腎盂 腎炎 前触れ。 腎臓の病気:腎盂腎炎

[医師監修・作成]腎盂腎炎(腎盂炎)にならないまたは重症化させないための注意点

腎盂 腎炎 前触れ

1、腎盂腎炎とは 腎盂腎炎は、尿路に起こる細菌感染症全般を指す尿路感染症の一種です。 尿路は、尿をつくる腎臓から腎盂、尿管、膀胱を経て尿道で終わります。 細菌感染が腎盂で起これば腎盂腎炎、尿道で起これば尿道炎、膀胱で起これば膀胱炎と呼ばれます。 急性腎盂腎炎の症状は、尿路感染症の中でもっとも強いものです。 悪寒、ふるえ、高熱、わき腹や膝の痛みが主な症状であり、早期では悪寒、ふるえ、わき腹の痛みなどが現れます。 慢性腎盂腎炎においては、急性と比べて軽微で自覚症状がない場合もあります。 ただし、尿路結石などの複合的な要因がある場合もあり、菌血症や敗血症を合併する恐れもあります。 2、腎盂腎炎の予防 急性腎盂腎炎の患者は、特に20~30歳代の若い女性に多い傾向があります。 女性は男性と比べて尿道が短く、細菌が進入しやすいのが理由とされます。 細菌はほとんどの場合、大腸菌など大便由来のため、陰部を清潔に保つことが一番の予防策になります。 入浴や排便後のシャワーも効果的です。 排尿は、細菌が尿道を上るのを防ぐことにもなります。 水分を多めにとるほか、尿意を我慢しないことも大切です。 免疫力の低下から発症することもあるため、免疫力を低下させる薬を使用しているときは普段以上の注意が必要です。 免疫力を低下させる薬には、免疫抑制剤、抗がん剤、インフリキシマブ、エタネルセプトなどがあります。 3、腎盂腎炎患者への看護計画 腎盂腎炎の看護のポイントを、「観察項目」「ケア項目」「教育・指導」の3つのテーマで並べます。 ケア項目は、治療の上での「安静」と「水分摂取と点滴による補液」の部分に当たります。 他の多くの病気に共通する基本の看護を、しっかりと行うことが大切になります。 治療の上でも患者の精神状態を落ち着かせる意味でも大切です。 主なチェック項目は次の通りです。 主なチェック項目は次の通りです。 CRP反応や、末梢血白血球の増多を測ります。 例えば、体温がぐんぐん上昇する上昇期は、熱を逃がさないことが大切です。 上昇期の体では、「熱を作り出す」と「熱を逃さない」の2つの作業が続いています。 体がぶるぶると震えるのもその作業の一つです。 患者が急に元気を失い、ふるえだしたら上昇期の可能性があります。 また、体の末端である手足の温度が下がることも上昇期の特徴です。 その後の顔が紅潮する「極期」から、多量の汗をかく「解熱期」に向けては、患者が楽なように熱をさます方向で看護します。 食事、排泄、睡眠などの援助を基本通りに根気強くつづけることで改善することがほとんどです。 1日に1・5リットル以上が目安になります。 しかし、一口に水分摂取といっても、人により摂取方法に傾向や嗜好があり、言葉で促すだけではうまくいかない場合があります。 傾向や嗜好を早めに見極めることは、スムーズな治療の為に大切です。 傾向、嗜好は、朝一番に水を飲む人、午前より午後に水を飲む人、食事をとりながら水を飲む人、食後に水を飲む人などさまざまです。 安静を保てる環境をつくり、体温や体位調整などの日常生活の援助も丁寧に行いましょう。 3-3、教育・指導 急性腎盂腎炎の症状は、早ければ3~5日で収まりますが、発病原因を取り除かない限り、再発を繰り返して慢性化することもあります。 悪くすれば腎不全に陥ることもありますので、再発防止のための教育は大切な看護項目です。 ・ 陰部を清潔に保つ ・ 水分の摂取を心掛け、尿の量を増やす ・ 尿意を我慢しない ・ 性交渉後に排尿をする ・ トイレットペーパーを使用する際は、前方から後方に向かって拭く ・ 体を冷やさない ・ 過労を避ける また、尿管結石など構造上の原因で腎盂腎炎が発症する事もあります。 それらの対策もしっかりと教育しましょう。 4、妊婦への対応 急性腎盂腎炎は、妊娠中にかかりやすい内科系合併症です。 大きくなった子宮が尿管を圧迫することなどが理由とされ、妊婦のおよそ1%に起こります。 妊婦が腎盂腎炎にかかった場合は、セファロスポリン系の抗生物質で治療するのが一般的です。 治療を始める前に、妊娠の有無を確実に確認しましょう。 また、過去の妊娠の際に腎盂腎炎にかかったことのある人には、次の妊娠初期に細菌尿の検査をするよう促しましょう。 まとめ 患者と医療者側の適切な判断と処置が施されれば、3~5日で治るはずのものが、どこかで歯車が狂うと、最悪の場合では死に至るのが腎盂腎炎という病気です。 看護師に求められるのは、ほかのすべての病気にいえることですが、「凡事徹底」の姿勢でしょう。 ここに説明した「観察項目」「ケア項目」「教育・指導」をしっかりと覚えて、看護に生かしてください。 jdepo.

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腎盂腎炎の症状と治療方法は?再発防止は膀胱炎の予防が一番!

腎盂 腎炎 前触れ

hashimoto masayoshi こんにちは。 からだプラン代表医師の橋本です。 普段は内科医として働いています。 さて今回は、腎盂腎炎(じんうじんえん)についてのお話です。 患者さん 「……先生、お腹が痛い。 あと、だるいし、気持ち悪い……。 」 橋本 「大変! 何か心当たりはありますか!? 」 患者さん 「前に、腎盂腎炎になった時の辛さと同じ痛さです」 橋本 「なるほど、その時に何と言われましたか?」 患者さん 「えっと、水分を普段からとって、きちんとおしっこをするようにと。 そういえば最近忘れてました……。 腰・わき腹の痛み、発熱や震えといった症状があらわれ、尿に膀胱炎に似た異常が見られます。 男性よりも女性に多く見られるのも特徴です。 「腎盂腎炎ってなに?」という方や、「腎盂腎炎かもしれない……」と心配されている方、「診断を受けたけど、どんな病気なの?」と腎盂腎炎について知りたい方のために、症状・原因・治療についてや、普段から何を意識したらいいのかを、簡単に解説していきます。 腎臓は、血液から余計なものを取り除いて、尿にして捨てる働きをしています。 この途中で詰まってしまうと、尿は出ていきません。 詰まる原因としては、尿管や尿道に石が出来てしまっていることが多いです。 このことを、尿路結石と呼んだりします。 水分不足で尿が濃くなって、石ができてしまうんです。 初期治療が遅れると慢性腎盂腎炎に移行したり、敗血症 はいけつしょう を起こして命の危険に繋がることもあります。 それが何らかの原因で細菌が侵入してしまい、炎症を起こすのです。 細菌の侵入経路によって、大きく3つの感染タイプに分けることができます。 尿路上行性感染 何らかの原因で、尿管から細菌が腎盂まで達してしまう感染。 これが、もっとも多い感染経路です。 原因としては、• 腎盂・尿管の形態異常• 膀胱尿管逆流現象• 前立腺肥大症• 尿路結石• 腎盂・尿管の悪性腫瘍• 神経因性膀胱 しんけいいんせいぼうこう などが考えられます。 リンパ行性感染 膀胱、尿管、腎盂の周囲にあるリンパ腺を伝っての感染。 細菌の種類は多岐に渡りますが、主に大腸菌感染が多いです。 血行性感染 体の別の感染部位から、血液の流れを通じて感染。 別の臓器に細菌が感染していて、それが腎臓にも感染してしまうケースです。 元々の疾患への治療を同時に行っていく必要があります。 腰や背中の痛み• 尿がにごる、頻尿、残尿感などの膀胱炎に似た症状• 先天性に尿路の形態異常がある小さなお子さん• 妊娠している方• 前立腺肥大(ぜんりつせんひだいしょう)がある方• 尿路結石のある方• 他の病気で細菌への免疫力が落ちている方(糖尿病など)• ステロイド剤、抗がん剤などの使用で、免疫力が低下している方• 大人は〈泌尿器科〉か〈内科〉を受診してください。 診断 問診と触診、加えて検査が行われます。 検査 腎盂腎炎が疑われた時には、一般的に次のような検査が行われます。 尿検査• 血液検査• また、腎臓の形が異常であったり、尿路結石があったりなど、他の疾患がベースになっている場合には、それらにアプローチしないと、腎盂腎炎も治りません。 したがって、ベースとなる疾患に対する治療を行います。 予防 水分を普段から十分に飲むことが一番です。 水分不足で固まった石(尿路結石)が、直接腎盂腎炎の原因になる事もあります。 さらに、水分不足が尿路を洗い流す回数を減らしてしまって、菌が逆流しやすくなってしまうことも原因の一つです。 水を飲みすぎることの弊害が最近言われるようになりましたが、1日に1〜2Lほどの常識的な量を飲む分には心配ありません。 常温の水や、暖かい飲み物をとる方が、体が冷えず、吸収も良いため健康的です。

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急性腎盂腎炎になった私が伝える、急性腎盂腎炎にならないための4つの予防策

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原因 は、大腸菌などの細菌が腎盂という場所で増殖することが原因で起こる感染症です。 健常な方の場合、尿管が膀胱に入る部分に逆流防止機能があることによって、尿が腎臓へ逆流することはありません。 また、尿によって洗い流されるため、本来、腎臓内は無菌状態です。 しかし、腟口や肛門に潜んでいる大腸菌などが、なんらかの要因により尿道から膀胱、膀胱から尿管へと遡上し、腎臓に達し増殖することがあり、腎盂腎炎が起こります。 女性の場合は、尿道が短くなどを起こしやすいため、結果的に腎盂腎炎も起こしやすいといえます。 また、男性の場合は男性特有の病気であるが原因となることがあります。 そのほか、男女に関係なく、や種々の神経疾患によって膀胱の機能が低下するという病気があります。 重度の神経因性膀胱になるとまったく排尿することができず、尿閉となり尿流の停滞を起こしてしまいます。 その他に多い原因としてはが挙げられます。 尿路結石とは、尿路(腎臓から尿道まで)の間にできる結石の総称です。 また、尿管狭窄や膀胱尿管逆流症などの生まれつきの解剖学的異常がある方も腎臓の尿が滞留しやすく腎盂腎炎を起こしやすいといえます。 上記のような原因に加えて糖尿病があったり、ステロイドや免疫抑制剤を常用していたり、などの基礎疾患があると免疫力が低下し、腎盂腎炎にかかりやすくなります。 症状 急性腎盂腎炎にかかるとほとんどの場合で、悪寒や発熱が現れます。 これは細菌感染の炎症反応によるもので、頻尿や排尿時の痛みなどといった症状が現れることもあります。 また、結石などによって完全に片側の腎臓からの尿がせき止められてしまうと、強烈な痛みに襲われるとともに、嘔吐などの消化器症状が出ることがあります。 腎臓の機能が急激に低下し、それに伴い尿量の低下を認めることもありますが、なかなか自分で気がつくことが難しい症状です。 重篤な腎機能の低下がある場合は尿毒症症状を呈することもあります。 また、感染がさらに進行し、細菌やその毒素が腎臓から全身に回ってしまうとを起こし、最悪の場合、命にかかわることもあります。 検査・診断 急性腎盂腎炎は、症状を問診するとともに、腰背部の叩打痛を確かめることによって診断をおこないます。 そのほかにも、血液検査で炎症反応の上昇や腎機能の増悪を確認したり、尿検査で尿中の細菌や白血球などを確認し、尿路感染の有無を判断したりします。 尿や血液を培地で培養することで、原因となっている菌を特定することができますが、これには通常1〜2週間程度を要します。 検査としてはこれだけでは不十分で、エコーやレントゲン、CTなどの画像検査が必要となります。 エコーでは膀胱拡張の有無や、腎臓の腫れ()の有無を確認することが可能です。 レントゲンではカルシウム結石などを検査します。 CT検査はもっとも有用で、水腎症の程度や腎臓の炎症所見に加え、レントゲンに映らない結石やその部位、さらに結石以外の原因がある場合でも正確に診断することができます。 治療 治療の基本は適切な抗生物質の投与です。 抗生物質の種類は、感染の程度や、院内感染か否かなどを考慮して判断されますが、早期に開始することが大切です。 治療前に培養検査のための検体を採取しておくことも重要です。 急性腎盂腎炎は外来通院で治療できる場合もありますが、高齢であったり、脱水やなどの基礎疾患があったりする場合や、・重度のを疑う場合は入院での治療が必要になります。 2週間程度は抗生物質を使用する必要があり、医師の指示通り治療を継続することが必要になります。 自己判断で、内服や点滴を中断すると再発の可能性などもあり、治療が難しくなることがあります。 また、尿閉を伴っている場合は、尿道カテーテルを留置し、感染した尿をしっかりと排出させます。 や、尿管狭窄などによるを伴っている場合は、尿道カテーテルを留置しても、感染のもとである腎盂内の尿が排出されないため、膀胱鏡下に尿管ステントを留置したり、経皮的腎瘻造設術を行ったりする必要があります。 再発を予防するためには、まず糖尿病など、感染症を起こしやすい基礎疾患をしっかりと治療することが大切です。 そのうえで、がある場合は、適切な排尿管理を内服薬やカテーテルなどで行うことが必要になります。 結石が嵌頓(かんとん)している場合は、手術で結石を取り除きます。

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