パプリカ 解釈。 【ネタバレ解説】映画『パプリカ』現代を生きるヒントに満ちた今敏監督の遺作を考察

米津玄師『パプリカ』MVを徹底考察! 原爆がテーマ?少女の赤いマントの意味とは?

パプリカ 解釈

キャスト• 時田浩作 古谷徹• 粉川利美 大塚明夫• 乾精次郎 江守徹• 小山内守雄 山寺宏一• ??? 田中秀幸 感想 見どころ 解説 前回更新から1か月も間が空いてしまいました… コロナ自粛で皆さん、おうちで映画を見る機会が増えたのではないでしょうか? 私もいっぱい見てるんですがなかなかブログが書けなかったので、リハビリとして何度も観てる大好きな映画を紹介していきます! 久しぶりに見ようと思ったらNetflixから消えてたので、Amazonでブルーレイを買ったんですが、 しれっとNetflixで再配信してますね笑 でもこの映画はブルーレイを買う価値ありの作品なので問題なし! じっくり見直して解説していきましょう! 圧倒的な作画の密度!抽象的な悪夢の世界が色鮮やかに表現! まずは何といっても作画の凄さですね。 今敏監督の映画といえば写実的でいて、きちんとアニメとしてデフォルメの効いた作画が特徴ですが、今作は特に狂気的な作画密度です! 有名で作品を象徴するような悪夢のパレードのシーンなんかほんと頭おかしいです笑 そしてめちゃくちゃよく動くんですよ! ぬるぬる動きます! CGじゃないのに! アニメーター泣かせですね… 様より引用 他にも何度も劇中で映し出される 粉川警部の夢の中のシーン。 犯人を追いかけようとするも、廊下が波打ち走れない描写なども非常に滑らかでダイナミックに動きます。 夢の中で走ろうと思ってもなかなか走れない感じがうまく表現されていますね。 様より引用 BDの特典映像でメイキングを見たんですが、絵コンテの時点で漫画か!ってくらい緻密に書き込まれています。 作業量も半端ではなかったでしょう… お陰でぼーっと見ているだけでトリップできそうなビジュアルドラッグのような心地よい映画が完成しましたね。 BGVとして、昔よく流しっぱなしにしてました笑 豪華声優陣!意外な所で原作者と監督があるキャラを演じてる? キャストの欄を見て頂ければわかりると思いますが、間違いない人選ですね。 こんなにも有名な声優さんなんですが、声優さんそのものを意識させず自然とキャラの声として聞こえてきて、世界観に入り込ませてくれます。 どう聞いても 大塚明夫さんや 林原めぐみさんなんですが、そんなことを意識させずに自然とキャラの声と認識させるのはベテランならではですね。 特に主役、パプリカを演じる林原さんの演技は素晴らしい! 明るく奔放な パプリカと冷静沈着でリアリストの 敦子を一人二役で見事に演じ切っています。 ベテランの演技が光りますね。 とてもフシギダネの声優さんとは思えません! また俳優さんの 江守徹さんが研究所の理事長、 乾を演じていますが、流石大御所俳優さん、声だけでも演技力が高い。 俳優さんでも声優となると微妙な人とめちゃくちゃ上手な人、はっかり分かれますよね。 天才研究員の 時田を演じる 古谷徹さんはオタクっぽい演技がやけにはまる笑 本人も監督もガンダムのアムロ・レイを意識していたそうです笑 また原作者の 筒井康隆先生と 今敏監督が声優で夢の世界のバーテンダーとして、そこそこ重要なキャラを演じています。 メイキングでは今敏監督が筒井康隆先生に演技の指示をする貴重なシーンが収められていました。 意外と二人ともいい味出してます!笑 あと地味に夢に侵された研究員の声優が AKIRAの 金田を演じた 岩田光男さんです。 豪華ですね! 映画の雰囲気と抜群にマッチ。 鬼才、平沢進の音楽。 映画を語る上では外せないのが音楽ですね。 今作では作中の音楽のほとんどを 平沢進さんが作曲しています。 特にメインテーマの白虎野の娘や作中でも頻繁に使われるパレードなんかは有名ですね。 どちらも耳に残って離れません。 平沢さんはテクノの印象が強いんですが、作中のインストBGMも手掛けており、普段の印象とは違った色々なジャンルの曲が使われています。 サントラも持っているんですがかなり聞きごたえがありますよ! ここからよりネタバレの含んだ解説感想になるので未視聴の方はご注意を! 粉川のトラウマはなに?作中にちりばめられたヒントとは? 本編の最初のシーンは、粉川の見る夢からスタートします。 この時点から粉川のトラウマに対するヒントが散りばめられていますね。 どこかで見たことのあるような映画のシーンがまさに夢のごとく、不規則に展開されます。 映画は嫌いなはずなのに有名な映画のシーンのオマージュが繰り返されます。 また自分自身の顔をした夢の住人に追い詰められる、犯人を追うも追いつけず逃がしてしまい被害者を救えない。 そして正体不明の誰かに責め立てられる。 粉川警部のトラウマは、映画監督を夢見ていた自身の挫折、そして親友の死です。 本当は映画が大好きで映画監督になりたかったが、親友の才能を目の当たりにして、夢を諦め、親友とも疎遠になり、その親友も若くして死んでしまった。 そんな現実を直視できず、映画が嫌いだと公言していた粉川ですが、実は深層心理の中では今でも映画を愛しています。 そんな無意識下の自身と現実の自身とのギャップによりストレスを抱え、パプリカによる夢診療を受けていたんですね。 最終的にはその自身の思いに気づき、かつて自分が演じていた自主映画の主人公である刑事の職に就いた自分を認める事ができトラウマから解放されました。 夢である映画監督ではなく、虚構の中で演じた刑事になった自分を受けいれたのです。 黒幕は誰?乾と小山内の関係とその目的は? 今作は他人と夢を共有する機械、 DCミニを巡る陰謀と、粉川警部のトラウマを探る2つの大筋があります。 当初、DCミニを盗み出し悪用しようとしていた犯人は、研究所の職員であり時田の後輩の 氷室と思われていましたが、実は真の黒幕は理事長の乾でした。 乾は時田の才能に嫉妬していた氷室に目をつけ、統合失調症患者の夢を氷室に流し込み騒動を起こさせ、DCミニの実用化を握りつぶし自らの目的を達成するために独占しようとしていたのです。 作中の悪夢のパレードはそんな乾が仕込んだ統合失調症患者の夢の成れの果てだったんですね。 悪夢に侵された島所長の序盤の脈絡のないセリフはその夢の影響です。 乾はDCミニを悪用し、現実では足に障害がありますが、虚構の世界で完璧な肉体を持つ存在になろうとしていたのです。 その為、密かに時田に嫉妬し、敦子に思いを寄せていた 小山内をも利用します。 映画ではなんとなく匂わされていた小山内との関係は、利用する側とされる側の主従関係であり、また若く見た目の良い小山内と乾は肉体関係を持ち、老いて醜く肉体的に不完全な乾が完璧な存在に近づこうとしていました。 おそらく小山内も乾の計画に乗り、時田を貶め、敦子を手に入れようとしたのでしょう。 しかし残念ながらその野望は潰えましたね。 終盤に夢が現実に浸食してきたのはなぜ?ラストシーンの解釈など。 終盤、粉川警部のトラウマが解決され現実世界に戻ってきた敦子と粉川警部でしたが、そこから雲行きが怪しくなり、夢の世界で銃で撃たれた小山内が現実で死亡した所から、虚構の夢が実際の現実世界に浸食を初めます。 冒頭の砂漠から始まった悪夢のパレードが徐々に森、粉川の夢の中の映画館、そして都市へと進行していたように、夢は静かに現実に迫っていました。 これは私自身の解釈なんですが、DCミニという他人の夢を共有する機械を使い続けた事により、夢という人間の無意識下の欲求や願望などが表在化され、多くの人に共有された事により、現実世界にも影響が出て、ついには実際にこちらの世界に浸食してしまったのではと解釈しました。 DCミニは夢を映像化したり、他人に共有させる機械ですが、作中でも描写されたように装着者の身体と融合しようとします。 これはまさに夢と現実的な肉体の融合であり、現実と繋がった夢が他者に浸食し、人々に共有されたことにより現実と夢の境界が曖昧になり、物理的に干渉するようになったのだと思います。 作中でも何度も匂わされてたのですが、どっちが夢でどっちが現実かは非常に曖昧でどちらも現実になりうる、有名な 胡蝶の夢の思想ですね。 境界がDCミニにより曖昧になった結果、物理的に現実世界に影響を与えるようになったと解釈しました。 多くの人に夢が共有された事によって現実になったとも考えられますね。 そこで乾の目的とラストシーンです。 乾は夢の世界を支配し、ありとあらゆるものを飲み込み世界を支配しようとします。 曖昧となった夢と現実の中で神になろうとしてたようですね。 それに対してパプリカは、赤子になり、乾から黒いなにかを吸収し、大人の女性になり、乾を倒します。 これは非常に難解なシーンで見る人によって解釈は色々あると思います。 私的には以前どこかのサイトで見た解説を支持したいと思います。 本当は引用して元サイト様を見て頂きたいんですが、探しても見つからないのでなんとかかみ砕いて説明すると、 赤子は年老いた乾に対抗するより現実的なものの象徴。 大人であり邪悪な男性的なイメージの乾から黒いもの 穢れ を飲み込み、大人の女性に成長するパプリカ。 無垢な赤子が、支配的で醜い大人の男性から汚いものを吸い取り、現実の象徴とも言える大人の女性となり、虚構を駆逐するという解釈だったと思います。 虚構と現実、大人と子供、男と女のような対になるものをぶつけ、乾を倒したという象徴的なシーンと私は解釈しました。 こうやって文章で書いてみても自分でもうまく説明できず、非常になんとも言えないですね笑 観た人それぞれに解釈はあると思うので、一意見として見て頂ければ幸いです。 総評 狂気的な作画と非常に難解なストーリーでありながら上映時間は90分とかなり密度の高い作品です! じっくり腰を据えて観るのもよし!BGVとして流しておくのもよし! 何度でも鑑賞したくなる至極の一作です! 今ならNetflixでも見れますし、Amazonで輸入盤のBDが安く買えます! もちろん日本語音声入りでオーディオコメンタリーやメイキング、インタビューなども入っています! 配信で気に入った方は是非BDも買いましょう! 輸入盤がかなり安いです!日本語吹き替えはもちろん、メイキングなどの特典映像も収録されてます! 日本製のプレイヤーで動作します! 評価 重厚なSF小説を緻密な作画で映像化した意欲作! アニメ映画じゃなければ表現できないと思います。 脚本、キャスト、音楽、作画、すべてが高いレベルの一作です! 是非見るべきです! 93点 体調不良や仕事が忙しくなかなか更新できませんでしが、今月はまたどんどんと面白く人生を豊かにしていくものを紹介できたらなと思います! よろしくお願いします!.

次の

米津玄師『パプリカ』歌詞の意味は?大人から子供に向けた歌!

パプリカ 解釈

【監督】今敏 【原作】『パプリカ』 筒井康隆の小説 【音楽】平沢進 キャスト・登場人物 千葉敦子:林原めぐみ 精神医療総合研究所の職員。 冷静に物事に対処する凛とした女性。 サイコセラピストでもあり、それはそれはもう、かなりの美女です。 DCミニを使ったサイコセラピーでは、パプリカとして他者の夢に介入します。 パプリカ:林原めぐみ サイコセラピー時、夢の中での敦子の姿で、パプリカは夢でのみ現れる人格です。 とっても愛らしく、様々な表情を見せる魅力的なキャラクターです。 彼女の言葉には芯があって、ピンチの時さえなんだか安心して見ていられます。 乾精次郎:江守徹 研究所の理事長。 足が悪く、移動は電動車椅子です。 彼は夢の世界を科学で犯してはいけない神聖なものと考えていて、DCミニの開発に反対の姿勢を示しています。 島寅太郎:堀勝之祐 研究所の所長。 眼鏡すると目がでかい。 外すとちっちゃい。 背の低いおじいちゃんです。 パプリカのことが大好きです。 時田浩作:古谷徹 研究所職員。 DCミニの開発者であり、天才。 過食でかなりの肥満体型です。 純真すぎる性格ゆえに敦子から怒られることも。 粉川利美:大塚明夫 島所長の友人で、刑事。 不安神経症治療のためにパプリカのサイコセラピーを受けている男性です。 過去には映画の道を志していました。 パプリカに心惹かれています。 小山内守雄:山寺宏一 研究所職員。 顔が濃いので、名前絶対マイケルの方が良いとずっと思ってました。 敦子を気にかけています。 氷室啓:阪口大助 研究所の職員で、以前は時田の助手で共に研究をしていました。 時田への嫉妬からDCミニを持ち出します。 ある日、そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、それを悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになる。 敦子達は犯人の正体・目的、そして終わり無き悪夢から抜け出す方法を探る。 Wikipediaより引用 本編の感想 ストーリーや演出は、身体が透ける、時空が歪む、空間の瞬間移動など、アニメーションならではでした。 夢、現実、幻覚の境界が曖昧で、段々と錯綜していく感じが巧妙でした。 全体的には「気持ち悪い」というより「気味が悪い」「不気味」といった感じです。 私は途中若干の吐き気が…… 笑 圧倒的な情報量でかなりカオスなパレードと音楽の圧力に、酔ってしまったみたいです。 精神世界を表した作品って難解なものが多いですが、この作品もなかなかに難しかったです。 映像が飛び飛びで支離滅裂だったり、怖かったり楽しかったり、体感時間が違っていたり、深層心理を映し出すといった説もありますよね。 この映画の作り手にとって夢というのは、目を醒まさなければイメージの限り広がり続けるものなのかも知れません。 無限大なわけです。 でも、人間の想像の範疇なのに、自分自身で制御できないところも、夢という掴みどころのないものを表していると思います。 作品中の奇怪なパレードは精神病患者の夢の中のようでした。 これは、夢を見ている方は相当苦しいですね。 先ほどとは逆に、自由自在であることも夢の象徴だと思います。 パプリカは、動物やエレベーターガールなどに変化 へんげ できますよね。 また、夢を夢だと自覚した状態なら、自分の欲望を叶えるための場所にもなり得るようです。 粉川刑事が良い例です。 自分のやりたいことをやっています。 否定的な意見として、夢はもっと幻想的で儚いものだ、と言う方もいるようです。 淡い色で芳しい不思議な夢の世界はとても魅力的で、アジア系のおとぎ話に出てくるイメージそのものでしょう。 でも、確かにそのイメージにはこの映画は合わないと思います。 また、似たようなシーンばかりで飽きたという意見もあるようですね。 そんな方々に、もう一度考えてほしいこと。 この夢は正常な状態の人間の夢ではないということです。 最上級の悪夢を見せて精神を崩壊させるのが目的ですから、幻想的で儚くて……とかストーリー性があって……なんてのはナンセンスですよ。 不快感があって然るべきです。 原色がふんだんに使われていたのも良かったです。 原色は、ドキドキするような、不安感を煽るような、不思議なかんじがするものです。 私は目がチカチカするくらい色彩鮮やかな夢が、目覚めた時の疲労感にも繋がるのだと納得しました。 デザイン 私が注目したのは、キャラクターの目。 人間の目は色や大きさ、目の周りの皺など微妙な描き方を変化させることによって心の機微や脳内に起きた変化を表現していました。 パプリカの目も、長いまつ毛が大人っぽくて、私は女なのにドキッとしてしまいます。。 夢の世界に登場する動物や人形の目は黒々としていて大きくて、吸い込まれるような、不気味で恐ろしい印象を受けます。 個人的には日本人形とカエルの楽隊が特に苦手で、鑑賞中何度か目をそらしてしまいました。 目は顔や体のパーツとしては小さいですが、結構目立つ部分です。 これは生身の人間にも言えることで、演技の上手い役者はこれをよくわかっています。 登場人物の顔の形も、やや強めにデフォルメされていましたがキャラクター性がわかりやすく良かったと思います。 登場人物が多いとなかなか区別が難しいですが、最後きちんと全員の顔を覚えていたので、私的にとても良かったです。 キャラクターだけではなく、怪奇なパレードや街の建物などの細部まで色彩豊かにきっちりと描きこまれていました。 動きもかなりぬるっとして奇妙で、それが意志の無い存在であることを印象づけていました。 完成までには多大なエネルギーが必要だったと思います。 監督をはじめとする制作スタッフの労力に脱帽です。 狂気を感じ取れる台詞まわし 狂ってしまった人々の台詞はまるで意味を成していません。 例えば、思考を乗っ取られて飛び降りる直前の島所長の台詞。 島所長「蛙たちの笛や太鼓にあわせて、回収中の不燃ごみが後から後から吹き出してくるさまは圧巻で、まるでコンピュータグラフィックスなんだそれが!総天然色の青春グラフィティーの一億総プチブルを私が許さないことぐらい、オセアニアじゃ常識なんだよ!さぁ!今こそ青空に向かって凱旋だ!絢爛たる紙ふぶきは鳥居をくぐり、周波数を同じくするポストと冷蔵庫は先鋒を司れ! 」 言葉の一つ一つが支離滅裂で、何が何だかさっぱり意味が分かりません。 しかし、この台詞の凄いところは言葉の使い方がごく自然であることです。 文節や語尾が適切なので、鑑賞する側は名詞の意味を繋げようと必死になります。 冷静に文字に起こしてみると、「蛙の笛や太鼓」、「凱旋」、「紙ふぶき」、「鳥居」、「ポストと冷蔵庫」など、奇怪なパレードを連想させる言葉がふんだんに使われています。 文章としては意味を成さないがストーリー進行のためにはきちんと意味のある台詞、そんな細かいところにまでこだわる脚本、とにかく素晴らしい!また、これには声優の演技力も必要です。 狂気に満ちた台詞は大抵、意味を成さなかったり言葉と真逆の感情を持たなければならず、適当な読み方を探すのはとても難しいです。 文節の区切り方とか特に。 まさにプロの技術ですね。 林原めぐみの演技力 敦子とパプリカは同じ声優さんが演じ分けています。 私、実はお芝居をやっていてよく役者もやるんですが、1人2役ってなかなか技術がないと難しいです。 本当、しんどい。 さらに声のお仕事となると、声優から鑑賞者に伝えられるのは声としゃべり方の違いだけ。 平沢進の音楽 音楽から圧力を感じるってなかなかできない体験ですよね。 なんでこんな馬鹿みたいに明るい曲なのに聞き手は不安を感じるんだろうと考えながら思ったのは、「和音が整いすぎている」ということでした。 私小中学校で吹奏楽部だったので音楽もそれなりにわかるんですが、たぶんパプリカに使われている曲の和音は平均律だと思います。 平均律って、まあ簡単に言うと「完璧な音程」のドレミのことです。 一つ一つの音を、機械で合わせて正しい音程で出したものになります。 これに対して、純正律っていう和音に適した微妙に正しくない音もあるんですが、人間の耳が心地いいと思うのは断然こっちなんです。 で、パプリカの曲。 テクノの巨匠平沢進、なんて言われるくらいなんですから、平均律だと思うんですよ。 何となく耳に心地悪いのは、この平均律の和音のせいだと思いました。 ストーリーにもよく合っていると思います。 平沢進が「鬼才」と評される意味がよくわかりました。 監督も、ナイス人選。 あまりよくなかったところ ラストシーン、ここまで続いた混沌をどう収束させるのかと期待していたのですが、巨大化した理事長を巨大化した敦子が吸い込むという、なかなかわかりにくい終わり方。 これ、私みたいな凡人のためにもうちょっと説明が欲しかったなあと思いました。 でも、何度も見て時間をかけて考察するための動機づけと考えると、良いんですかね? 個人的にはあまり納得できず、スッキリしませんでした。 あの後、現実世界で理事長や小山内 マイケル はどうなったの??死んだの???とか、私にはわかんないことが多めでした 笑 好きなシーン バーテンダー2人が出てくるシーンめっちゃ好き 笑 出てきてくれると嬉しくなります。 陣内「さあ、参りましょう。 夢の後始末に。 」 ゴールテープを持ってビルから飛び降り、暴走する時田ロボを止めるバーテンダー二人。 めっちゃ可愛くて笑っちゃいました 笑 この二人、調べてみるとなんと声は監督の今敏さんと原作者の筒井康隆さん!特別出演だそう。 いい仕事してるじゃないですか~!!どっちがどっちかわかんねえけど! 笑 解釈・考察 パプリカの存在について パプリカは敦子と真逆と言っていいほど明るく朗らかな女性です。 イメージカラーを挙げるならば、パプリカは暖色系で敦子は寒色系。 夢の中でも粉川刑事は元の性格のままなのに、なぜ敦子だけが別人格になるのか。 また、夢を見ていなくてもパプリカが敦子と並んで歩いて話しかけたり忠告したりするのはなぜか。 これについては様々な考察があるようです。 でも私はこのことについて、あまり違和感を感じませんでした。 今動いている私とは違う別の自分って、意外と普通に持ち合わせているものじゃないですか?友達と楽しく盛り上がっている時、ちょっと冷静にこの後の立ち回りを考えたりとか。 本来の姿であったり、手の届く範囲の理想の姿なのかもしれません。 ちなみにそのぬいぐるみまだ大事にしてます。 さすがに今は話しかけてないですよ、たまに見つめ合うけど 笑 夢という文字には、寝ているときに見る夢と将来の夢 理想の姿 、2つの意味がありますよね。 夢の中のパプリカは、もしかしたら敦子にとって後者の意味も含んでいるのかもしれません。 ラストシーンについて あまりよくなかったシーンに挙げてしまいましたが、このラストシーンも様々な解釈があるようです。 自由な身体を手に入れるという野望を叶え、半透明で巨大化した理事長。 理事長の悪夢を吸い込んで吸い込んで、最後全部を飲み込むころには成人ほどにまで成長します。 このシーンで伝えたかったことは何なのでしょうか。 私は、「対」を表現したかったのではないか、と考察しました。 パプリカの台詞にもありますが、影と光、夢と現、死と生、男と女、そして台詞には無い、放出と吸収。 夢の世界から漏れ出てしまった悪夢を終わらせるのは、それと対義にあたる行動ではないのか。 そう考えました。 また、敦子を現の世界の象徴と考えると、飲み込むという行為で自らの血肉化するというのは、悪夢の象徴ともいえる理事長の死への弔いとも受け取れます。 このシーンは、「肉体あってこその精神」という順番を表しているのかもしれません。 ストーリーは、「対」をキーワードに、境界が曖昧になった世界を元に戻すという終わり方を選んだのだと考えました。 で、カオスです 笑 これは、アート作品と見なして良いのではないでしょうか。 1時間半に渡るインスタレーションのような、体感型のアートです。 芸術的にも脚本的にも高い評価を得ているのもうなずけます。 今敏監督は天才ですね。 まとめ 何度も観てたくさん咀嚼したい作品でした。 ストーリーはSFですが、私の苦手な激しいバトルシーンも無く、じりじりとせまる、ホラーとはまた違った恐怖感が絶妙な作品でした。 アニメーション映画だから、とあなどるなかれ、魅力溢れる作品です! ちなみに、おすすめしてくれた友人 美女・現在作家志望・未だに腐女子・最近はLDHにも手を出してる にパプリカ観たよとLINEで報告したところ、「パプリカはいいぞ。 あれだけクレイジーな映画は他にない」という何ともアメリカンなメッセージが送られてきました。 中学生でこれの良さに気づく友人、やっぱり天才なんだなと思います。 きっと大物になりますよ。 はやく会いたいなあー。 ここまで長々とした文章にお付き合いいただき、ありがとうございました!.

次の

米津玄師『パプリカ』歌詞の意味は?大人から子供に向けた歌!

パプリカ 解釈

Contents• 米津玄師『パプリカ』Aメロの歌詞解釈! 米津玄師の『パプリカ』、まずは、Aメロから見ていきましょう! 曲りくねり はしゃいだ道 青葉の森で駆け回る 遊び回り 日差しの街 誰かが呼んでいる 米津玄師『パプリカ』の歌詞は、 Aメロは子供目線です。 Aメロ部分の歌詞の 「駆け回る」だったり「遊び回りはしゃいだ」等のワードから子供らしさが伝わります。 「誰かが呼んでいる 」とあるので、 きっと何人かで遊んでいるんだろうなというイメージが浮かびますね。 夏が来る 影が立つ あなたに会いたい 見つけたのはいちばん星 明日も晴れるかな 「夏が来る」とあるので、 季節はまだ夏が来ていないけど春?初夏?あたりかなとうかがえます。 春から夏に変わる頃なのでしょう。 「見つけたのはいちばん星」とあります。 これは、きっと「あなた」のことでしょう。 = 「好きな人」のこと。 小さい子でも好きな人がいるものですよね。 楽しく遊んでいたら好きな人に会いたくなった、一緒に遊びたくなったと感じます。 ということは、一緒に遊んでいた中に 「あなた」はいなかったことがわかりますね。 米津玄師『パプリカ』サビの歌詞解釈! 米津玄師の『パプリカ』、続いてサビの歌詞についてご紹介します。 パプリカ 花が咲いたら 晴れた空に種を蒔こう ハレルヤ 夢を描いたなら 心遊ばせあなたにとどけ タイトルにもある『パプリカ』というワードがここで出てきますね。 パプリカの花言葉には「君を忘れない」という意味があります。 「ハレルヤ」は、キリスト教で「歓喜・感謝」を表す言葉です。 この部分は、「あなた」について歌っています。 もしくは、「あなた」という夢に向けてかもしれませんね! 米津玄師『パプリカ』Bメロの歌詞解釈! 米津玄師の『パプリカ』、続いてBメロを見ていきましょう! 雨に燻り 月は陰り 木陰で泣いていたのは誰 一人一人 慰めるように 誰かが呼んでいる 「燻り くゆり 」とは、よく煙が出ず煙がたくさん出ることです。 「月は陰り」や「木陰で泣いていた」などの Bメロフレーズからは、 Aメロでの楽しい様子とうってかわって 悲しさや寂しさが情景に描かれて伝わってきます。 最後にはAメロと同じように「誰かが呼んでいる 」とあります。 一人で泣いて、悲しい気持ちだったけれど 呼んでくれたことで、 一人じゃないと気付かされたのではないでしょうか? 助け合おうということを、 誰かが呼んでいるというフレーズで 表しているのではないかとも思えます。 喜びを数えたら あなたでいっぱい 帰り道を照らしたのは 思い出のかげぼうし この部分から、もしかしたら呼んでいたのは 「あなた」だったのかなとも思えますね。 悲しかった時、泣いていた時に励まして勇気づけてくれたのは いつも「あなた」だったのかもしれません。 「影法師」とは、光が当たってものに映っている人の影です。 帰り道とあるので、いつかの夕方頃の帰り道 あなたに励まされた時を思い出したという歌詞なのでしょう。 米津玄師『パプリカ』Cメロの歌詞解釈! 続いて、米津玄師の『パプリカ』、Cメロの歌詞解釈です! 会いに行くよ 並木を抜けて 歌を歌って 手にはいっぱいの 花を抱えて らるらりら 会いに行くよ 並木を抜けて 歌を歌って 手にはいっぱいの 花を抱えて らるらりら AメロBメロからの流れで、悲しい時は誰かの助けが大事だということ。 自分は「あなた」に励ましてもらったという経験を、 今度は、悲しい気持ちの誰かを自分が励ましに行こう! と前向きにとらえているように感じますね。 米津玄師『パプリカ』ラストサビの歌詞解釈! 米津玄師の『パプリカ』、最後は、ラストサビについてです! パプリカ 花が咲いたら 晴れた空に種を蒔こう ハレルヤ 夢を描いたなら 心遊ばせあなたにとどけ かかと弾ませこの指とまれ ラストサビだけ「かかと弾ませこの指とまれ」とあります。 Bメロでは一人で寂しい感じだったけれど、 最後の「かかと弾ませ」というフレーズから楽しそうな印象、 「この指とまれ」からは、何人かでいるであろうことが連想されますね。 人生いろいろなことがあるけれど、みんなで助け合って 幸せを分け合って楽しもうというように感じました。 子供目線の歌詞の中に これから未来へ向かって成長していく子供たちへ、 大人である 米津さんからのメッセージが 込められた歌詞なのではないかと思いました。 子供へ向けてだけではなく、大人にも通じる部分もあります。 生きているすべての人へのメッセージが 込められた米津さんらしい曲ですね! まとめ• 米津玄師の『パプリカ』の歌詞解釈• 米津玄師『パプリカ』は子供目線の歌詞と大人から子供へのメッセージ性を感じる歌詞 以上でした~!!.

次の