じゃり ン 子 チエ 小鉄。 関西じゃりン子チエ研究会:サッちゃんの居た日々

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じゃり ン 子 チエ 小鉄

概要 [ ] 同作者の漫画『』の主人公・竹本チエの飼い猫「 小鉄」を主人公にした作品。 小鉄の生まれ育ち等を描いた短編と、後に「月の輪の雷蔵」の異名を全国的に広めることになった「三途の猫街」での死闘を描いた長編を収録。 短編集『じゃりン子チエ番外篇 どらン猫小鉄奮戦記』には本作の後日譚が数話収録されている。 WEBコミックアクションにて本作の続編『帰ってきたどらン猫』シリーズを連載中。 収録作 [ ] 必殺タマつぶしの巻 初めて眼を覚ました時、そこは大きな川の上だった。 生まれてすぐ生きるか死ぬかの経験をした小鉄の出生と、オリジナル技「必殺タマつぶし」を初めて披露する事になった「ガタロの梅若」との決闘を描く。 単行本には予・予告編として収録。 ケンカは大きらいの巻 ケンカを嫌がりながらも挑戦を受け続け、既に無類の強さを誇っていた子鉄に生活の掛かった子連れ猫が戦いを挑む。 単行本には予告編として収録。 本編 全24話からなる長編。 迷い込んだ猫は二度と生きては出られないと噂される「三途の猫街」を舞台にした若き日の小鉄の死闘。 の『』をベースにした凄惨で狂気的なヤクザ猫達の抗争が描かれる。 あらすじ [ ] 竹本家で気侭に暮らす飼い猫、 小鉄には無数の渾名がある。 「コマ落としの銀次」「石のコブシ」「ドラ猫発電機」など、ヤクザ者の犬猫が彼を見ては叫ぶその名前は小鉄の生きてきた人(猫)生が波乱に満ちていたことを示していた。 そうした渾名の中でも一際著名な「月の輪の雷蔵」の所以もまた、血みどろの抗争にあった。 の閉山になった町、その片隅に野良猫の楽園と言われた街「猫街銀座」があった。 しかし大阪から進出したヤクザ猫の一団が賭場を開き、それに便乗した地元のヤクザ猫が利権を巡って争いを始めたことから、街は楽園から地獄へとその姿を変えてしまう。 カタギの猫は生き残った僅か2匹を残していなくなり、街が「猫街銀座」から「三途の猫街」と呼び改められる様になった時、そこへふらりとやってきた一匹の野良猫。 それこそが若き日の小鉄であった。 便乗していた長距離の辿り着いた先で「三途の猫町」へ迷い込んだ小鉄は、そこでカタギのオヤジから2つの勢力が20本のを巡って冷戦状態にあることを聞かされる。 組組長( モヒカン)の息子が人質に取られたことで、ダイナマイトの均衡が崩れかけていることを知った小鉄は、からかい半分に抗争へと首を突っ込んで行く。 小鉄は地元のヤクザの組長・ 西鉄親分に取り入り、その際に名を尋ねられ、外の雷雨を見ての思いつきで「 雷蔵」と名乗った。 偽ダイナマイトを使ったハッタリでモヒカン親分の息子を取り戻した雷蔵は、息子を大阪組に連れて帰り、反撃を恐れた地元組がダイナマイトを使って一気に夜襲を仕掛けてくることを警告する。 両者の全面衝突を狙っての行為であったが、大阪組が雷蔵の思うほど利口ではなかったために大阪組は地元組の夜襲によって壊滅してしまう。 そして雷蔵もまた、燃え盛る三途の猫町に舞い戻った西鉄親分の息子( カズヒサ・ フトシ)と対峙した末、カズヒサのブーメランに敗れて事務所に拉致される。 事務所で西鉄親子から拷問を受けた雷蔵は瀕死の状態に追い込まれるが、何かと雷蔵を特別視するカズヒサの思惑とフトシの慢心によって命を拾い、脱出に成功する。 勘公やカタギのオヤジの手助けで追手から逃れた雷蔵は、オヤジから平和だった頃の思い出話を聞かされて、遊び半分ではなく義憤からこの街を救おうと密かに決意する。 地元組は生き残った大阪組の最後の反撃により大打撃を受け、共倒れ寸前まで追い込まれるが、カズヒサによってすべて取り押さえられる。 完全に地元組の天下となった三途の猫町は父以上に残忍なカズヒサの手で、敵味方関係無しに敗者がその首を街頭に吊るされる生き地獄と化していた。 オヤジも捕らえられ、最早時間がないと感じた雷蔵は戦いにケリを付けるべく街へと降りていく。 キャラクター [ ] 主人公 [ ] 雷蔵(のちの小鉄) 本作の主人公。 物心が付いた時には川の上を流れるダンボール箱の中に居た天涯孤独の野良猫で、訳も分らぬままにヤケクソで泳いで向こう岸へ渡り切った時にはさすがに疲れていて、なんでこんなことになったのか考えようとするもなぜか悲しくて悲しくて涙がポロポロでてるうちに寝てしまったという。 数年後、子猫が母猫に「お母さん」という言葉をかけているのを耳にして、初めて己の境遇を理解した。 無頼漢な野良猫として幾多のな猫と決闘を繰り返しては勝利し、その勇名を広げた。 最初の内は若さもあって(本人曰く「『漢』という言葉に幻想を感じる年頃だった」)そうした戦いを楽しんでいたが、次第に際限なく続く争い事に嫌気が差し、戦いを避けて各地を放浪する様になる。 カタギ猫 [ ] オヤジ この街で唯一正気を保っていると言える猫。 で戦いの始まりと終わりを知らせるのが仕事であり、死体片付けを任されている勘公と共に辛うじて生き長らえている。 初めは大阪出身である小鉄を嫌っていたが、やがて命を賭けて戦う小鉄の姿を見て何かと協力する様になる。 フトシを煽ててカズヒサのブーメランの型を盗むが露見し、九州組に拉致され、人質として捕らえられてしまう。 勘公 桶屋。 争いが起きてからというもの無尽蔵に増える死体のために棺桶を作り続けていた。 だが激務の中で精神的に追い詰められ、遂には発狂し自らの頭に五寸釘を打ち込んでしまう。 物語の後半、カズヒサの拷問で完全に釘を打ち込まれるがそれで結果的に正気に戻ったらしく、小鉄に街の惨状を伝える。 大阪組 [ ] モヒカン親分 猫街銀座の噂を聞きつけ、大阪から兵隊を引き連れて乗り込んだヤクザ猫の組長。 その名が示す通り、顔の毛をモヒカンの様に剃り込んでいる。 とが好き。 の賭場を開いて街の金を貪っていたが、利権の横取りを狙った九州組と対立し抗争に至る。 柄の悪い関西弁を使う血気盛んな男だが、血の気の多さを通り越して異常とも言える西鉄には少し押され気味。 都会生まれであることに強い誇りを抱いており、地元の猫を田舎出と見下している。 大阪組壊滅後は西鉄の田舎コンプレックスを生かした陽動作戦で九州組に一矢報いるが、カズヒサに敗れて街頭に首を吊るされる。 又八 人質に取られているモヒカン親分の息子。 「血時計」という逆さ吊りの拷問に遭う。 最終的に生き残り、小鉄の子分となってついて行こうとするが、面罵されて留まる。 拍子木のオヤジや勘公に引き取られ、猫街銀座の復興に関わったと思われる。 九州組 [ ] 西鉄親分 地元、九州組の組長。 今はなきの熱狂的なファンの子として育てられた。 狂信的なまでに西鉄ライオンズを崇拝している。 その忠誠心を示すべく己の額に西鉄のイニシャルである NLの文字をで刻み、野球のを模して 自ら耳を切り落としたという異常な経歴を持つ。 また身に纏う衣装は西鉄全盛期のエース、の使っていたである。 性格は凶暴かつ卑劣、小心者でありながら狂気的で、行動や風貌のすべてが異常そのものであり、正に「三途の猫街」の体現者とも言える。 イヨマンテ 西鉄親分の忠実な部下。 バンダナを巻き、を持ち歩いている。 他のヤクザ猫達を指揮する立場にあり、西鉄親分の息子であるカズヒサとフトシを ボン(坊っちゃんの意)と呼ぶ。 西鉄親分に「おまえの好きな火祭り」「おまえの国民歌謡をきかせてくれ」と言われるシーンがあるが、これは名前の由来である歌謡曲「」のこと。 実際の人の祭「」では火祭りはあまり行わなれない。 フトシ 西鉄親分の次男。 名の由来はから。 父親以上に大柄な体格で、父親同様に耳がない。 生まれてから誕生日を迎える間もなく父親に耳を切り取られ、兄のカズヒサと共に脱走。 物語中盤でカズヒサと共に帰郷し、父親とも和解した。 根が単純で素直な性格だが、父親譲りの凶暴さはしっかりと受け継がれており、相手を痛めつける事に全く容赦がない。 必殺技は「脳天崩しオランダ風車」。 この技でカンガルーの親子を何匹も殺したという。 カズヒサ 西鉄親分の長男。 名の由来はから。 帽子を深めにかぶり、不気味な雰囲気を漂わせている。 子供の頃、父親にNLの焼印を入れられそうになって家出し、から行きの貨物船に乗って脱走。 現地での存在を知って自分の武器とした。 父の元へ帰るに当たり、父に倣って耳を切り、頭にナイフでNLのイニシャルを入れた。 父と和解後は九州組の若親分となり、冷静な判断力で父の手助けをする。 終盤には父以上の残忍さを見せ、町を恐怖に陥れた。 何かと雷蔵に執着し、自身の手で決着を付けたがっている。 今まで一人ぼっちで生きてきた雷蔵に自身の境遇を重ね、共感を求めていたが、身内がいない雷蔵には身内がいるのに孤独を感じているカズヒサに共感できず、最後には自身の孤独と狂気の根源が父親にあることに気付き、父を非難しながら理解を求めたが、最後まで父の理解は得られず、共に自爆して果てた。 関連作品 [ ]• じゃりン子チエ番外篇 どらン猫小鉄 奮戦記• 帰ってきたどらン猫• 帰ってきたどらン猫2• 帰ってきたどらン猫3.

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ホルモン• 戦前、大阪で洋食レストラン「 北極星」を営んでいた北橋茂男は、毎日捨てられる臓物で料理は作れないかと画策。 試行錯誤の結果、煮込み料理、グラタンなどにして調理する方法を編み出した。 試験的に店に出したところ人気メニューとなり、北橋は一連の臓物料理を「ホルモン」料理として1940年に商標登録した。 しかし他の店でもホルモン料理を真似るようになり、現在に至っている。 「ホルモン」の語源が「放る物」に由来するというのは俗説で「食べると体内に活力を与える」ところから体内で生成される生理的物質「ホルモン」に起因している。 ちなみに北橋亡き後も「北極星」は現在も大阪で営業している。 1950年7月2日未明、国宝・鹿苑寺金閣が全焼、同じく国宝の足利義満座像も焼失した。 放火したのは、同寺の徒弟で大谷大学1年生。 動機は「炎上した金閣の中で死のうと思った」。 後に、三島由紀夫が、この事件を題材にした小説『金閣寺』を発表 ヨシ江は、 金閣寺全焼事件を題材にした映画を友達と見に行く 1巻38頁• 三島由紀夫の小説『金閣寺』の映画化。 映画のタイトルは『炎上』。 1958年8月に封切。 市川崑監督。 主演は市川雷蔵。 ほかに中村玉緒、仲代達也らが共演。 チエはテツと「 眠狂四郎大会」を見に行くが、チエは 市川雷蔵に対して「ウチは好かんなぁ。 あの人、すぐ、女の人に、やらしいことするもん」という印象を持っている 1巻38頁• 眠狂四郎…市川雷蔵主演の映画シリーズ(1963~69年)、1967年封切の「眠狂四郎女妖剣」に女性の全裸シーンがある。 1967年「眠狂四郎魔性の肌」、68年「眠狂四郎女地獄」、1969年「眠狂四郎悪女狩り」など• 市川雷蔵…1931年生まれ、1954年に映画デビュー。 1961年、井原西鶴原作の『好色一代男』の主役・世之介を演じる。 釭世之介 チエ 「明日はまた明日の太陽がピカピカやねん」 1巻80頁• 映画「風と共に去りぬ」の中の名セリフ「明日は明日の風が吹く」のパロディー。 詳しくは、このコマの背景に注目。 小鉄の名前案「 さおとめもんどのすけ」 1巻83頁• 時代劇映画『旗本退屈男』シリーズの主人公。 主演は市川右太エ門• 1927~65年まで40作のシリーズがある。 額に向こう傷がある。 旗本・早乙女主水之介が悪者をやっつける勧善懲悪の時代劇。 早乙女の衣装が派手。 漫才師・西川のりおのギャグにも「パッ、天下御免の向こう傷、拙者、早乙女主水の介~」というのがある。 百合根「 ゴジラ壊しのアントニオちゅうたら近所や有名やもんね」 菊「 ゴジラや アンギラスではなさそうでんな」 3巻190頁 ジュニア「 ラドン飛び交う太古の宴」 10巻25頁 テツ「 ゴジラはこわい~」 16巻104頁 菊「ちょっと ゴジラの相手したりまひょか」 16巻124頁 テツ「来たな~ アンギラス」 16巻223頁 テツ「 ゴジラみたいな奴やなぁ。 死んだと思て安心したら、急に元気になって、あばれ出しよるもんなぁ」 27巻10頁• ゴジラ…1954年に1作目が封切。 核実験による突然変異で生まれた怪獣。 シリーズは1995年まで制作され、世界を代表する日本の怪獣映画となる。 ゴジラとは、ゴリラとクジラの合成語。 アニメ映画「じゃりン子チエ」は東宝配給と言うこともあって、実写でゴジラが登場。 おまけにとぼけた顔の「 ゴジラの息子」が登場する。 テツ、テレビを見て「 百恵ちゃ~ん」と声援を贈る。 1巻100頁• 山口百恵…1970年代に一世を風靡したアイドル歌手。 1980年10月、結婚を理由に芸能界を引退。 当時、雑誌のインタビューで「 無人島に本を持っていけるとしたら、どの本を持っていくか? 」との問いに「 チエちゃん」と答えたとか。 お互いにエールを交換した特異な例。 小鉄とジュニアの相撲を見ていたチエ「ものすごいな 富士桜と 麒麟児みたいや」 3巻88頁• 富士桜と麒麟児…1970年代後半の好取組。 富士桜は立ち会いからの「ぶちかまし」が得意。 勝っても負けても、真っ向から堂々と相手にぶつかっていく取り組みは人気を呼んだ。 「突貫小僧」という威名がある。 麒麟児…回転の早い突っ張りを主体とする、突き押しが得意。 小鉄のべったんの図柄「 北の湖」 3巻209頁• 北の湖…1972~85年まで相撲界で活躍。 当時は史上最年少21歳の若さで横綱に昇進した。 幕内優勝24回、804勝247敗という大記録を作る。 双葉山、大鵬と並んで「昭和の大横綱」と称される。 テツの歌「 虎のふんどし」 4巻48頁• 虎のふんどし…第二次世界大戦中、出兵する男子に「無事帰還するように」との思いを込めて、虎の絵を描いたふんどしを持たせた。 虎は千里を往復するという中国の言い伝えから。 おバァはん「 人工衛星が上がったとか、 栃錦が横綱になったとか、 南極でタローとジローが生きとったゆうのどうだす」 6巻158頁• 人工衛星…1970年2月11日、東京大学宇宙航空研究所が、国産初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げに成功する。 栃錦…新弟子検査のとき、ご飯と水を腹一杯詰め込んで、当時の規定ギリギリの71. 3kgで合格。 初土俵は1939年1月。 途中兵役をつとめるが、1947年6月に新入幕を果たす。 入幕時の体重は80kg。 1954年9月、大関で4回目の優勝を果たして横綱昇進。 1950年代は好敵手若乃花との争いで相撲界に「栃若時代」を築く。 1960年5月に引退。 後に相撲協会・春日野理事長として、相撲の普及、発展に功労。 タローとジロー…1959年2月14日、南極観測越冬隊が引き上げる際に、基地に15頭の樺太犬を置き去りにして帰国した。 1年後の60年1月14日、再び南極に派遣された越冬隊は、15頭の犬のうち、丸々と太って生存していたタローとジローを発見。 南極の厳寒地で犬が334日も生存した例はなく、このニュースは全世界の人びとを感動させた。 もともとは北海道の魚市場で捨て犬になりかけていた犬。 今でも剥製が、東京と北海道で一般公開されている。 これを題材にした映画『南極物語』は1983年公開。 元ウエルター級1位のプロボクサーのリングネーム・ ワイルド蛮地 8巻56頁• ワイルドバンチ…1969年に制作されたアメリカの西部劇映画の題名 カルメラ兄が歌おうとした曲名「 網走番外地」 9巻243頁• 同名映画の主題歌。 高倉健が歌った。 テツ「 からたち日記」を歌う。 10巻22頁• 1958年のヒット曲。 島倉千代子が歌う 菊「いつかありましたやろ、 毒入りチョコレート」 11巻184頁• 毒入りチョコレート事件…1977年2月14日、東京駅八重洲地下街に致死量の青酸ナトリウム詰め込んだチョコレート40箱が発見される。 この事件による被害者はいない。 これより1か月前の1月4日、東京品川の公衆電話ボックスに青酸ナトリウム入りのコーラが置かれ、これを飲んだ高校生と無職の男性が死亡するという事件も発生。 いずれの事件も未解決のまま1992年に時効を迎えた。 グリコ森永事件は、このシーンが描かれた後の1984年に発生。 江崎グリコ社長の誘拐事件を皮切りに「かい人21面相」を名乗る犯人が江崎グリコ、森永製菓など製菓会社への脅迫を目的として、関西を中心に青酸入り菓子をばらまくなどの事件を起こした。 一連の事件について2000年に時効となった。 ジュニア「おまえ(小鉄)もゆうことが古いなあ。 三笠に上がったZ旗の錦絵見たことあるんとちゃうか」 11巻198頁• 三笠に上がったZ旗…日露戦争の時、日本海軍が戦艦「三笠」などに掲揚した作戦開始の合図の旗だそうです。 情報提供=青木浩郎様 テツが子供の頃、 巨人のカワカミが打ったホームランの打球が、テツの頭に直撃する。 13巻127頁• 川上哲治…1947~58年に活躍した巨人の選手。 使うバットが赤かったことから「赤バット」、ポテンヒットが多いことから「テキサスの哲」などという威名を持つ。 生涯成績181本塁打2357安打、1979試合に出場、三振はたった422回しかない。 そのため「ボールが止まって見えた」という名言を残す。 その後巨人の監督を勤め9年連続日本一などの記録を作る。 レイモンド飛田「ワシら 蟹工船みたいな生活しとるんやで」 チエ「な…なにみたいやて…?」 レイモンド飛田「ワシが若い時見て涙流した映画や」 13巻129頁 小鉄「まるで 蟹工船みたいや」 22巻207頁• 蟹工船…小林多喜二の同名のプロレタリア小説を題材にした映画。 1953年9月に封切。 テツ「 トテチテタ~」 14巻99頁• 江戸時代末期にフランス人が日本人に信号ラッパを日本人にわかりやすいように教えるための音階。 よく童謡の歌詞にも登場する。 今のドレミ。 スフィンクスの釜虎「一部の連中は月の輪の雷蔵というより河内の ネロと呼んどるで」 14巻233頁• ネロ…古代ローマ皇帝の名前。 在位中、自分の母や妻を殺害。 またキリスト教徒を迫害し たので「暴君ネロ」という威名を持つ実在の人物。 テツ「ワシが鑑別所入ってた時(菊は)ミツルのオバはんと一緒に 高田浩吉のワイシャツちぎりに行ってたんやど」 15巻19頁• 高田浩吉…1930年代の映画スター。 1935年ごろから人気が出る。 戦前に多くの時代劇映画に出演。 戦後は1950年のギャング映画『戦慄』で市川右太エ門と共演。 1998年没 百合根「お前らの作ってるカルメラなんか サッカリンの固まりやんけ」 菊崎「 サッカリンでカルメラがふくれるのか」 15巻91頁• サッカリン…1900年に市販された最古の人工甘味料。 砂糖の500倍の甘さを持ち、カロリーがなく、虫歯にならないなどのメリットから砂糖の代用として使われたが、1970年代後半にネズミを使った投与実験により発ガンが確認され、アメリカや日本では使用が禁止された。 ところが1999年になって、24年間、毎日、サルに投与し続けた実験結果が公表され、ガンが認められなかったことから、発ガン性物質ではないとの結論にいたり、現在は子供用風邪薬などの甘味を出すための添加物として使用されている(添加できる食品や使用量に制限あり)。 テツ「おまえら 片岡千恵蔵の映画、見たことないんか」 菊崎「タ… タラオバンナイやったら知ってるけど」 18巻63頁• 映画『多羅尾伴内』シリーズ…片岡千恵蔵主演の探偵映画。 この探偵はピストルを持っている。 41巻64頁のテツのセリフ「あの時は近所のポリコマン、また、ある時は宿屋の客引き、そして、その実体は丸山君の後援会長さん」のセリフも、この映画から引用している。 小鉄「なんか、こぉゆうの昔、 落語で聞いたような気がするなぁ」 24巻189頁 小鉄「ああいう 落語も聞いた気がするなぁ」 24巻190頁• 前半は江戸落語「火焔太鼓」、後半は上方落語「はてなの茶碗(茶金)」 厄除屋「 ハラエドのオオカミ、ハラエドのオオカミ、ハラエドのオオカミ」 25巻99頁• 祓戸大神…罪や災いなどの汚れを取り払うために祀る神様。 または祈り。 拳骨「おまえ ナラ山節考」とカン違いしとるんとちゃうか」 27巻39頁• 楢山節考…長野県に伝わる「おば捨て山伝説」を作家・深沢七郎が1957年に『楢山節考』という題で小説化。 1958年と83年に映画化される。 アントニオの東京での名前「 世之介」 27巻152頁• 井原西鶴の浮世草子『好色一代男』の主人公。 11歳の頃から遊廓に通う。 60歳で死ぬまで女遊びを楽しむ。 1961年1月、市川雷蔵主演で映画化される。 菊「 カポネが入ってた刑務所から脱走するより、むずかしいでっせ」 28巻175頁• アル・カポネ…アメリカギャングの首領。 禁酒法下、酒を密売し富を得て、その金を資金に、全米に犯罪組織を作る。 逮捕後、刑務所の周囲は戒厳令状態となる。 1947年に死亡。 菊「 アラカン… 嵐寛寿郎。 鞍馬天狗のことですやろ。 わたいもアラカンのファンでしたんや。 テツ生まれた時、 杉作ゆう名前つけよかとも思たんでっさかい」 35巻4頁 テツ「あいつ(逆根良夫)は アラカンが鞍馬天狗で、今でも馬乗って新選組とケンカしてると思とるんやど」 34巻57頁 テツ、夢の中で「 アラカンが杉作助ける一番ええとこに、ションベンしたなったら、えらいこっちゃ」 28巻90頁 テツ、夢の中で「大黒屋テツ五郎」という悪人になり、百合根が新選組、カルメラが謹皇の志士として登場し、やっつけられそうになる。 42巻41頁• 映画『鞍馬天狗』シリーズ…1928年7月に第1作がスタート。 1954年まで23本の『鞍馬天狗』シリーズに嵐寛寿郎が主演。 鞍馬天狗は常に黒覆面をしており、幕末の謹皇の志士の仲間。 鞍馬天狗は倒幕に協力する立場ではあるが、謹皇派と佐幕派の抗争の中で発生する不正を暴いていった。 また、この戦いに巻き込まれた庶民、特に子供を救うために、どこからともなく、馬に乗って現れては事件を解決していく。 杉作…鞍馬天狗が助けた子供。 「杉作、日本の夜明けは近い」の名セリフもある。 玉ちゃん「 板妻にそっくりの熊神源太郎ゆうのが、のちのわたいの亭主ですわ」 28巻232頁 猫の名前「 エイハブ」「 モービーディック」 29巻98頁• モービー・ディック…アメリカの小説家メルビル原作の長編小説の原題。 日本では『白鯨』と訳される。 巨大な白鯨「モービーディック」に片足を食いちぎられた捕鯨船の船長エイハブとの死闘を描く。 映画化された。 29巻5~8話は、この「白鯨」のパロディになっている。 マサル「 毒チクロのマッカッカの氷イチゴもお一杯」 32巻38頁• チクロ…シクロヘキシルスルファミン酸ナトリウムのドイツ語読みの略称。 人工甘味料の一種で、主に粉末ジュースなどの主原料として使われたが、発癌性があるため、1969年に使用禁止となった。 次郎丸「この中に メンタムが入ってるんでい」 32巻38頁• メンタム…近江兄弟社の家庭用塗り薬「メンターム」のこと。 現在のロート製薬の「メンソレータム」は、もともと近江兄弟社で製造されていたが、商標権の期限が切れたので「メンソレータム」という商号が使えなくなり、品物は「メンソレータム」 でも「メンターム」と名付けて製造された。 いわば元祖「メンソレータム」。 今でも薬局で「メンソレータムください」というと「メンターム」を出してくれることがある。 テツ「今でも ジョン・ウェインがアパッチとケンカしてると思とるんや」 34巻57頁• ジョン・ウェイン主演の西部劇『アパッチ砦』(1948年、アメリカ) チエの宿題に取り組む態度を見てテツ「しかし…… ファイティング原田みたいなやっちゃな」 34巻93頁• ファイティング原田…1962年10月10日、東京蔵前国技館で行なわれた試合で世界チャンピオン、タイのポーン・キングピッチ選手を倒し、19歳でフライ級世界チャンピオンの座を獲得した。 第1ラウンドからラッシュに次ぐラッシュでチャンピオンを圧倒、11ラウンド2分59秒、チャンピオンをKOした。 1965年には世界ファンタム級チャンピオンにもなる。 テツ「思い切りこわいカタカナ」= コレラ 34巻153頁• 1977年6月15日、和歌山県有田市で集団コレラが発生。 患者9人が隔離。 そのうち1人が死亡した。 その後、患者は周辺市町村に広がり、WHO(世界保健機関)から「汚染地区」に指定される。 最終的には99人がコレラに感染した。 1962年8月のコレラ騒動。 台湾バナナからコレラが感染するという噂が広がり、神戸港で陸揚げされたバナナ1億6千万円分が自衛隊の火炎放射器によって焼却処分にされる。 百合根「ワシ、 ワイアットアープになってクラントン一家とも闘こうたし(中略)昨日なんか 丹下左膳のマネまでしたんやで」 36巻127頁• ワイアットアープとクラントン一家…西部劇映画「荒野の決闘」の敵同士。 ワイアットワープは保安官、クラントン一家は無法な牧畜業者という設定。 情報提供=鈴原千陽様• 丹下左膳…林不忘原作の小説「新版大岡政談」の主役。 映画化、テレビ時代劇にもなっている。 1970年のテレビドラマ版では丹下は柳生一派と「こけざるの壷」という物を奪い合う物語になっている。 百合根「ワシ、この歳になって ジライヤのガマやウルトラマンのマネだけはしたないんや」 36巻130頁• 児雷也…歌舞伎などに登場する泥棒。 「ジライヤのガマ」とは、児雷也が変身した姿(ガマガエル)。 もともと、中国の小説に登場する人物で、ガマガエルに変身した児雷也は、火を噴いて人々を驚かせる。 野見山がヒラメを見て「まるで 劉生の麗子像だ」 36巻135頁• 岸田劉生の麗子像…洋画家が実の娘・麗子をモデルとした一連の「麗子像」という作品がある。 「麗子像」「住吉詣」など。 菊「 室戸台風はちょっとこわかったでっせ」 37巻87頁• 室戸台風…1934年9月21日、四国、阪神、大阪地区に大災害をもたらした台風。 西成区では西部の津守地区が浸水する。 第二室戸台風…1961年9月16日、台風18号は室戸岬に上陸後、阪神地区を通過。 中心気圧930. 9hpa、最大風速84. 5mを観測。 記録史上最強。 台風のコースが室戸台風に似ていることから気象庁は「第2室戸台風」と命名した。 死者202名、負傷3879名、建物全壊13,292棟、被災世帯73万8千。 小鉄「しかし、気がつくと子供の 大久保彦左衛門」 39巻5頁• 大久保彦左衛門…徳川幕府成立を裏で支えた人物。 歴史書などでは「大久保忠教 ただたか 」とも記されることがあるが同一人物。 家康、秀忠、家光の3代にわたって幕臣として仕える。 悪徳旅行会社の社員「ゴロちゃんの目を見りゃ マタハリや ゾルゲだってイチコロにドロをはくぜ」 40巻46頁• マタ・ハリ…第1次世界大戦中に暗躍したドイツ諜報部の女スパイ。 本名ではなく、フランスなどでインド舞踊の踊り子をしていたときの芸名。 彼女のファンに政治家や実業家が多いことに目を付けたドイツが、彼女を使って連合国の軍事機密を探ろうと考えたが見つかってしまい死刑判決を受けた。 1917年10月15日、フランスで銃殺。 この話は映画にもなった。 ゾルゲ…駐日ドイツ大使館顧問。 1941年、日本の政府、軍事情報をソ連に密告したとして逮捕、44年に死刑が執行された。 レイモンド飛田「きっと、テツとは前世から仇同士やったんや。 ワシが プレスリーやった時、あいつはきっとドーナツやったんや」 41巻66頁• プレスリーの死因はドーナツの食べ過ぎ。 テツ「相手がお化けやと、 コケカキーキーでもこわい」 41巻131頁• コケカキーキー…水木しげるの漫画に出てくる妖怪の名前。 また吉本新喜劇の島木譲二が使う意味不明のギャグ。 百合根「ワシはイモしか食えんでも世界記録をだした フジヤマのトビウオじゃ~」 41巻214頁• フジヤマのトビウオ…1947年8月7日に開かれた全日本水泳選手権大会で日本大学の古橋広之進選手が400m自由形で世界記録を樹立。 2年後の49年、ロサンゼルスで開かれた全米水上選手権でも古橋選手は1500、800mで世界新記録、400mでも自己の記録を塗り替える世界新記録を立て続けに記録。 それから古橋選手は「フジヤマのトビウオ」というニックネームで呼ばれるようになった。 百合根「 マエハタガンバレ、マエハタガンバレ」 41巻218頁• 1932年のロサンゼルスオリンピックの、200m平泳ぎのラジオ中継で、アナウンサーが連呼したセリフ。 この時、前畑秀子選手は、優勝者と0.1秒差で銀メダルに甘んじた。 1936年のベルリンオリンピックでは、雪辱を果たし金メダルを獲得。 テツ、クロスワードを解きながら「 植木等がステテコで歌てた歌てなんや(中略)なんか分からんから、ちょっと、おまえ(ヨシ江)読んでみい」 44巻46頁• スーダラ節…1961年のヒット曲。 植木等が歌う。 歌詞の中の「わかっちゃいるけど、やめられない」は当時の流行語。 青島幸男作詞。 テツやヨシ江が学校で飲まされた薬「 マクリ」 44巻49頁• マクリ…珊瑚礁に生息する海人草(かいにんそう)という藻から抽出したアミノ酸(カイニン酸)を主成分とする回虫駆除薬。 菊「チエにマラソンで相手になるのは ザトペックぐらいのもんでっせ」 45巻31頁• ザトペック…1952年、日本が戦後初めて参加したヘルシンキオリンピックで男子陸上5000m、1万m、フルマラソンの3種目で金メダルを獲得したチェコの選手。 この時のマラソン記録は2時間23分03秒2。 当時男子マラソンで初めて2時間30分の壁を乗り越えた。 「人間機関車」という威名もあり。 ロック、小鉄に向かって「 転びバテレンのようなことを言うんじゃねぇ」 45巻155頁• 転びバテレン…江戸時代、キリスト教禁止令のもとで、仏教に改宗した隠れキリシタンのこと。 眠狂四郎の中で、眠狂四郎の父が「転びバテレン・イルマン」という設定になっている。 百合根が、実家にあった 横山大観の絵を売り飛ばし、今の家を買った。 50巻197頁• 横山大観…日本画家。 1958年没。 花井拳骨「 満漢全席 一等賞~~~」 50巻197頁• 満漢全席…中国料理で最も贅沢なフルコース。 菊「そらもぉ、 バックスクリーン3連発ですわ」• 小鉄「なんや…… タイガースが優勝したようなこの騒ぎ」 51巻96頁• 1985年4月17日、甲子園球場で行なわれた阪神巨人戦で、ジャイアンツの槙原投手からタイガースのバース、掛布、岡田の3選手が連続してバックスクリーンにたたきこむホームランを放った。 この年、タイガースは優勝、日本一になった。 カルメラ兄弟「コ……コケツのコジは、コジを エンタツ」「 アチャコは火事場のクソ力」 52巻40話• エンタツ・アチャコ…戦前に活躍した漫才師・横山エンタツ、花菱アチャコのコンビ名。 「しゃべくり漫才」の元祖 3D本 59巻1~5話• 1993年に流行した本。 普通の目では見えない絵(コンピューターグラフィックで処理した絵や文字)を、目の焦点をずらして見ると、絵や文字が浮かび上がって見えてくる。 ヤクザ主催の何でもせり市で出品された品 「 力道山のチョンマゲ」 「 徳川埋蔵金のありかを書いた地図」 「 大五郎の新車」 59話11話• 力道山…1950年代に活躍した元相撲取り(関脇)。 後にプロレスラーに転向。 1954年2月19日、シャープ兄弟とのタッグマッチでプロレスブームを呼ぶ。 1963年12月8日、ヤクザに刺される。 15日に死亡。 得意の決め技は「空手チョップ」。 はるき悦巳氏の読み切り作品に「力道山がやってきた」(『ビッグコミック』80年5月号)がある。 徳川埋蔵金…1871年、幕府勘定役だった小栗上野介が、徳川幕府復活のための資金を群馬県赤城村に隠した…という伝説が広まり、地元の住民が3代に渡り、私費500億円を投じて掘り続けていた。 現在の価値にして推定200兆円分が埋蔵されているといわれ、90年5月からはTBSがスポンサーにつき、その模様をテレビで放送するが、結局、発見できずに番組は終わった。 大五郎…小池一夫原作、小島剛夕画の劇画『子連れ狼』の主役が乳母車に乗せていた子供の名前。 1960年代後半『漫画アクション』連載。 1973~76年にかけてテレビ時代劇にもなる。 雷蔵 「神様、仏様、稲尾様」 小鉄58頁 雷蔵 「一番、高倉」「二番、玉造」「三番、豊田」「四番、中西」 小鉄66頁• 西鉄ライオンズ…かつて福岡・平和台球場を本拠地にしていたプロ野球団。 その後、クラウンライター、太平洋クラブに売却され、現在は西武ライオンズとなった。 稲尾…西鉄ライオンズの投手・稲尾和久 元ロッテオリオンズ監督 1958年の巨人との日本シリーズで、3連敗後に4連投、しかも4連勝で西鉄ライオンズを日本一に導いた。 打順…西鉄ライオンズが誇る、通称「流線型打線」。 1950年代最強と言われた。 一番に一発が打てるバッター、二番、三番に強打者、四番に最強打者を配置。 ちなみに「流線型打線」の6番目には、後に近鉄やオリックスの監督を務めた仰木が控えていた。 しかし、このセリフの合間に雷蔵は「あの頃は良かったですね」と言っている。 雷蔵は一体何歳なのか?• フトシ…西鉄ライオンズの強打者・中西太。 アメンボウの催眠術のかけ声「 輪ッ輪ッ輪ッ、輪が三ツ」 番外194頁• 1950年代~60年代にかけてミツワ石鹸がラジオで流していたCMソング。 プロット• 筋書きの構想。 それらをまとめたメモ。 捨てネーム• ネーム…漫画のコマ割りや割り台詞をメモしたもの。 捨てネームとは、その不要部分。

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『じゃりン子チエ』から最強の猫3匹のソフビ完成品が復刻!

じゃり ン 子 チエ 小鉄

回 症状 改善法 出典 1 「不作法な春の香りがオレにアホになれといい寄るのさ」とつぶやく 獣医に「この猫はアホです」と言われる。 小鉄と旅行に行って治癒 6巻54頁 2 拾った100円玉を見て、突然笑いだし、「空ろな光りや」とつぶやく ヒラメの歌を聴き、克服 10巻91頁 3 「昨日まで自分のこと鉱物やと思とった」 小鉄とディスカッションすることによって自然治癒 14巻150頁 4 前兆として躁状態があり、その後、極度の鬱状態に 湯治先の旅館の火事を見て治る 17巻254頁 18巻144頁 5 「春休みになると今度の新学期でチエちゃん何年生になるんや」と小鉄に絡む 霊感商法のセールスマンにお祓いしてもらうが、その騒動で治癒 25巻46頁 6 2月から躁状態に突入 主役と脇役について、深く考え始める 具体的な治癒法は不明。 ただし毎晩花見客の酒をくすねて呑んだくれる 28巻177頁 29巻90頁 7 不明、ノイローゼの事実だけ 小鉄と克服旅行に行く 33巻215頁 8 突然、小鉄に絡みだし、ひとりでひょうたん池へ行く 二重人格症の猫と話すうちに「お前みたいになりたない」と自分で克服 39巻7頁 9 イタコ猫にアントニオを呼び出してもらうが、そのアントニオの態度に失望する 飼い主の百合根にアントニオが乗り移ったことによる騒動で治癒 43巻136頁 10 不明 作詞家にノイローゼ治癒のための歌を作るように依頼するが、CDをレコードプレーヤーで演奏しようとしたため、その轟音で治癒 61巻58頁 11 不明 チエのヘアスタイルの急激な変化 その原因はジュニアにある を見て爆笑することにより治癒 64巻12頁 12 不明 カルメラ兄弟の嫁2人の出産話を聞いて治癒 67巻9頁 これとは逆にノイローゼにならなかった春は5回ある。 春が、巻と巻の間に到来している46~47巻については、あくまでも推定 ジュニアをノイローゼにしないための予防法は、ノイローゼにならなかった春を分析すれば、自ずと結論を導くことができるが、それは、本稿の後半で参考程度に記しておく。 なぜなら、精神病は、肉体的な病と違って、ワクチンを投与するなどといった簡単なことで、必ずしも病を防ぐことが出来ないからだ。 ノイローゼは、周辺環境に対して、今まで培ってきた既成観念が不安定になり、周辺環境と自我との調和が崩れるところに原因がある。 つまりストレスによる不調の、一歩発展したようなものと考えていただくとわかりやすい。 したがって、彼の場合、春になると、彼自身が抱く既成観念が一気に崩れおち、それに伴って、かなり重度の鬱状態が発生するものと考えられる。 彼自身 「なんで春になるとああなるのか分からへんのや」 18巻144頁 と言っているが、私の所見では、その最たる原因についても、クランケが自ら指摘している 「春休みが終わるとチエちゃん何年生になるんや」 25巻46頁 つまり、これは既成観念の崩壊の最たる出来事であり、普段から物事を深く考えるタイプの患者にありがちな症状なのだ。 このような場合、精神医学では、クランケに「視覚ゼロの生き方」を勧めている。 「視覚ゼロの生き方」とは激動する現代に順応した生き方で、これまで自分なりに築き上げてきた既成観念を捨てさせ、先のことは何も考えずに、目の前にある事実だけをデータとして受け入れ、柔軟な物事の考え方を自我に取り入れさせていく生き方である。 こう考えるとジュニアのノイローゼは、日本人が外国に住み着いて間もなくのころにおこる「カルチャーショック」に近い。 しかし、ノイローゼの原因はこれだけではないようなのだ。 なぜ春なのか ジュニアのノイローゼ症状は、必ずしも鬱状態とは限らない。 17巻では、躁状態でその症状があらわれている。 専属カウンセラーの小鉄によれば「今までのノイローゼは自分一人で落ちこんどるからよかったけど、今度の場合はウッ積したエネルギーが凶暴性を持って全部外部に... 」との見識を示している。 事実、このあとボクシング猫と戦い、ノイローゼがさらに進行していった。 ちなみに躁状態は28巻~29巻にもあらわれている。 しかし、この場合、原因が不明で、しかも外部に凶暴性を向けている。 猫だから、これといって実害はないが、人間だと法的に「心神耗弱 こうじゃく 」と見なされ、然るべき措置で隔離されるかもしれない。 また、躁状態に限り、冬から前兆が現れているのも特徴である。 これは、人間の精神学の尺度では測れないのかも知れない。 事実、テツの発言によると、担当獣医はノイローゼ状態のジュニアを見て 「この猫はアホです」と宣告したらしい。 動物の心身症の研究は、歴史が浅いため、手許に資料がないのだが、生物学的見地に立つと「ノイローゼの春」の出現は猫の「繁殖期」あるいは「発情期」に関連しているのではないかと思われる。 一般的に動物には「繁殖期」という時期がある。 ある季節に限って性的欲求が高まる時期のことだ。 ちなみに、繁殖期がない動物といえば人間ぐらいである ただし人間の場合は年中繁殖期という考え方もある。 猫の場合はご存じのように春に発情期がある。 しかし、ジュニアの場合、原作を読む限りでは番外篇の初恋話以外は、これといって年頃の雌猫との関わりはない。 ジュニアは常に「男」を意識して行動しているが、その反面、 彼の深層心理の中では「ホンモノの男」になりたいという欲望が常にあるのかも知れない。 その欲望が発情期になり屈折した形でノイローゼとなって現れ、そこに既成観念を破ったチエの進級といった外的要因も加わり悪化させているのだ... と私は考えている。 それでは「同じ猫である小鉄はどうなのか」という疑問が出て当然かと思うが、これについては、 「ワシはあまりに人間的な自分に腹立って暴れ出したい気分なんじゃ」 46巻130頁 と語っているとおり、チエの家のように複雑怪奇な人間関係の中で、猫からかけ離れていく自分を認めているのである。 まさに「国宝級」の精神状態になっているのだ。 10巻92頁 ただし、この場合「人間的な自分」と「種としての猫である自分」のバランスが精神的に崩れると、強烈な精神分裂症になる可能性がないとはいえない。 ノイローゼ予防法 私の説が正しいとすれば、まず、種としての猫であることを自覚させるために、発情期は自由奔放にさせることが必要だろう。 乱暴な意見だが、これはあくまでも猫に限った話である しかし、西萩地区にはなぜか、雌猫はいない。 その理由は、おそらく 「世之介」とか「人妻たらし」「色キチ」「映倫破り」「スケベ野郎」「エロ男」と言われていた、彼の父が西萩地区にいた点にあると思われる。 詳しくは書かないが、雌猫が、そんな猫がいる西萩地区に寄りつかなくなったのだろう。 25巻241頁 また、西萩地区周辺でも、そんな父に外見的に、そっくりなジュニアを見かけると、雌猫は気づかれる前に逃げてしまうものと思われる。 ジュニアが西萩地区にいる限り、この方法での予防は事実上、不可能だろう。 33巻では、ジュニアがノイローゼになったという事実は登場するが、ノイローゼになったジュニアは登場していない。 33巻215頁 このとき、小鉄は「ノイローゼ旅行」と語っているが、 おそらく、この裏では、小鉄とジュニアは遠征して、発情期を発散? していたと推測できる。 結果論になるが、ちょうど、この話は「じゃりン子チエ」全巻を通して中間点になることからも、ここで「ガス抜き」があってもおかしくはない。 しかし、西萩地区で、毎春に発情期を処理できる環境がない。 となると、ジュニアの場合、自分のノイローゼの原因は「春」そのものにあると思っているので、「春」を忘れさせるところで予防法を考えなくてはならない。 それに成功しているのが、21巻の例。 小鉄と共に冬のうちに山ごもりへ出かけている。 いわば「精神修養」といったところだろうか。 だが、その春はノイローゼを克服しているが、翌年からはまた春にノイローゼになっている。 一方で、何もしないのにノイローゼにならなかった時期もある。 特に46~47巻の間に到来する「春」には、ジュニアに前兆もなく、その後の後日談もないことから、ノイローゼを自然に克服しているものと推測できる。 この時期、ジュニアは誤解により転校生サッちゃんとチエとの間を取り持つことばかりを考えていた。 その誤解も解けると今度は、サッちゃん親子と猫のロックが堅気屋に「下宿」するという環境の変化もあり、完全に「春」を忘れていたようだ。 とにかく季節を感じさせないことが彼にとってのノイローゼ予防法となっていることは確かである。 ただし、例年のノイローゼは、年毎に悪化の一途をたどっていることも指摘しておかなくてはならない。 最初の頃は、小鉄に絡むことで、ジュニア自身がノイローゼからの脱却をはかっていったが、例のボクシングによる躁状態から、小鉄のカウンセリングだけでは治らなくなっているのだ。 39巻、61巻では小鉄以外の猫とあって話をすることで克服 61巻では一時的に克服するが、この猫によって、ふたたびノイローゼに戻されている 、それ以降は騒動を見聞きすることによって克服している。 環境が変わることによってノイローゼが治るということは、人間にも当てはまる。 ただし、それは、部屋の模様替えをしてみるとか、引っ越しするとか、転職してみる... といったノイローゼの原因を取り去る意味での環境の変化だが、騒動による治癒は、環境が変わった状態が恒常的に保たれていない。 基本的には旅行に行って克服したのと何ら変わらないのだ。 したがって、これらは一時的に症状が全快しただけで、根本的な解決にはなっていない。 もし、じゃりン子チエが今年も続いていたら、今春は何が原因でノイローゼになっていただろう。

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