火の鳥 未来編 ネタバレ。 罪か癒しか?『火の鳥』各編の女性キャラ抜粋

まさに諸悪の根源! 手塚治虫の『火の鳥』の人類介入が酷すぎる件について

火の鳥 未来編 ネタバレ

すごい漫画である。 タマミがかわいいんだよなぁー。 タマミとは主人公の マサトと暮らしているムーピー(ムーヴィ)という、人を幻覚状態にして 楽しませるという生き物である。 手塚漫画のヒロインの中で一位を狙える 可愛らしさである。 それはさておき、本題だがこの未来編で手塚さんが問うているのは、 生きるということの中身、質を問うているのではないかと思った。 主人公 のマサトは火の鳥によって望んでもいないのに強制的に、不老不死の体に させられてしまう。 それもこれから一人で何億年も何万億年も生きて、 地上に新しい人類が誕生するのを見とどけるという使命を押しつけられて。 200年後のマサトは、放射能で全てが死滅した地上でタイムカプセルを 見つける。 涙を流して5000年後に希望をもった話は、最後に最悪の恐 ろしい結末を迎えてしまう。 (よくこんな残酷な話がかけたなと思う。 ) さて、ここで主題を2点にわけたいと思う。 1点目は「生きる喜び」とは 何ぞや、ということである。 もともと深く難しい話を長くかける私じゃな いので、率直に書いてみると、ごく普通に平和な中に生きがいや喜びをも ってその人の人生を、全うできること。 死ぬときに「あぁ、いい人生だった な。 」と思えて死ねたら最高の人生じゃないだろうか。 昔の権力者は、永遠の 命を欲したというが、それに何の意味があると言う事をこの漫画は問うている ように思う。 もう一つは、最後のページで作者がのぞみを託している点。 「今度の人類 こそ きっとどこかで 間違いに気がついて… 命を正しく 使ってくれる ようになるだろう…」と。 未来編では、マサトの肉体が風化してしまってか ら、新しい人類の誕生までのあいだに、別の地上の覇者となるナメクジ類の 物語が挿入されている。 そのナメクジ類も我々人類のように文明を発展させ 最終兵器をつくり、2種族のいがみ合いからお互いにどちらも死滅させてし まう。 その次に新しい人類が再生していくのだ。 考えてみれば、現時点の人間 という型体が生物の最終形態であるなんてのはどこにも保証はない。 人類が利 己に走って、全人類を滅ぼしてしまう可能性は、これだけ放射能が身近になっ てしまった現在、いくらでもあるように思う。 まさに今の我々の心を問うているように思う。 これだけ文明、技術がそろっ てしまった現在、あとはそれをどのように使いこなしていくのか。 自国の発展 だけをねがい他国を犠牲にして生き延びていくのか。 人類のテーマなんて難し いようで実は、ごくごく簡単な小学生程度の質問とその回答にもとめられるよ うに思う。 「いかにして、隣国(他者)と調和して平和に喜びのなかに生きて いくか」 それをもっと身近に置き換えればライバル会社との調和、家族間の和合にも 言及できると思う。 そして死ぬときに「あぁ、よかった。 おもしろい人生やったわい。 」で来生を むかえられたら、その人は人生の勝利者じゃないかと思う。 ーFINー 確か高校生の時初めて読んで、しばらく頭がくらくらしてしまったことを今でも覚えています。 この構成がまず型破りですなのですが、物語はそこで終わりません。 人類最後の日を描いた小説や映画は掃いて捨てるほどあるでしょうが、その最後の日からさらに何十億年という未来をも描いた物語というのは他に聞いたことがありません。 この作品は、おそらく手塚先生の生命観というものを余すところなく描いた、独創性という点においては頂点に位置するものではないかと私には思えます。 漫画に限らず、世の中にはあまたのクリエイターと呼ばれる人たちがいて、みんなそれぞれの生命感を持っていると思いますが、それをこの様な物語で表現した例はちょっと 私の知っている限り 小説にはありませんし、映画でも見た記憶がありません。 "火の鳥"の中で私の一番のお薦めはこれです。 想像を絶する作品、ではないかと思います。 第1部黎明編から一気に物語は「人類最後の日」に進みます。 それは、新たな出発の時でもありました。 手塚治虫氏を天才と多くの人が呼んでいますが、この作品を見せられてそう思わない人はいないでしょう。 生命の歴史、人類の歴史を俯瞰した、想像を絶したスケール感で描かれています。 未来と過去が結びつき、生命の深淵を読み手は感じ取ることになるはずです。 前書きで、手塚氏はストラビンスキーの『火の鳥』にインスパイアされたことを打ち明けています。 世界中に、フェニックス、ファイヤーバード、鳳凰、不死鳥伝説は点在しています。 連絡しあったわけではないのに、人類は、『火の鳥』の伝説を共有しています。 この奇妙で神秘的なものを手塚氏は、はじめからと終わりから描きはじめて最後に現代で完結するという構想を建て、スタートしました。 壮大なテーマを描くために、巨大なカンバスを用意したのです。 手塚氏は、『火の鳥』への批評は全編が完結した後でお願いしたいと、書き残しています。 『火の鳥』は、未完のまま現在に至っています。 『火の鳥』は物語を終えることなく永遠に私達の中で生き続ける作品となったのだと思っています。 本当に凄い。 圧倒的な巨編です。 角川より迫力も読みやすさも感動も段違いです。 内容は言うまでもなく傑作です。 でも、角川のほうは、解説文が素晴らしいので、結局どっちもそろえた方がいいかな?笑 こっからネタバレになるので、読んでない人は見ないで下さい。 よく「無限ループ」と、この物語は表現されます。 しかしそれは大きな間違いです。 角川の解説で、これは無限ループではなく「らせん階段」、とありました。 運命を回り続け、やがて頂上にたどり着ける、というものです。 実際に、火の鳥は繰り返す歴史のなかで「今度の人類こそ、命を正しく使ってくれるように」 と言い残しています。 これは異形編でも同じことが言えます。 これがあるから、「火の鳥」は救いのある物語だと思えます。

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手塚治虫「火の鳥・鳳凰編」感想・レビュー!権力と宗教・芸術…茜丸の物語はなぜ暗転したか?

火の鳥 未来編 ネタバレ

『火の鳥』は伝説の火の鳥を巡り、場所と時間を超越し、「永遠の生命」というテーマを描き続けられた物語で、複数の「〜編」によって構成されている。 もともと『火の鳥』の物語は「過去からスタートする物語」と「未来の物語」を交互に描き続け、最終的に現代に到達して完結するという、手塚治虫の壮大な構想に基づいてマンガの執筆が進められていた。 また場所と時間が超越しているため、各「〜編」は順番が決まっていない。 完結している長編が12作、未完作、短編、エッセイ、外伝的な編、幻の最終編である13編目(未執筆)などがあり、どれから読み始めても物語がループする構造になっている。 上記の理由から、多数の出版社から『火の鳥』が出版されているが、各「〜編」の順番は統一されていない。 しかし、現在、手塚プロダクションでは、公式の「マンガwiki」で、『火の鳥』単行本の長編12作を第1作目〜第12作目と分類し、作品順を位置付けている。 そこで、ここでは『火の鳥』の物語を手塚プロダクションの公式の順に各「〜編」、そして外伝的な編、および幻の最終編13編目を紹介する。 場所:日本 時間:2世紀後半から3世紀 『火の鳥』連作の第1作目。 黎明編がもっとも古い時代で、日本が建国される場面を描いている。 厳密には2作あり、雑誌『漫画少年』版と雑誌『COM』版がある。 単行本になり広く知られているのが、黎明編である。 『漫画少年』版(1954) ある村の少年イザナギの父親が重病になる。 上空にある「血の星」が沈む前に父の病が治らなければ、父親は村の掟により村人に食べられてしまう。 長老により、火の鳥の生き血があれば病が完治すると知ったイザナギは村を出て、火の鳥の元へ行き、火の鳥の生き血を手に入れる。 だが村に帰ると「血の星」が沈み、父は村人に食されてしまっていた。 やむを得ず、イザナギは妹のイザナミと火の鳥の血を飲み、不死の体になる。 村は豊かな土地を探し移住をすることになり、船で移動するが途中で嵐に会い、イザナギとイザナミは見知らぬ土地に流れ着く。 不死であるイザナギとイザナミは、その土地の原住民から、天照大神と呼ばれ、原住民の長である卑弥呼と出会う。 しかし、卑弥呼が岩戸に入った場面で雑誌休刊のため話が途切れ、未完で終わった。 『COM』版(1967) 古代の日本列島には、女王ヒミコが統治するヤマタイ国、クマソ、騎馬民族の高天原族の男・ニニギなどが群雄割拠していた。 クマソがもっとも古く、主人公の少年ナギはそのクマソで生活をしていた。 ナギの姉ヒナクは破傷風にかかり、生命の危機にあった。 ヒナクの夫であるウラジは妻を助けるため火の鳥の生き血を求めて火の山に入るが、火の鳥の炎に焼かれ死亡する。 その後、村の海岸に漂着した異国の医師グズリが現れ、最新の医術でヒナクを救う。 やがてグズリとヒナクは恋に落ちる。 だが二人の結婚式の夜、グズリの手引によって、多数の軍船から軍団が上陸してくる。 グズリはヤマタイ国のスパイであった。 村人は殺戮され、ひとり残ったナギも、ヤマタイ国軍の将軍、猿田により奴隷としてヤマタイ国に連れられてしまう。 ヤマタイ国の女王ヒミコは老いから逃れるためにクマソに存在する伝説の火の鳥の生き血を欲し、侵略したのだった。 だが、クマソを滅ぼしたヤマタイ国も、高天原族のニニギにより侵略される。 結局、女王ヒミコは火の鳥の生き血を飲めず、猿田やナギ、ヤマタイ国の住民やヒミコへの反乱も加わり、高天原族との戦争でヤマタイ国は滅亡する。 最後まで生き延びたのは高天原族のニニギで、ニニギの子孫が大和朝廷を開く。 ナギはそこで死亡する。 猿田も死亡するが、妻であったウズメは猿田の子を身ごもって逃げ延び、のちの猿田の子孫へと繋がっていく。 第2作 未来編(1967) 場所:地球全土 時間:3404年 『未来編』は物語の時間軸では最後にあたり、未来の行き止まり、人類の滅亡が描かれる。 西暦3404年、地球は死にかかっており、地球の地上世界は荒廃して生命が住めない環境になっていた。 人類は地下に人口の地下都市を建造し、地下都市で生活をしていた。 人類の文明自体も衰退期に入り、25世紀をピークに文明や芸術も停滞し、30世紀には21世紀ごろまで文明水準が後退していた。 人々は過去の文化や芸術に憧れており、ムーピーという好きな形に自在に変化可能な宇宙生物を、好きな物体(ムク犬、花、熱帯魚、人など)に変化させて過去を擬似的に楽しんで暮らしたり、ムーピーの持つ特殊な能力である一種のテレパシーを使用して、好きな過去の世界の夢(作中では「ムーピー・ゲーム」と呼んでいる)を見るなど、衰退する生活を送っていた。 環境汚染に加え文明も衰退し、人類は絶滅の危機にあった。 人類は他の惑星に建設した植民地も放棄し、残った人類の住む都市は「レングード(ソ連)」「ピンキング(中国)」「ユーオーク(アメリカ)」「ルマルエーズ(フランス)」「ヤマト(日本)」の5つだけで、全ての都市が、独立した超巨大コンピュータに支配を委ねていた。 コンピューターは人類の衰退の一因であるムーピーを禁止し、人間の宇宙戦士にムーピー狩りを行わせ殺処分し始める。 しかし、地下都市ヤマトの2級宇宙戦士・マサトは、禁止されたムーピーに強い愛情を持っており、自分のムーピーの殺処分を拒否。 所有するムーピーのタマミを連れて地下都市ヤマトから脱出し、荒廃した地上へと向かった。 そこでマサトは火の鳥の導きで、荒廃した地上に研究ドームを築き、ロボットのロビタ(復活編にも登場)を助手にし、生物研究を行なっている猿田博士の元にたどり着く。 猿田博士は、研究ドームで絶滅した生物をよみがえらせようと、たった一人で地上で人工生命の研究をしていた。 一方、地下都市では、人類を支配するコンピューター同士の対立から戦争が勃発し、超水爆により人類は絶滅してしまう。 地上の研究ドームにいた、マサト、猿田博士、ムーピーのタマミ、さらに戦争を事前に知り、猿田博士の研究ドームに亡命をしていたマサトの上官である1級宇宙戦士・ロックだけが生き残る。 その研究ドームへ火の鳥がテレポートで侵入し、マサトを不死の身体に変える。 火の鳥は人類の絶滅を予知しており、マサトに不死の存在として、生命を復活させる役割を与える。 超水爆の影響で地殻変動が起き、研究ドームが損傷し、放射能により猿田博士、ロックは死亡する。 ロボットのロビタも故障し停止。 ムーピーのタマミも寿命で死亡する。 その後、火の鳥の力でマサトだけが不死のために死ねず、30億年間一人で苦しみ続ける。 30億年間苦しんだマサトが、魂だけの超存在と化し、創造主として生命の種を海にまいて地球を観察し、黎明編(過去)冒頭へのつながりを示唆する。 そして、30億年の時を経て、火の鳥が30億歳老化したマサトの元に飛来する。 マサトは火の鳥の内部に取り込まれ、ムーピーのタマミと再会を果たし、未来編は終わる。 場所:日本 時間:4世紀から5世紀 黎明編で滅亡したクマソだったが、クマソの唯一の生き残り若者タケルは、火の鳥の協力もありクマソを復興させていた。 クマソはタケルの子孫、川上タケルにより栄えていた。 一方、高天原族のニニギの子孫は、畿内に入りヤマト国を開いていた。 ヤマト国の王子オグナは父である大王の命令で、九州のクマソの長である川上タケル暗殺に向かう。 その理由は、クマソの川上タケルが、事実を書いた歴史書を作っており、その内容がヤマト国の王を讃える偽りの歴史書と違っていたからであった。 王子オグナには実は別の目的もあり、それは父である大王の死により、殉死で生き埋めとされる人々を救うために、不死になる火の鳥の生き血を手に入れることだった。 クマソに着いた王子オグナは、川上タケルと対話し、その器の大きさに感服し暗殺を思いとどまる。 その後、川上タケルの妹カジカと恋におち、火の鳥を発見する。 王子オグナは恋におちたカジカと、クマソでこのまま暮らしたいと、火の鳥に相談する。 だが火の鳥は、川上タケルを殺してヤマトへ帰ることを命じる。 火の鳥の暗示でオグナは川上タケルを暗殺し、火の鳥の血を布にしみこませ、それを持ってヤマトへ帰還する。 オグナは父である大王の墓作りや殉死の生き埋めを止めるが失敗し、自分も生き埋めにされてしまう。 オグナと殉死させられる人々が火の鳥の血の布をなめる。 すると生き埋めにされてもなお生き永らえることができた。 オグナたちは土の中から、生き埋めに反対する歌を歌い続けるが、そのうち歌は聞こえなくなって物語は終わる。 本作は『古事記』と『日本書紀』がベースになっている。 ヤマトの王子オグナはヤマトタケル(別名:倭男具那命=やまとおぐな)、クマソの川上タケルは川上梟帥(かわかみたける)がモデル。 川上タケルの歴史書はほぼ完成しており鳳凰編に登場する。 第4作 宇宙編(1962) 場所:宇宙の流刑星 時間:西暦2577年 『火の鳥』の物語全体のスタート地点がこの宇宙編だ。 『火の鳥』全ての物語の発端である、猿田が火の鳥により永遠の呪いを受けてしまい、無限に呪いが続くループが始まる。 ベテルギウス第3惑星ザルツから地球へと向かう宇宙船に、5人の宇宙飛行士がコールドスリープ状態で眠っていた。 しかし当直(見張り役)の牧村が自殺し、宇宙船は事故に遭う。 残る4名は目覚めると、ミイラ化した牧村の遺体を確認する。 さらに宇宙船が隕石の衝突で激しく損傷し、航行不能であることも判明する。 そこで生き残りの4名は個別に救命ボートで脱出する。 しかし、そこを死んだはずの牧村が脱出ボートで追いかけてくる。 脱出ボートの一機は航路がそれて消息不明になり、隊長の脱出ボートも彗星の塵にぶつかってしまう。 残りの猿田、ナナ、そして牧村は未知の星に不時着する。 そこは宇宙の流刑星で、囚人惑星だった。 ここで火の鳥により、牧村の過去の罪の因果により、3名が犯罪人を罰する星に流されてしまった事実を知らされる。 牧村は未来永劫に、流刑星に閉じ込められ、若返りと老化を繰り返し、絶対に死ねない罰を受けたこともわかる。 牧村の体は、宇宙船の出発前から、過去の罪の因果よる罰の兆候である若返りが始まっており、宇宙船内での牧村の大人の体はサイボーグだった。 サイボーグの内部にあるケースに、子どもと化した牧村がいて、サイボーグを内部から操縦していたのだった。 宇宙船内で隊員たちが牧村のミイラ化した遺体と確認したものは、実は牧村のサイボーグのぬけがらだった。 猿田とナナは全くの無関係者なので、火の鳥は猿田、ナナを地球へ返すという。 だがナナは牧村に愛情を持っており、赤ん坊まで若返った牧村のために、流刑星に残ることを決める。 猿田はナナに好意を持っており、ナナと地球に戻るために赤ん坊の牧村の殺害を企てる。 しかし火の鳥の力で不死の呪いを受けている牧村はどうやっても殺せず、火の鳥は牧村殺害を実行した猿田に罰として呪いをかける。 それは「永久に子子孫孫まで罪の刻印が刻まれる、子孫は永久に宇宙をさまよい、みたされない旅を続ける」という苛烈なものだった。

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nvcdn.answerstv.com:カスタマーレビュー: 火の鳥 2未来編 (角川文庫)

火の鳥 未来編 ネタバレ

この記事内の目次• 二度と人間に生まれ変われないと知らされる残酷さ 今回の「鳳凰編」は「輪廻」がテーマではありますが、僕は正直、「輪廻転生」というものを信じてはいません。 信じたい気持ちはあって、むしろ強いです。 死んでもまた生まれ変わることができたら、どんなに素晴らしいだろうと思います。 でもやっぱり人生は一度っきり、「一生」であって「二生」は無いのが現実なのではないかな?と考えています。 まぁ、「未来編」で読んだ「宇宙生命」の話は、そんな僕の死生観を揺るがすものではありましたが。。 火の鳥「未来編」の感想はコチラです。 来世がダメなら、来世の来世でもいいし、その次でも、その次の次でもいいです。 今回は男だったから、次は女がいいかなぁ。 母になり子を産み、自分で産んだ子を育てるのって、どんなだろう・・・? そしてできれば、現世で失敗してきたあれやこれは、来世では回避して、もっとうまくやれたらなぁ、なんて思ったりもします。 しかし、主人公の「茜丸」が死ぬ間際に「火の鳥」から聞かされたことは、非常に残酷なものでした。 茜丸は死んだらすぐに「虫」となり、その後「カメ」になり、そしてその後も「人間」に生まれ変わることは永久にないとのことなのです。 わざわざそんな知らなくてもいいことを聞き、絶望に苛まれながら死んでいくのって、なんとも残酷なことだと思いました。 スポンサーリンク 茜丸はそんなに悪いことしただろうか? それにしても、「茜丸」は人生を通して、そこまで悪いことをしたことがあったでしょうか? 僕の目には、彼の人生は仏師として一生懸命働き通した立派な人生に映ります。 途中権力にまみれて以前のような気高さは失ってしまいましたが、それでも懸命に働いたことに変わりありません。 最後には「我王」との対決で不利になり、嫉妬心から我王が罪人であることをバラして陥れ、我王は罰として片腕を失うことになります。 最初読んだ時は、 「それバラしちゃ絶対ダメでしょ」 って思いましたが、冷静になって考えてみると、茜丸は本当のことを話したに過ぎません。 うーん、火の鳥って意外と理不尽なのかも・・・ それとも、ひょっとしたら「火の鳥」は、人間が考える「善悪」とは別の角度で人の価値を見出しているのかもしれません。 「我王」は、生まれてすぐに片方・片手を失うという業を背負っていたとはいえ、何十人もの人を殺した恐ろしい人です。 しかし、その後は時間をかけて「生も死も仏なのだ!」という悟りを得るまでに心が成長しました。 また、のちに何十万人もの人を救うことになる魂を込めた彫刻を、全国に作り歩きました。 かたや「茜丸」は、純粋に彫刻道を追い求めていた心を次第に忘れ、多くの人が日照りに苦しんでいることを知っても意に介さず、権力に守られ私利私欲に走るようになりました。 そして、最後には人を陥れるような行為もしてしまいました。 火の鳥にとっては、罪を背負いつつどん底から這い上がって「命」を見つめた「我王」の方が、ずっと価値のある人間に映ったのかもしれません。 「未来編」は結局のところ過去だったのか?未来だったのか? 「鳳凰編」を読み終え、「火の鳥」の時間の前後関係がなんだか良く分からなくなってしまい、ちょっと混乱しています。。 「未来編」では、遠い未来に核戦争で生命が絶滅し、何億年も待って生命誕生から人類誕生、そして「黎明編」までつながるストーリーが展開されました。 なので、「未来編」は過去のことだったのかぁ、と一旦納得していたのです。 しかし、「鳳凰編」ではなんと、遠い未来に「我王」の子孫「猿田博士」が、生命滅亡の際に空しく死ぬことが「火の鳥」により語られます。 あれ、結局「未来編」はやっぱり「未来」?? でもそれだと「未来」が「過去」になって、「過去」が「未来」になって、矛盾してしまいます。 もしかしたら、起源と終末までの繰り返しでは、全く同じ運命が繰り返される、ということだったりして。 何回繰り返しても、一挙手一投足同じになる・・・? これを現実世界に当てはめたらめちゃくちゃ怖いです。 数十億年後に、終末と起源を一周して現代に、今の僕と全く同じことをしている僕がいることを想像してしまい、背筋がゾワゾワしてしまいました。。 でも、「未来編」の最後では、今度の人間こそは正しい道に進化するよう願う「火の鳥」の想いが描かれていました。 つまり、似たような運命をたどるかもしれないですが、全く同じという訳では無さそうでウですね。。 このあたり、今後の巻で明らかになっていくのでしょうか? 「火の鳥」の次の展開が楽しみです。 それでは、今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。

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