(例えば、「山月記」の冒頭。 教師がやって見せてもいい。 課題にしておいて、放課後職員室にこさせてもいい。 枕、脱線、雑談、ムダ話も有効かも。 例・日本語が公用語となっている所が、世界で一つだけあるんだけど、どこだと思う? 例・漱石の顔写真の変遷(第一学習社の国語便覧) 視聴覚教材を持ち込み、授業の流れにアクセントを打つ。 CDラジカセ、液晶テレビ、プロジェクター、パソコンを積極的に使うこと。 例・黒澤明の『羅生門』の冒頭に羅生門が出てくる。 例・ユーチューブで検索。 「こころ」を現代化した映画「蒼筝曲」( 2012)。 乃木坂 46の斎藤飛鳥の紹介・朗読する「山月記」があった。 いやあびっくり。 例・『敦・山月記名人伝』(野村萬斎演出、DVDあり)、これは時間があれば全編見せてもいい。 ノートをあとで見返して、授業が思い出せるように、板書する 僕の授業は、すべて《設問形式にして、通し番号を打つ》が基本で、それに即して板書する。 問に対する答えが一通りに決まる場合と、いろいろな答え方がありうる場合がある。 後者の場合は、生徒の答えをすべて板書する。 (つまり、クラスによって板書の中身が違う。 授業はライブであり、生徒との応答は一回限りの即興演奏(インプロビゼーション)のようなもの。 即興演奏が可能になるためには、しっかりした問題設定が必要。 授業のノートはライブ録音(生徒自身の感想も書き込ませる)。 とたずねて ・死者の髪を抜くというのは死者に対する冒とくだ。 下人は、老婆の中に自分の悪を見た。 (有沢) ・下人は老婆が盗みをしていたのなら、別の反応をしたであろう(自分も盗みを考えていたので)。 自分とは違うことをしていたので、一般人の心にもどって、怒りをもった。 〈髪を抜く〉でなくても良かった。 恐怖が消えて、心のスペースができた。 そこへ憎悪が。 (小沢) ・長年仕えていた主人から暇を出され、人間に対する不信を抱くようになった。 下人に信じられるのは自分だけ、自分の感覚だけ。 (駒池) メモ ・老婆の姿に自分を見た。 ・死骸に自分の姿を見た(死んだ後であんな風にされるのはイヤ) ・自分の中に、「盗人」を考える自分に対する良心があり、それを自分にむけずに老婆にむけた。 ・死体にイタズラをすること自身許されぬ。 ・死体に対する冒とく。 B 「外にはただ黒洞々たる夜があるばかりである」の印象(その象徴性)をきくと ・静けさ、無気味さ、沈んだ ・下人が悪の世界へ踏み込んだ ・何もなくなっていく ・社会が乱れている、悪い、世界の汚さ ・暗黒の悪の世界、どうしようもない ・下人の心境、老婆の心理 ・すべてをのみつくす暗さ ・自分が悪いことをする者は…… ・下人の絶望的な気持ち ・人間の良心もない世界 ・下人のこれからがまっくら ・おおっぴらに生きていけない ・誰もいないまっくらな夜 ・ 下人の明日を保障、生きていける ・まわりの様子、羅生門の出来事が小さいこと 「山月記」の場合 A 「李徴の詩に欠けるものとは何だったのだろう」ときくと ・世間知らずの詩であった ・名誉を求める詩 ・自嘲的な所があったから ・自己満足の詩 ・人間らしさがない(人とのまじわりがない) B 最後の感想 「こころ」の場合 A こんなこともやってみたーゲストを招いて討論をー 《 1986年 12月、県立伊丹高校で》……十一年目 一連の授業のまとめの時間に、国語科の若い川口先生に教室に来てもらい、生徒の方から質問させ、そこから討議するというやり方をした。 あらかじめ質問者、質問事項を決めておいた。 その時用意された質問事項は、次の五つ。 B 長編の抄録という問題にどう対処するか 夏休みに、「こころ」全編を読んでくることを課題にする場合が多い。 それが無理なら、こちらで全体像を解説。 授業実践の記録、教科書の指導書、生徒用の教科書ガイドを見てみる。 情報収集のできるインターネット、図書館、書店を使いこなす。 B 作品の間テクスト性(インター・テクスチャリティ)を考えてみる。 作品を単独のものととらえないで、関係でとらえる。 元ネタは何かとか、映画化、マンガ化されたものと比較するとか、影響とか類似性とか、いろいろな側面から作品をとらえること。 「それから」「門」などの漱石自身の作品を参考にすることも。 まあ直接触れなくても、こんなことを考えてみること自体が楽しい。 この延長線上に、作品の脚本化、劇化、マンガ化、新聞記事化、別の視点からの語り直し、後日談作り、作品の比較研究などの授業展開も可能。 C 「定番教材」の意味を問い直す 何故「羅生門、山月記、こころ」が高校国語教科書の「定番教材」となっているのだろうか。 何度も繰り返しやって、これは是非高校生に出会わせたいと思う作品は。 ネット公開中。 読みたい方は、「高山智津子・文学と絵本研究所」(新しい住所)のHPの左ページから「藤本通信」のボタンをクリック。 日誌風の記事、 2012年の《「授業をつくる」の原稿が一応完成しました》をクリックして下さい。 ご質問、ご意見はこちらへどうぞ。

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羅生門

サンチ マンタ リスム

羅生門 羅生門 2017 芥川龍之介 ある日の暮方、一人の下人が羅生門の下で雨止みを待っていた。 羅生門は、京都のメインストリートの朱雀大路にある以上賑わっているはずである。 しかし、この二、三年、京都では災いが連続し、仏具を薪にしているという神も仏もない状態である。 当然、羅生門は見向きもされず、狐狸や盗人が住むだけでなく、死人まで捨てられる始末である。 夕焼け空にからすが黒々と飛んでいる様子は不吉なものを感じさせる。 今日は雨が降っているのでからすはいないが、糞の白い跡が点々と残っている。 そこに下人は座っている。 右の頬に大きなにきびがあるので若者だとわかる。 主人から四、五日前にリストラされ、雨がやんでも帰る所がない。 「雨やみを待っていた」というより、「行き所がなくて、途方に暮れていた」のである。 明日の暮らしという、どうにもならないことを、どうにかするためには、手段を選んでいる暇はない。 選んでいれば、飢え死にをする。 選ばないとすれば、盗人になるしかない。 しかし、その勇気が出ない。 そこで、雨風を防げる、盗人などの人目にかかる恐れのない、一晩寝られそうな所として、死人しかいないはずの羅生門に登る。 しかし、羅生門の上では誰かが火を灯している。 この雨の夜に、この羅生門の上で火をともしているという不合理な理由から、ただの者ではないと警戒する。 下人は死骸にの中にうずくまっている老婆を見る。 ある強い感情、六分の恐怖と四分の好奇心で息をするのも忘れてしまう。 怖いけれども見たいという心理である。 老婆は未知の存在であり、力関係は老婆の方が大きく勝っている。 しかし、観察していると老婆が死人の髪の毛を抜くに従って、この雨の夜に、この羅生門の上で、死人の髪の毛を抜いているという不合理な理由から、恐怖が消え、老婆に対する激しい憎悪、というよりもあらゆる悪に対する反感が強くなる。 若者の発想は飛躍しやすいものである。 この時の下人なら、飢え死にを選んでいただろう。 力関係は対等になる。 正義感に燃えた下人は老婆を捕まえると、老婆の生死を自分の意志が支配していると意識し、憎悪の心は冷め、安らかな得意と満足を覚える。 正義感は変形する。 ここで下人と老婆の力関係は逆転する。 しかし、もっと極悪非道な答えを期待し、それによってますます英雄になろうとしていた下人は、老婆の答えを聞いて、平凡なのに失望し、前の憎悪と冷やかな侮蔑が心の中に入ってくる。 正義感は吹っ飛び、自分の夢を壊したことへの憎悪と相手を見下す気持ちになっている。 力関係は完全に下人が優位になっている。 恐怖、憎悪、正義感、満足、侮蔑と下人の心理は激しく変化する。 しかし、老婆も負けていない。 せねば飢え死にをするから仕方がないならば、相手の悪を許すことによって自分の悪も許されるという、開き直ったエゴイズムの論理を述べ立てる。 老婆は勝ったと思ったかもしれない。 ところが、下人はその老婆の論理を逆手にとる。 老婆が女の悪事を許して悪事を正当化できるなら、自分も老婆を許せば悪事を正当化できると考える。 羅生門の下で出なかった勇気の根拠を見いだす。 下人は盗人になるという勇気を得て老婆の着物を引はぎする。 極限状況に追い込まれながらも、理想的な正義感に燃えていた下人が、老婆の論理で現実的な悪を選択をする。 そして、盗人になって京の町へ走り去る下人を作者は突き放して、話は終わる。 表現面に注目すれば、a 洛中のさびれ方、b 羅生門の荒廃ぶり、c 「蟋蟀」やd 「にきび」の使い方、e 動物を使った比喩、f 色彩の対比、g 「雨は、羅生門をつつんで、遠くから、ざあっという音を集めてくる」の聴覚的表現、h 「門の屋根が、斜めに突き出した甍の先に、重たく薄暗い雲を支えている」の視点の違いなどが考えられる。 導入 1【指】形式段落番号を打たせる。 ・1〜36 2【指】教師が全文を音読しながら、形式段落と意味段落を指示する。 3【指】感想文を書かせる。 ・200字 ・このあと下人はどうするか、その理由。 ・疑問や授業で考えたいこと。 第一段落(1ある日の〜4雨の降るのを眺めていた) 1.【指】漢字の意味を確認する。 11 雨やみ 22 丹塗り 3 剥げた 4 朱雀大路 5 市女笠 6 烏帽子 37 飢饉 8 災い 9 砕いて 10 薪 10 顧みる 12 狐狸 413 頬 2.次の語句の意味を調べなさい。 31 日の目(日光。 日差し。 2 足踏みをしない(立ち入らない。 3【指】1〜4をペアリーディングする。 4.冒頭の二文について(1) 121 【L1】冒頭の二文から、「いつ、誰が、どこで、何を」したか。 ・いつ=ある日の暮方 どこで=羅生門の下 誰が=一人の下人 何を=雨やみを待っていた 【説】冒頭の一文で状況設定が書かれている。 短編小説の定石。 5.時間について(2) 22 【L2】時代とは季節は。 また、季節の根拠は。 ・平安時代の末期。 ・秋 ・きりぎりす 3 【L2】「きりぎりす」が登場する効果は。 ・季節を考えさせる。 ・色彩をイメージさせる。 ・丹塗りの柱とのコントラスト。 ・孤独感を強調する。 ・下人以外の唯一の生物。 【ネ】「きりぎりす」を調べる。 ・黄緑色 ・夏から秋。 9月ごろ。 【ネ】古語辞典で調べる。 ・平安時代のキリギリスはコオロギのことである。 【ネ】「こおろぎ」を調べる。 ・焦茶色 ・秋から冬。 11月ごろ。 【説】丹塗りの剥げた柱との色彩について考える。 ・キリギリスなら、鮮やかな対比。 ・コオロギなら、同系色。 【説】8段落に「火桶のほしい寒さである」とある。 ・冬に近いので晩秋のコオロギ。 6.場所について(2〜4) 4 【L1】羅生門の位置と様子は。 ・朱雀大路の南端。 ・平安京を南北に貫く中央道路。 ・メインストリート。 今の河原町とか、四条通りとか。 ・人通りが多いはず。 【ネ】京都の通り名を調べる ・丸(太町)竹(屋町)夷(川)二(条)押(小路)御池 姉(小路)三(条)六角蛸(薬師)錦(小路)四(条)綾(小路)仏(光寺)高(辻)松(原)万 (寿寺)五条 雪駄(屋町=楊梅通)ちゃらちゃら(鍵屋町)魚の棚(=六 条)花屋(町)正面 北(小路)七条 七条こえれば八(条)九条 十条 東寺でとどめ さす ・寺(町)御幸(町)麩屋(町)富(小路)柳(馬場)堺(町)高(倉)間 (町)東(洞院)車屋町 烏(丸)両替(町)室(町)衣(棚)新町 釜座 西(洞院)小川 油(小路)醒井で堀川の水 葭屋(町)猪(熊)黒(門)大宮へ松(屋町)日暮に智恵光院 浄福(寺)千本さては西陣 ・この男の他に誰もいない 235 【L2】なぜ羅生門には誰もいないのか。 ・地震や辻風や火事や飢饉などの災害が続いて荒れ果てていた。 ・狐狸や盗人が棲みつき、死人まで捨てるようになった。 ・日の目が見えなくなると、気味を悪がって足踏みをしなくなる。 【ネ】荒れ果てた羅生門を見る。 46 【L3】からすの効果は。 ・夕焼けの「赤」,鴉の「黒」の対比。 ・不気味さを表現している。 【説】他の色彩の対比について ・鴉の糞の「白」、長い草の「緑」、下人の着物の「紺」。 6.人物について(5) 【説】下人を調べる。 ・金銭で売買される奴隷。 ・農耕、雑役、軍役等に駆使された。 ・支配されるままで、主体性がない。 7 【L2】下人の年齢と服装は。 ・若い。 十五〜十八才。 ・にきびがある。 ・洗い晒しの紺の襖を着ている。 【説】下人の名前について説明する。 ・名前がない。 ・下書きメモでは、「交野五郎」「交野平六」となっていたが、「一人の男」「一人の侍」を経て、「一人の下人」になる。 7.小説の設定について 1〜48 【L3】「夕暮れ・平安時代後期・季節、羅生門、下人」の共通点は。 ・境目。 ・昼と夜・平安と鎌倉・秋と冬、洛中と洛外、子どもと大人。 第一段落(1〜4) いつ だれが どこで 何を ・ある日の暮れ方のことである。 一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。 ・洗いざらし紺色の襖 第二段落(5〜9) 1.漢字の読み方を書きなさい。 51 暇を出す 2 衰微 3 申の刻 4 気色 65 甍 76 築土 87 大儀 98 汗衫 9 憂え 10 草履 11 履く 2.次の語句の意味を調べなさい。 51 暇を出す(休暇を与える。 暇をやる。 使用人などをやめさせる。 妻を離縁する。 2 途方に暮れる(方法や手段が尽きて、どうしてよいかわからなくなる。 73 低回(思索に耽りつつ行ったり来たりする。 4 片をつける(物事の決着をつける。 始末をつける 85 くさめ(くしゃみ 6 大儀(めんどうくさいこと。 3.表現効果について(5) 51 【L4】「作者はさっき〜書いた」の効果は。 ・突然作者が登場する。 ・読者を引きつける。 4.下人の境遇について(5) 52 【L3】「下人が雨やみを待っていた」と「雨に降り込められた下人が、行き所がなくて、途方に暮れていた」の違いは。 ・下人が雨やみを待っていた=帰る所がある。 ・雨に降り込められた下人が、行き所がなくて、途方に暮れていた=帰る所がない。 ・主人から暇を出された。 解雇された。 3 【L1】なぜ、下人は主人から暇を出されたのか。 ・京都の衰微の余波。 【注】「前にも書いたように」とあるので、3段落を振り返る。 ・失業者である。 下人ではなく、元下人である。 4 【L1】下人の気分は。 5 【L4】フランス語を使った効果は。 ・新しい感じ、現代に通じる心理を表す。 66 【L2】雨の様子は。 ・「雨は、羅生門を包んで、遠くから、ざあっという音を集めてくる」 ・激しく降っている。 ・視覚的 ・「門の屋根が、斜めに突き出した甍の先に、重たく薄暗い雲を支えている」 ・重苦しくのしかかっている。 5.下人の考えの停滞について(7) 77 【L1】「どうにもならないこと」とは。 ・明日の暮らし 8 【L1】7 を「どうにかする」には。 ・手段を選んでいるいとははない。 9 【L1】選んでいれば、どうなるか。 ・飢え死にをする。 10 【L1】選ばないとすれば、どうするべきか。 ・盗人になるよりほかにしかたがない。 11 【L3】7 〜10 を図示せよ。 1 どうにもならないこと。 12 【L3】「低回」とは、どの考えからどの考えに戻ることか。 ・6 「選ばないとすれば」から、1 「どうにもならない」に戻る。 13 【L1】「この局所」とはどの考えか。 ・6 選ばないとすれば 14 【L1】なぜ、下人は盗人になることを選ばなかったのか。 ・勇気が出ない。 【注】「勇気」については、後の授業で考える。 6.下人が羅生門で夜を明かそうとした理由について(8〜9) 815 【L4】「くさめをした」「きりぎりすがいなくなった」効果は。 ・寒さを強調する。 気分が変わる。 思索から行動へ移るきっかけになる。 ・きりぎりすにさえ見放された。 新しい動きが始まる予兆。 916 【L2】なぜ、下人は羅生門の上で夜を明かそうとしたのか。 ・気味の悪さより、生命の安全を選んだ。 ・重くのしかかってくる。 1.【指】漢字の読み方を書きなさい。 121 死骸 2 無造作 133 腐乱 4 臭気 5 覆った 6 嗅覚 147 痩せた 8 白髪頭 159 暫時 10 床板 2.【指】次の語句の意味を調べなさい。 101 息を殺す(呼吸の音もさせないで、じっとしている。 2 高をくくる(大したことはないと見くびる。 153 暫時(少しの間。 しばらく。 3.【指】10〜12をペアリーディングさせる。 1.場面展開 101 【L3】「それから、何分かののちである」を挿入した効果は。 ・時間の経過を示し、場面転換をはかる。 2 【L1】「一人の男」とは誰か。 【L1】なぜわかるか。 【L3】なぜ「下人」と書かなかったのか。 ・9「そのはしごのいちばん下の段へ踏みかけた」の続きが、「はしごを二、三段上ってみると」 ・新たな人物が登場したかのような表現で、緊張感をかもし出す。 5.下人の心理の変化について(10〜15) 3 【L2】なぜ、下人ははしごの中段で立ち止まり、上の様子をうかがっていたのか。 ・この門の上にいるものは、死人ばかりだと高をくくっていた。 ・しかし、誰かが火をともして、動かしているから。 【L2】「下人は、初めから、この門の上にいるものは、死人ばかりだと高をくくっていた」と同じ内容を9段落から探す。 ・上なら人がいたにしても、どうせ死人ばかりである。 4 【L1】なぜ、下人は楼の上にいる人が「ただの者ではない」と思ったのか。 ・この雨の夜に、この羅生門の上で、火をともしているから 【L3】「この」にはどんな意味が込められているか。 ・明確に指示内容があるのではない。 ・雨の夜と羅生門の気味の悪さを強調している。 【L3】論理的な根拠になっているか。 12 【L4】羅生門の上の描写からどんな感じを受けるか。 ・気味の悪さを強調している。 ・具体的な描写は今昔にはない。 【説】下人は死骸の臭気に鼻を覆った。 135 【L2】鼻を覆うの忘れさせた「ある強い感情」とは何か。 ・六分の恐怖と四分の好奇心 ・怖いもの見たさ。 ・お化け屋敷やホラー映画を見る感情を想定させる。 6 【L2】なぜ、その感情が起こったのか。 ・老婆を見たから。 147 【L1】老婆の様子はどのように表現されているか。 ・檜皮色の着物を着た ・背の低い ・やせた ・白髪頭の ・猿のような(=顔がしわくちゃになっている) ・死人の髪の毛を一本ずつ抜いていた。 10〜158 【L1】動物を使った比喩を抜き出せ。 【L3】どんな様子をたとえているか。 ・猫のように=身を縮めている様子。 ・やもりのように=静かに移動する様子。 ・猿のような=顔が皺だらけな様子。 ・猿の親が猿の子のしらみを取るように=丁寧な様子。 ・動物を使った比喩 ・猫のように=身を縮めている様子。 ・やもりのように=静かに移動する様子。 ・猿のような=顔が皺だらけな様子。 ・猿の親が猿の子のしらみを取るように=丁寧な様子。 第四段落(16その髪の毛が〜27こんなことを言った) 《目的》下人の心理が、恐怖から憎悪、さらに得意と満足へ変化していく様子を読み取る。 1.【指】漢字の読み方を書きなさい。 161 憎悪 2 語弊 3 未練 214 慌て 5 塞ぐ 6 罵る 237 鋼 8 険しく 9 成就 10 和らげる 2411 検非違使 2512 喉仏 2713 存外 14 侮蔑 2.【指】次の語句の意味を調べなさい。 161 語弊(言葉の使い方が適切でないために誤解を招きやすい言い方。 232 成就(物事を成し遂げること。 243 縄をかける(捕まえる。 逮捕する。 274 存外(思っていたのと程度や様子が違うこと。 思いのほか。 案外 5 侮蔑(見くだしさげすむこと。 3.【指】次の語を使って短い文を作りなさい。 23全然(本来なら、下に打消語が来るが、ここでは「意識した」と肯定表現) 4.16〜22をペアリーディングする。 5.恐怖から憎悪への下人の心理の変化について(16〜22) 161 【L1】髪の毛が抜けるにしたがって、恐怖が消え、どんな感情が生まれたか。 ・老婆に対する激しい憎悪。 2 【L1】その感情をを言い換えると。 ・あらゆる悪に対する反感 【L3】「あらゆる悪に対する反感」を一言で言い換えると。 ・正義感。 3 【L3】「老婆に対する激しい憎悪」「あらゆる悪に対する反感」の違いは。 ・老婆に対する激しい憎悪=個人的な憎悪。 ・あらゆる悪に対する反感=社会全体への憎悪。 174 【L1】なぜ、老婆の行為を「許すべからざる悪」だと思ったのか。 ・この雨の夜に、この羅生門の上で、死人の髪の毛を抜いているから。 ・なぜ老婆が死人の髪の毛を抜くのかわからない。 ・合理的には善悪のいずれにかたづけてよいか知らなかった。 【説】つまり、感情的、非論理的な判断である。 【注】10で老婆をただ者ではないと思ったのと同じ論理である。 165 【L1】この時の下人なら、「飢え死に」か「盗人」かどちらを選んだか。 ・飢え死に 18〜23【説】下人は、はしごから上に飛び上がり、老婆をねじ伏せる。 6.23〜27をペアリーディングする。 7.憎悪から得意と満足への下人の心理の変化について(23〜24) 1819【説】場面が変わる。 ・はしごの上段から、羅生門の上。 【L2】下人は太刀を持っていた。 前出の部分は。 なぜ太刀を持っていたのか。 ・9段落 ・主人からの餞別 ・下人にとって唯一の財産。 ・これを盗まれないように盗人のいない羅生門を選んだ。 【L2】なぜ、老婆は驚いたのか。 その様子は。 ・下人の存在は想定外だったから。 ・下人同様、この羅生門の上にいるのは自分だけだと思っていた。 ・「弩にでもはじかれたように」 ・すごい勢いで飛び上がった。 ・老婆らしくない。 21 【説】下人が老婆を捕らえる。 ・下人と老婆の体力差 ・背の低い、痩せた、白髪頭、骨と皮ばかりの腕 23 【L2】老婆の様子と感情は。 ・両手をわなわなふるわせる=怒り、悔しさ ・肩で息を切る=疲れ ・目を見開く=反抗 ・黙っている=反抗 6 【L1】老婆を捕らえて、どんな感情からどんな感情へ変化したか。 ・激しい憎悪が冷める ・安らかな得意と満足へ。 7 【L1】なぜ、「やすらかな得意と満足」を感じたのか。 ・老婆の生死を自分が支配していると感じたから。 ・支配感。 ・ある仕事が円満に成就したから。 【説】今までの支配される身分から、初めて人を支配する気持ちを体験した。 8 【L1】ある仕事とは何か。 ・老婆をとらえる。 ・正義。 9 【L3】なぜ、声を和らげたのか。 ・自分の方が優位に立っている余裕ができたから。 2410 【L2】下人の言葉の中の嘘は。 【L3】なぜ、嘘を言ったのか。 ・「門の下を通りかかった旅の者」 ・本当は、主人から暇を出されて門の下で途方に暮れていた。 ・正義の味方らしく見せるため。 ・老婆に対して絶対優位を保ちたい。 ・虚栄心 2511 【L1】刀を突きつけられた老婆の様子は。 ・まぶたの赤くなった ・肉食鳥のような ・鋭い目 ・鼻と一つになった唇 ・鴉の鳴くような声 ・蟇のつぶやくような声 【説】絵を書く 26 【説】老婆は「死人の髪を抜いてかつらを作ろうとしていた」と言う。 2712 【L1】老婆の答えを聞いて、下人の感情はどう変化したか。 ・存外平凡なのに失望した。 ・前の憎悪と冷やかな侮蔑。 13 【L4】下人は具体的にどんな答えを期待していたか。 ・例えば、死人の髪の毛を抜き、頭の皮を剥ぎ、目玉をくり抜き、首を切り取り…。 14 【L3】「前の憎悪」と今度の「憎悪」の違いは。 ・前の憎悪=純粋に悪に対する憎悪であった。 ・今度の憎悪=下人の勝手な思い込みを裏切られたことに対する私的な憎悪である。 【説】老婆が小者であったことへの侮蔑。 【説】老婆は、侮蔑に反応して話しだす。 ・前の憎悪=社会的な正義 ・今の憎悪=個人的な裏切り ・小者への軽蔑 第五段落(28「なるほどな〜36おわり) 《目的》下人が盗人になることを決意する論理を読み取る。 1.【指】漢字の読み方を確認する。 281 太刀帯 2 疫病 303 収める 324 嘲る 5 襟髪 336 恨む 347 蹴倒す 8 剥ぎ取る 359 黒洞々 3610 行方 2.【指】語句の意味を確認する。 281 現に(実際に 2 大目に見る(人の過失や悪いところなどを厳しくとがめず寛大に扱う。 324 念を押す(間違いがないように、相手に確かめる 3.【指】ペアリーディンクする。 4.老婆の論理について 281 【L1】老婆は死人の髪の毛を抜くことをどう思っているか。 ・悪いこと。 2 【L1】女は、生前何をしていたか。 ・女が蛇を干し魚といって売っていた。 ・詐欺を働いていた。 3 【L1】老婆はこの女のしたことをどう思っているか。 その理由は。 ・悪いこととは思っていない。 ・せねば、飢え死にをするからしかたなくしたことだから。 4 【L1】なぜ、老婆は自分のしたことを悪いと思っていないのか。 ・せねば、飢え死にをするからしかたなくしたことだから。 5 【L1】なぜ、この女は老婆のすることを大目に見てくれるのか。 ・しかたがないことをよく知っていたから。 6 【L3】老婆の論理をまとめるとどうなるか。 論理に矛盾はないか。 ・生きるために仕方なくする悪は許される。 ・相手の悪を許せば、自分の悪も許される。 ・自分が死んだ女を許したとしても、死んだ女が許してくれるかどうかわからない。 ・自分勝手な、自己中心的な考え方。 ・エゴイズム。 5.下人の勇気について 307 【L1】次の勇気は何をする勇気か。 【L4】それは勇気と言えるか。 「ある勇気」=盗人になる勇気。 「門の下では欠けていた勇気」=盗人になる勇気。 「老婆を捕らえた時の勇気」=飢え死にをする勇気。 「反対な方向に動こうとする勇気」=盗人になる勇気。 ・一般的に、勇気は良いことをする意味に使われる。 ・この場合、生きるための強い意志という意味で使われている。 6.下人の論理について 328 【L3】なぜ、下人は嘲るように念を押したのか。 ・老婆が女にしたことと同じことを下人にされるから。 ・加害者から被害者になる。 ・自業自得 339 【L1】下人が老婆の着物を引剥ぐ理由は。 ・そうしなければ、飢え死にをする体だから。 10 【L3】下人の論理をまとめるとどうなるか。 老婆の論理との違いは。 ・生きるために仕方なくする悪は許される。 ・相手の悪を許せば、自分の悪も許される。 ・女は死んでいたが、老婆は生きている。 ・死んだ女は拒否の意思表示ができないが、生きている老婆は拒否できる。 11 【L3】下人が老婆の着物を引剥いだ意味は。 ・盗人になる決意を表明する。 ・老婆の着物は売れない。 7.にきびについて 12 【L2】にきびの描写の変化を確認しなさい。 4羅生門の下で、にきびを気にしながら、雨の降るのを眺めていた。 10はしごの中段で、短いひげの中の赤くうみを持ったにきび。 30にきびを気にしながら老婆の話を聞いていた。 32不意に右の手をにきびから離して引剥ぎをする。 13 【L3】「にきび」の意味は。 ・悪事のスイッチ。 ・気にしている時は悪人にはなれない。 ・手を離した時に悪人になる。 8.結末について 3414 【L1】下人の行動は。 ・すばやく、老婆の着物を剥ぎ取った。 ・またたくまに急なはしごを夜の底に駆け下りた。 3515 【L4】「夜の底」「黒洞々たる夜」のイメージは。 ・真っ暗闇。 不気味、不安。 出口がない。 ・現実社会。 エゴイズム。 人間の心。 救いのない未来。 16 【L4】「下人の行方は誰も知らない」という終わり方の効果は。 ・「下人は、既に、雨を冒して、京都の町へ、強盗を 働きに急ぎつつあった。 」 (大正十一年『帝国文学』) ・下人を冷たく突き放している。 ・読者にその後を想像させる。 17 【L4】下人はどうなったと思うか。 ・盗人になった。 ・下人が老婆にしたように、誰かに引剥ぎされた。 9.「羅生門」の主題について 18 【L4】この小説の主題は何か。 ・極限状況での善悪。 ・受動的な死より、主体的な生。 ・生きることの正当性を捏造する大人の論理。 ・少年の心の変わりやすさ。 ・自己中心的な論理の破局、矛盾。 ・生き抜くために悪事さえしなければならない苦悩。 ・子供が大人になる儀式。 ・人間が生きることのたくましさと恐ろしさ。 ・相手の悪を許せば、自分の悪も許される。 2 にきびを気にしながら聞いている。 ・相手の悪を許せば、自分の悪も許される。 7 老婆の着物を引剥ぐ ・盗人になる決意 8 「下人の行方は誰も知らない」 ・下人を冷たく突き放す ・読者に想像させる。 ・「下人は、既に、雨を冒して、京都の町へ、強盗を働きに急ぎつつあった」.

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