足の付け根にある股関節は、立つ・座る・歩くなど日常の動作で頻繁に動く部位であることから、体の中でも特に負担がかかりやすく、痛みが出ることが多くあります。 最近、歩く時や座って足を組むときなどに足の付け根に痛みを感じるようになった• 急に足の付け根が痛くなった…気にせず過ごしていたら痛みが強くなってきた• 朝起きた時だけ足の付け根がこわばる感じがあったり痛みがでる このような場合に考えられる原因には、どのようなものがあるでしょうか。 足の付け根が痛い場合に考えられる病気 足の付け根に強い痛みが生じている、痛みが長く続いている、歩くのが難しい場合には、何らかの病気が原因となっていることがあります。 骨や関節・筋肉などの病気 足の付け根に痛みが現れる病気の多くが骨や関節、筋肉に関連しています。 変形性股関節症 とは、股関節の軟骨がすり減って関節が変形する病気のことをいいます。 初期には足の付け根やお尻、膝の上部にこわばりや重い感じを自覚し、主に立ち上がりや歩き始めといった動作で痛みを感じるようになります。 進行すると痛みが強くなることが多く、昼夜を問わず常に痛みが続くことも少なくありません。 日本では大部分は、小さい頃に先天性股関節(亜)があった方が、その影響で成人してからを発症するといわれています。 特発性大腿骨頭壊死症 特発性症とは、大腿骨頭の血流が悪くなり骨が壊死(骨組織が死んだ状態)してする病気です。 足の付け根に急に痛みが現れるのが一般的ですが、腰や膝、お尻の痛みから始まる場合もあります。 腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症 腰椎 ようつい とは背骨の腰の部分を構成している5つの骨のことで、骨と骨の間に 椎間板 ついかんばん というクッションの役割を果たす軟骨があります。 この椎間板が何らかの原因によって正常の位置から外れて、後方の 脊髄 せきずい や神経根(脊髄からでる神経線維)を圧迫する病気のことをといいます。 になると、多くの場合、腰痛のほかにおしりから足にかけて痛みやしびれが現れます。 まれに尿が出にくくなる、便が出にくくなるが起こることもあります。 ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう とは、背骨の中にある脊髄が通る空間が狭くなる病気のことです。 腰痛や足の痛み・しびれなどが症状として現れますが、足の痛みやしびれは安静時にはまあまり感じず、立ったり歩いたりしたときに痛みが生じ、座って休むと症状が軽快する傾向にあります。 どちらの場合も、腰の神経が刺激されて足の付け根に痛みが出ることもよくあります。 この場合、足をねじったりあぐらをかいたりしても痛みは変化しません。 鼠径リンパ節炎 鼠径とは、ウイルスや細菌などによって足の付け根のリンパ節に炎症が起きる病気です。 足の付け根にズキズキとした痛みや腫れ、しこりが現れるのが一般的で、炎症が強いと熱を持つこともあります。 受診の目安とポイント 痛みが強い場合、軽い痛みでも続いている場合、歩行が難しい場合には、股関節や大腿骨の病気が疑われます。 このような症状があれば一度、整形外科への受診を考えましょう。 受診の際には、どのような時に痛むのか(歩く時に痛い・何もしなくても痛いなど)、いつ痛むことが多いか(朝・夜など)、股関節が動かしにくくなっているか、他にどのような症状があるかなど、分かる範囲で詳しく伝えましょう。 日常生活上の原因と対処法 足の付け根に痛みが現れるのは、病気が原因になっているだけでなく、や運動不足、血行不良といった生活習慣が関係していることもよくあります。 肥満 股関節は、体重を支えるために重要な役割を果たしており、歩行時に体重の約3倍、起立時に体重の約6〜7倍かかるといわれています。 体重が重くなると股関節への負荷が大きくなることから、体重が重いほど痛みが現れやすくなります。 正しいダイエットをするには 痩せるためには、食事の制限と運動の実施が基本となります。 極端な食事制限や偏った食事などで無理に体重を減らすと健康に害を及ぼす可能性がありますので、ダイエットがうまく行かない人は一度医師に相談してみるとよいでしょう。 運動不足 股関節の周囲には、腸骨筋や大腰筋、長内転筋といった筋肉があります。 運動不足などによって股関節周囲の筋力が低下すると股関節への負担が大きくなり、関節軟骨がすり減って摩擦が起きやすくなります。 そして、その摩擦が炎症を引き起こし痛みとして現れます。 運動不足を解消するには 痛みがあると運動をさらに控えてしまいがちですが、運動不足が原因であれば、運動して股関節周囲の筋力を鍛えることが重要となります。 ウォーキングやストレッチ、体操など、軽い運動から始めるのがよいでしょう。 ただし、痛みがあるときに運動すると、かえって痛みが強くなってしまう可能性があります。 痛みのないときに無理のない程度で行うようにしましょう。 冷え・血行不良 体が冷えると血管が収縮するなどして筋肉に老廃物が溜まり、筋肉が硬くなります。 硬くなった筋肉は血管を圧迫して血行不良になり、血行不良からますます筋肉が硬くなります。 股関節の周囲にはさまざまな筋肉がありますが、血行不良からその筋肉が硬くなって動きが鈍くなり、いつも以上に関節に負担がかかることで、関節に痛みが生じるとされています。 冷えや血行不良を防ぐには 日常生活で体を冷やさないようにする、体を温めるようにすることが大切です。 具体的な対策としては、冷房を控える、体が冷えやすい服装を控える、体を温める食べ物を摂取する、軽い運動を取り入れる、入浴するなどです。 冷えが原因だと感じる場合には、これらの対策を実施してみましょう。 良くならない時には 上で挙げた対処法を試してもよくならない場合、思わぬ原因が潜んでいる可能性もあります。 一度整形外科で相談してみましょう。
次の「朝起きたら足の付け根が痛い」とか「足の付け根が歩く時に痛い」 こういった足の付け根の前側や外側に痛みがあると、なんで痛いのかなって原因を知りたくなりますよね。 そうじゃないと心配にもなると思います。 ただ、 朝起きた時が痛いとか、歩いていると痛くなってくるという場合の原因ははっきりしています。 足の付け根が痛い場合の原因や、痛みへの対処法などについて分かりやすく解説しています。 1 足の付け根が痛い原因はこれ 朝起きた時や歩く時に足の付け根の前側や外側が痛い場合、原因は股関節周囲の筋肉が固まってしまっていることにあります。 筋肉が固まってしまうというのは、簡単にいうとひどい肩コリのような状態と思って下さい。 そのひどい肩コリが股関節周囲にできてしまった状態。 こうなると、朝起きた直後は痛くて動きづらいとか、歩いていると痛くなってきて拳で足の付け根を叩きたくなるとかちょっと座りたいという状態になります。 2 足の付け根が痛くなる原因の筋肉は複数ある 足の付け根が痛くなる原因は筋肉にありますが、その筋肉は複数あります。 どの辺りの筋肉が原因になるのかを写真で解説します。 写真をご覧下さい。 お尻に付けている赤い線が中臀筋という筋肉の一部がある部分です。 そして、バツ印の部分には太ももの骨のてっぺんがあります。 そこに中臀筋は付着しています Aの部分。 もう1枚写真をご覧下さい。 骨の模型です。 模型を立たせた状態ですが、1枚目の写真と同じ筋肉に該当する部分に赤い線とバツ印を付けています。 歩いていると股関節の外側が痛くなる方は、この赤い線の部分やバツ印の部分に痛みを感じるのではないでしょうか。 そして、痛くなると次の写真のように拳で叩きたくなるということはありませんか? 臀部を拳で叩きたくなりませんか? 足の付け根が歩いていて痛くなる時に、写真のように臀部を叩きたくなるのであれば中臀筋というお尻の筋肉が固まったことが原因です。 写真をご覧下さい。 股関節に赤い線とバツ印を付けています。 赤い線の部分には小臀筋 しょうでんきん という筋肉の一部があり、バツ印の部分は太ももの骨のてっぺんです。 小臀筋はちょうどバツ印の部分、つまり太ももの骨のてっぺんで前寄りに付着しています。 もう1枚写真をご覧下さい。 骨の模型で、先ほどの写真と同じ部分に赤い線とバツ印を付けています。 朝起きた時に足の付け根が痛むという方は、バツ印 Bの部分 辺りに痛みを感じるのではないでしょうか。 バツ印 Bの部分 辺りに痛みを感じる方は、次の写真のように親指で足の付け根を押さえてくなるのではないでしょうか。 足の付け根の前側を親指で押したくなりませんか? 朝起きた時に足の付け根が痛くて、親指でギューッと押さえたくなるのであれば筋肉が原因です。 2-3 大腿直筋 だいたいちょっきん 朝起きた時に足の付け根で前側が痛くなる場合、先ほどの小臀筋以外に大腿直筋という筋肉も原因として考えられます。 写真をご覧下さい。 写真の赤い線が大腿直筋という筋肉がある部分で、バツ印は大腿直筋が付着する骨盤の部分です。 もう1枚写真をご覧下さい。 骨の模型です。 先ほどの大腿直筋の写真と同じ位置に赤い線とバツ印を付けています。 朝起きた時に足の付け根が痛む方は、バツ印 Cの部分 辺りが痛むのではないでしょうか。 そして、小臀筋の場合と同様に次のように押さえてくなるのではないかと思います。 朝起きた時に痛くて押さえたくなりませんか? 写真のように朝起きた時痛くて押さえたくなるのなら、大腿直筋も原因の1つとして考えられます。 3 筋肉が固まったことによる足の付け根の痛みはどうすればいい? 筋肉が固まったことで足の付け根が痛くなる場合のセルフケアや専門的な施術などを紹介します。 3-1 股関節周りのストレッチ 歩いていると足の付け根の外側が痛くなる場合、先ほど解説した中臀筋や小臀筋といったお尻の筋肉が固まっている可能性があります。 その場合は、次のようなストレッチでお尻の筋肉を伸ばすことができます。 お尻の筋肉のストレッチ 左の足の付け根で外側が痛む場合の方法です。 足を交差させて、右肘で左膝を押すようにすると左のお尻の筋肉を伸ばすことができます。 3-2 太ももの前のストレッチ 朝起きた時や歩いている時に、足の付け根の前側が痛くなってくる場合は大腿直筋が原因のことがあります。 この場合には、太ももの前のストレッチが良いでしょう。 太ももの前のストレッチ 左の足の付け根が痛む場合の方法です。 膝を曲げて太ももの前を伸ばすだけですから簡単ですね。 可能ならば仰向けに寝るように体を完全に倒してしまっても構いません。 3-3 寝る前に湿布を貼る 寝る前に湿布を貼るという方法もあります。 貼る部分は足の付け根の前側や外側で痛みを感じる部分で構いません。 ただし、かぶれやすい方は気をつけて下さいね。 3-4 病院で痛み止めをもらう 夜寝ていて動いたわけでもないのに足の付け根がズキズキ疼く場合は、痛み止めが良い場合もあります。 なぜかと言うと、動いていないのにズキズキと疼く痛みは炎症が原因のことがあるからです。 動作に伴って痛む場合は筋肉が原因のことが多いですが、安静時に疼く痛みは炎症が原因のことがありますので整形外科の先生に診てもらうのが良いでしょう。 3-5 トリガーポイント鍼療法 筋肉が固まったことで足の付け根が痛む場合、 トリガーポイント鍼療法という施術も対策の1つとしてあります。 固まった筋肉に直接施術をして緩むように施術を進めていきます。 トリガーポイントとは、筋肉が固まった時に筋肉の表面 筋膜 にできる痛みの元になる部分のことです。 そしてトリガーポイントが原因の痛みのことを 筋膜性疼痛症候群と言います。 4 その他に考えられる足の付け根が痛くなる原因 お尻や股関節の筋肉以外に足の付け根が痛くなる原因を挙げていきます。 4-1 変形性股関節症 変形性股関節症というのは、股関節を形成する骨が文字通り変形してしまう病気です。 骨が変形してしまった結果痛みが出るとされています。 ただ、実際には変形がある場合でも骨だけではなく、その周囲の筋肉が原因で痛みが出ていることが多いです。 変形=痛みとは限らないということですね。 変形がある場合に、骨と筋肉どちらに対しての治療が必要かというとこれは変形の度合いや筋肉の状態によります。 4-2 腰痛に伴う痛み 腰痛に伴い足の付け根に痛みが出ることがあります。 腰と足の付け根というとかなり離れていますが、実際には珍しいことではありません。 こういった離れた部分に痛みが出ることを関連痛 放散痛 と言い、足の付け根の前側でも外側でも痛みが出る場合があります。 具体的にどういう時に腰痛に伴う足の付け根の痛みが出やすいか例を挙げます。 腰を反らした時• 前屈みになった時• 歩いている時• イスから立ち上がろうとした時• 車や自転車から降りようとした時 こういう動作に伴い腰痛と足の付け根の前側や外側に痛みが出るなら、腰の筋肉が固まったことが原因と考えられます。 このような場合も筋肉が原因の筋膜性疼痛症候群に該当します。 4-3 骨折 朝起きた時や歩く時に痛いというケースとは若干異なりますが、骨折でも足の付け根に痛みが出ます。 太ももの骨の股関節近くの骨折があります。 高齢の方に多い骨折ですが、この場合は痛みで歩けないくらい強く痛みます。 5 最後に 今回は筋肉が原因で足の付け根が痛む場合について主に解説しました。 この他にも足の付け根が痛む要因はたくさんあります。 ですが、筋肉が原因で痛むことは誰にでも可能性があります。 そして、筋肉が原因ならたとえ骨や関節に変形が見られても、手術以外の方法があるということを知っていただければと思います。 何でも筋肉が原因とまでは言いませんが、筋肉が固まってしまうことにより強く痛みが出ることは多いというのが事実です。 まとめ• 足の付け根の前側や外側が痛くなる原因は、お尻や太ももの前の筋肉が固まったことにある場合がほとんど• 筋肉が固まったことで痛みが出ている場合は、ストレッチやトリガーポイント鍼療法で筋肉を緩めるという方法がある• 筋肉が原因以外の場合として骨折の場合もある.
次の広島の腰痛専門出張パーソナルトレーナーとして活動中の藤野真人です。 足の付け根が痛む 腰痛もありながら、足の付け根 鼠径部 までもが痛くなっている。 そんな症状でお困りの方も多いのではないでしょうか? 僕のお客様の中にも「動かすたびに足の付け根が痛くて・・・」という方がいらっしゃいました。 意外と多い悩みです。 足の付け根の痛みはどうすればいいのでしょうか? 足の付け根の痛みの原因 まずは、原因からお話ししますね。 足の付け根の痛みは、 鼠径部痛 そけいぶつう と言います。 この部分 鼠径部 には、静脈・動脈・神経・筋肉があります。 血管まで通っているんですよね。 痛みがあるということは、血管まで締めてしまい、血行不良で冷えにも繋がってしまう可能性もあります。 実際にそこまで強く締まる 止めてしまうほど ことは、あるのかと言えば微妙ですが、この痛みを取ると足がポカポカしてくるのは事実です。 また姿勢からみると 「反り腰」の方に多いです。 「猫背」の方なら痛みがでないというわけではないです。 この痛みの原因は、ひとつではないんです。 色々な不調が重なり痛みがでるので「これです!」とは言いにくいです。 反り腰の方で話を進めていくと、反った腰の姿勢では足の付け根が伸びている状態が続いているというのは想像できると思います。 この状態が続けば、筋肉などは疲れて傷つきやすくなります。 この 傷が積み重なって「痛み」に繋がります。 足の付け根の痛みにストレッチは危険 これ気を付けてほしいです。 足の付け根が痛いからと言って、足の付け根を伸ばそうとする方が多いです。 これは最悪で痛みを悪化させてしまいます。 「でもやったら少しスッキリすることもあるんよ」 と言われると思いますが、そのストレッチ後は痛みなくなっていますか? また繰り返していませんか? もしくは、繰り返すたびに痛みが増していませんか? 間違ったストレッチは危険です。 痛みが減らないのであれば、間違っている可能性大ですよ。 足の付け根の痛みをなくすために じゃあ、どうすればいいのか?ということですよね。 腰を動かすことです。 理由はとてもシンプルで、反り腰を改善すればいいって考えです。 もちろん、これでも痛みが減らない方は別の方法を試した方がいいです。 今回は簡単なトレーニングをお教えします。 とっても簡単ではないですか? このトレーニングでは固くなった腰の筋肉を柔らかくしていきます。 足の付け根が痛い方は、この筋肉が固くなりやすいんです。 なので、こういうトレーニングでリセットしてあげるといいですよ。 こちからもご相談もお気軽にどうぞ!.
次の