わたし は 光 を にぎっ て いる。 わたしは光をにぎっているの上映スケジュール・映画情報|映画の時間

映画健忘録:わたしは光をにぎっている/中川龍太郎|えり@女優ブロガー|note

わたし は 光 を にぎっ て いる

大切な場所。 大切な時間。 大切な人。 を、感謝を込めて丁寧に送り出すことで、前へ進もうとする主人公は、現代に生きる私たちに大切なものが終わる時にどう向き合うかを、まっすぐな瞳で伝えてくれる。 監督は、デビュー作からこれまで海外の映画祭で数々の賞を受賞し、フランスの一流映画誌カイエ・デュ・シネマからその鋭い感性を絶賛され、前作『四月の永い夢』がモスクワ国際映画祭で2つの賞を受賞した中川龍太郎。 澪を演じるのは、TBS日曜劇場「この世界の片隅に」の情感あふれる演技で存在感を放った 松本穂香。 本作では分身のような役で、どこまでも透明な美しい光となって、風景に溶け込む。 共演は 渡辺大知、 徳永えり、 吉村界人、 忍成修吾ら若手実力派と、 光石研、 樫山文枝ら日本映画のオーソリティーたち。 主題歌は、伸びやかな歌声が心に波紋を広げる カネコアヤノの「光の方へ」。 監督が「翔べない時代の魔女の宅急便」と語る本作では、特別な才能があるわけではないけれど、都会の中で居場所を見つけ、現代を生きる若者の姿を丁寧に描く。 何気ない風景や市井の人々に宿る輝きを慈しむように捉えた映像に、故郷を見出し胸が熱くなる愛おしい作品が誕生した。 監督・脚本 中川龍太郎 90年、神奈川県生まれ。 慶應義塾大学文学部卒。 在学中に監督を務めた『愛の小さな歴史』(13)で東京国際映画祭スプラッシュ部門にノミネート。 『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(14)も同部門にて上映され、2年連続入選を最年少で果たす。 『四月の永い夢』 17)は世界4大映画祭のひとつ、モスクワ国際映画祭コンペティション部門に選出され、国際映画批評家連盟賞とロシア映画批評家連盟特別表彰をダブル受賞。 松本穂香を主演に迎えた『わたしは光をにぎっている』がモスクワ国際映画祭に特別招待されワールドプレミア上映を果たす。 20年の新春に最新作『静かな雨』の公開を予定している。 詩人としても活動し、やなせたかし主催「詩とファンタジー」年間優秀賞を最年少で受賞(10)。 松本穂香 Honoka Matsumoto 97年生まれ、大阪府出身。 主演短編映画「MY NAME」(15)で俳優デビュー。 連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK/17)、「この世界の片隅に」(TBS/18)主演、CM「意識高すぎ!高杉くん」シリーズ、JR SKISKI 2018-19のメインキャストを務める。 主な映画出演作に『恋は雨上がりのように』(18/永井聡監督)、『世界でいちばん長い写真』(18/草野翔吾監督)、『チワワちゃん』(19/二宮健監督)、『君は月夜に光り輝く』(19/月川翔監督)『きみと、波にのれたら』(19/湯浅政明監督)がある。 『おいしい家族』(19年9月公開予定/ふくだももこ監督)と『酔うと化け物になる父がつらい』(20年公開予定/片桐健滋監督)の主演公開待機作品が控えている。 渡辺大知 Watanabe Daichi 0年生まれ、兵庫県出身。 ミュージシャンとして活動を拡げながら俳優としても活動中。 『色即ぜねれいしょん』(09/田口トモロヲ監督)の主演で俳優デビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。 14年には初監督作『モーターズ』でPFFアワード審査員特別賞を受賞。 主な出演作に、『勝手にふるえてろ』(17/大九明子監督)、『寝ても覚めても』(18/濱口竜介監督)、『ギャングース』(18/入江悠監督)など。 公開待機作に『見えない目撃者』(19年9月公開/森淳一監督)、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(19年10月公開/箱田優子監督)、『僕の好きな女の子』(20年公開/玉田真也監督)がある。 光石研 Mitsuishi ken 61年生まれ、福岡県出身。 高校在学中に『博多っ子純情』(78/曾根中生監督)の主演に抜擢されデビュー。 主な出演作に『めがね』(07/荻上直子監督)、『あぜ道のダンディ』(11/石井裕也監督)、『共喰い』(13/青山真治監督)、『恋人たち』(15/橋口亮輔監督)、『アウトレイジ 最終章』(17/北野武監督)、『モリのいる場所』(18/沖田修一監督)、『羊と鋼の森』(18/橋本光二郎監督)、『ザ・ファブル』(19/江口カン監督)、『いちごの唄』(19/菅原伸太郎監督)など。 』(19年冬公開/三木康一郎監督)がある。

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わたしは光をにぎっている

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デビュー作からこれまで海外の映画祭で数々の賞を受賞し、フランスの一流映画誌カイエ・デュ・シネマからその鋭い感性を絶賛され、前作『四月の永い夢』がモスクワ国際映画祭で2つの賞を受賞した中川龍太郎監督。 今作では特別な才能があるわけではないけれど、都会の中で居場所を見つけながら現代を生きる若者の姿を描いている。 主人公の澪をTBS日曜劇場「この世界の片隅に」の松本穂香が演じ、渡辺大知や徳永えり、吉村界人、忍成修吾といった若手実力派俳優、更にベテラン俳優の光石研、樫山文枝といった素晴らしい役者達が集結して温かい物語を紡いでいる。 親友との思い出の場所が無くなってしまった違和感や、 悔しい気持ちがこの映画を作る原動力でした ーー監督のオリジナル脚本になりますが、今作にはどんな思いを込められたのでしょうか? 「大学時代に僕に映画を教えてくれた親友が、大学を出たあと自殺しました。 そのことをモチーフに『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(15年)と『四月の永い夢』(17年)という映画を作りました。 その後、亡くなった彼とよく飲みに行っていたお店が都市開発で取り壊されていき、自分の中で友人との関係が二度にわたって切断された気持ちになりました。 そういうことへの違和感や悔しい気持ちがこの映画を作る原動力になっていました」 ーー場所に大切な人との思い出が残って、それを他の人とも共有したいといういうのは凄くわかります。 それに自分が死んだあともその場所を知っている誰かが共有してくれるかもしれないという安心感もありますよね。 「そうなんですよね。 ある場所にいくと匂いや音といったちょっとしたものでも過去の記憶を思い出します。 自分が死んだあと、逆に自分が生まれる前を繋ぐ存在として場所というものの重要性はあると感じます。 場所との接続があるから、未来の世代に少しでもいい想いや社会を残そうという気持ちも芽生えるのではないでしょうか」 ーー澪という役には松本穂香さんを当て書きされたそうですが、静かだけど芯が強い女性という印象を受けました。 「松本さんご自身も表面的にはおっとりされています。 食事の席でもあまり自己主張されないイメージです。 と同時に、すごく気が強い人なんだろうな、ということは直感的に思いました。 そういう松本さんの両面性みたいなものを生かした役を書きたいと思ったんです。 「脚本を読めば澪が未熟な存在であることは誰でも分かりますが、子供として未熟なのか、少女として未熟なのかということには実は大きな差があります。 といいますのは、人間は自分の性を意識した時に自意識が芽生えると思います。 でもその自意識は澪を演じる上では必要ないと思いました。 綺麗な人であればあるほど浮き立ってきます。 だけど子供という存在はどんな風景にも馴染みます。 「ただ、澪が銭湯の湯を片手で掬っているカットだけは女性っぽく演じて欲しいとお願いしました。 彼女が大人になる通過儀礼としての水(湯)というか。 それはキリスト教徒が水を触るみたいなモチーフも反映しているんですよ。 このシーンでそれを思い浮かべる人はあまりいないと思いますが(笑)」 ーーなるほど、そういうことだったんですね! 改めて今作を観直したくなりました。 銭湯と言えば、澪が閉店時間になってもゆっくりしているおじいちゃんに牛乳を渡すシーンがとても良かったです。 「あのおじいちゃん、実は94歳になる、僕の祖父なんです。 それが例えたったの5分だったとしても。 「僕が大学時代に暮らしていた街には昔ながらの商店街があって、そこを通るたびに顔を知ってる人達が誰かしら挨拶してくれたんです。 そこから会話が生まれることもありました。 だけど、それが商店街じゃなくて大きな商業施設だったらそんなことはありえなかったと思うんですよね。 生活の空間と労働の空間が地続きなのが商店街や銭湯の良さなので、そういうことをないがしろにして都市開発や町づくりをしてきた社会にはいささかの違和感を覚えます。 ただ、単に憤っていても未来は開けないので、ある種の希望とともに澪に託したのが『わたしは光をにぎっている』です」 ーーここからはSCREENONLINE読者のために中川監督オススメの映画をご紹介頂きたいのですが、最近ご覧になって面白かった作品を教えて頂けますか。 「今年の釜山国際映画祭で観た『パラサイト 半地下の家族』(日本は来年1月10日公開)は素晴らしかったです。 『ジョーカー』(19年)のように持たざる者が持っている者に暴力で対抗する話ですが、いままさに社会に起きていることと通ずるところがありますよね。 これは黒澤明監督の『天国と地獄』(63年)もうそうですし、映画の存在する時代全般にわたって消えることのないテーマに感じます。 それから『バーニング 劇場版』(19年)も最高でしたし、『荒野にて』(19年)、『永遠の門』(19年)、『幸福のラザロ』(19年)も面白かったのでオススメです」 ーー昔から好きな映画を1本挙げるとしたら? 「アメリカ映画では『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84年)は大好きです。 友情の終わりと、ある文化の終焉を描いた作品です。 時代と個人はあくまで呼応する存在であることを改めて感じました」 ーー最近注目している監督はいますか? 「今年のぴあフィルムフェスティバルで二つ賞を穫った『スーパーミキンコリニスタ』の草場尚也監督は気になりますね。 売れないエキストラ女優の話なんですが、めちゃくちゃ面白かったです。 凄く才能ある監督なので注目しています」 ーー中川監督のルーツになったのはウルトラセブン、三島由紀夫、スタジオジブリだそうですが、映画に関してはいかがですか? 「大学の時に先ほど話した親友がヒッチコックやジョン・フォードの映画を教えてくれました。 それと同時に映画評論家の蓮實重彦さんの存在も知って、それがきっかけでエンタメ映画にも芸術性があるということが理解できたというか。 言ってしまえば黒澤明作品もエンタメ映画だと思いますが、芸術映画としても極めて高度に作られています。 エンタメを芸術と思って良いんだということがわかったことで、映画に対する視界が開けましたし、そこから映画を作りたいと思うようになりました。 アンドレイ・タルコフスキーやジャン=リュック・ゴダールのような難しい映画じゃないと芸術じゃないみたいなイメージがあったんですけど、そうではないことに気付けたのは凄く大きかったです」 (インタビュアー・文/奥村百恵) 中川龍太郎監督 【ストーリー】 亡き両親に代わって育ててくれた祖母・久仁子(樫山文枝)の入院を機に東京へ出てくることになった澪(松本穂香)。 都会の空気に馴染めないでいたが「目の前のできることから、ひとつずつ」という久仁子の言葉をきっかけに、居候先の銭湯を手伝うようになる。 昔ながらの商店街の人たちとの交流も生まれ、都会の暮らしの中に喜びを見出し始めたある日、その場所が区画整理によりもうすぐなくなることを聞かされる。 その事実に戸惑いながらも澪は、「しゃんと終わらせる」決意をするー。

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