ベンツ sl amg。 SL/メルセデス・ベンツ|スペック

SL/メルセデス・ベンツ|スペック

ベンツ sl amg

概要 [ ] SLクラスは2シーターオープンスポーツの最高峰に位置づけられ、下位にはが存在する。 5代目はのをベースとしている。 「SL」はで軽量スポーツカーを意味する「 Sport Leicht (シュポルト・ライヒト)」の頭文字に由来する。 初代は1952年にを制覇した「300SL」(W194)をベースに、軽量クーペまたはカブリオレとして発展した。 しかし、2代目(W113)より高級車・としての性格を強め、ラグジュアリー性や快適性を重視するコンセプトが現在に至るまで貫かれている。 4代目(R129)まではソフトトップを採用し、その上から装着するハードトップをオプションで販売していたが、その重さや大きさゆえに脱着は容易にできないものであった。 しかし、5代目(R230)よりにも搭載されている「バリオルーフ」(電動格納式ハードトップ)を備え、クーペカブリオレとなる。 現在、メルセデス・ベンツが販売する車種の中で最も長い歴史をもっている。 また、「SL55 AMG」が2001年・2002年シーズンの、「SL63AMG」が2008年・2009年シーズンのを担当した。 2代目SLクラス(280SL AUTOMATIC) 300SL、190SLに続く第2世代のSLとしてので機械式(製)付き2. 3L エンジンを積んだ230SLがデビューした。 車の性格としてはスポーツ性の高い300SLよりもツーリングカー的な要素の強い190SLに近いもので、自社製4速やも用意されていた。 しかしながら、レーシングドライバー並みの腕前をもつ技術担当重役が運転する230SLは、レーサーのマイク・パークス()が運転する3Lエンジン搭載の250GTが47. 3秒で周回したサーキットを47. 5秒で走るという実力ももっていた。 スタイリングは当時ののデザイナーであった人の( Paul Bracq )によるもので、「・ルーフ」と称される屋根の中央が左右より低い逆反り形状になっているのが特徴である。 (この屋根の形状は次の3代目 R107にも引き継がれる) 車体形状は、• 車体に格納される幌が付いた• に着脱可能なが付いた• から幌とその収納部を取り去り、車室後部に簡易シートを備えた「カリフォルニア・ロードスター」(付もあり) の3種類があった。 、機械式付き2. 5L エンジンを積み、後輪も化した250SLへ移行。 、機械式付き2. 8L エンジンを積んだ280SLへ移行。 高まる環境への配慮や安全性能の向上を目指して、に後継モデルである3代目 R107へと移行する。 生産台数は230SLが19,831台、250SLが5,196台、280SLが23,885台である。 モータースポーツの分野では、のスパ・ソフィア・リエージェ・ラリーにてオイゲン・ベーリンガー( )の運転する230SLが優勝している。 3代目 R107(1971年-1989年) [ ] 3代目450SLC 5. 0 1971年に登場。 シャシーコンポーネンツはミッドサイズのから転用され、エンジンはSクラス用のユニットを搭載している。 R107系は1971年から1989年までの長きに渡って生産され、総生産台数は237,000台に上る。 これらは先代モデルに比べ大きく、重く、豪華になったことで、SLの頭文字は300SL(W198)時代の「シュポルト・ライヒト」から「スポーツ・ラグジュアリー」に変わったことを意味していた。 1971年4月に 350SLが、同年10月には 350SLCが生産を開始。 1977年9月には高性能版 450SLC 5. 0を追加している。 搭載されるエンジンは450系をベースにストロークを延長した5リッターのユニットでシリーズ最強の240馬力を発生させる。 これは同じ馬力ながらも後の500系とは違う専用ブロック(鋳鉄製)である。 450SLC 5. 1980年には大規模なマイナーチェンジが行なわれ、V8エンジンがW126と同じ新開発の軽量アルミブロック・ユニットに変更された。 これに伴い350、450、450 5. 同時にATも3速から4速に改良されている(350の欧州仕様はデビュー時より4速AT)。 しかしながらSLCは1981年にSクラスクーペ()が登場するとその役目を終え生産を終了。 SLCの総生産台数は62,888台であった(うち450SLC 5. 0は1,636台、500SLCは1,133台)。 残ったSLシリーズ(ロードスター)のうち、アメリカ市場向けのモデルは厳しい排ガス規制に合わせてV8エンジンに改良が施され、排ガスのクリーン化にともない大幅なパワーダウンを余儀なくされる圧縮比の低減(9. 1986年には最後のビッグ・マイナーチェンジを行い、280SLは新しい直6OHCエンジン(M103)の 300SLに、380SLはトルクをアップさせた 420SL(欧州仕様のみで、米国では560SL)に置き換えられた。 エンジンに型式変更がない500SLも出力が向上している。 同時に外装はエアスポイラーが付加(オプション)され、アルミホイールが14インチから15インチの新デザイン(通称マンホール型)に改められている。 なお、サスペンション・ジオメトリーの見直しも行なわれ、アームの変更によるトレッドの拡大も行われた。 1989年に後継のR129系へモデルチェンジを果たし、メルセデス・ベンツ最長の18年間に渡る生産にピリオドを打った。 その1989年に登場する(W463)は2017年現在も生産を続け、R107系の記録を超えているが、厳密にはオーストリアのの生産車両なので、ダイムラー・ベンツ製の乗用車という観点では未だこの記録は破られていない。 最終生産車の500SL(アストラル・シルバー色)はドイツ・のメルセデス・ベンツ・ミュージアムに保管されている。 日本仕様車はウエスタン自動車(現)より輸入され、外装はヨーロッパ仕様の物と同一であるが、1970年代の度重なる排ガス規制によりエンジンはアメリカ仕様と同様に大幅なパワーダウンを余儀なくされた。 初年度の1972年には350SLと350SLCを導入。 1981年の380SEC導入に伴いSLCの販売が終了し、450SLは380SLとなる。 そして1986年より380SLに代わり560SLを導入している。 なお、560SLはアメリカ、日本、オーストラリアのみで販売され、本国を含む欧州地域では販売されていない。 ワルデガルドが駆る450SLC 5. 0 2008年 Rallye Deutschlandより ラリー競技 [ ] 1978年からのにおいて過酷であったマディラウンドであるからはサビエスト・ザサダ、ジョギンダ・シン、アンドリュー・コーワン、トニー・フォークスらによるGr. 4エントリーとしてATトランスミッションである450SLC5. 0とこれまでの280Eの2グループ体制とし、サファリではミッコラ、コーワン、ワルデガルドが2、4、6位に入る。 コートジボワールでは450SLC4台体制で挑み、1~4位を独占する。 1980年、ポルトガルからほぼ地元ディーラーチームでGr. 4の450SLC、Gr. 2の500SLCが起用され、出場ラウンドを増やすと年間マニファクチャラーランクでは フォードに次ぐ4位に入っている。 中でも、最終戦、コートジボワール ではGr. 4勢を500SLCが食って1、2位に入っているのを見てもわかる通り、当時のポテンシャル的には大排気量SOHC車ということもありこの時期、レギュレーションで制限されていた中排気量DOHC勢であるメーカーワークス勢を脅かす相当高い位置に君臨していた。 主なグレード グレード 製造期間 排気量 エンジン 馬力 280SL 280SLC 1974年-1985年 1974年-1981年 2,746cc DOHC 185馬力 300SL 1985年-1989年 2,962cc 直列6気筒SOHC 188馬力 350SL 350SLC 1971年-1980年 3,499cc V型8気筒SOHC 200馬力 380SL SLC 1980年-1985年 1980年-1981年 3,818cc 218馬力(欧州仕様)/155馬力(米国・日本仕様) 420SL 1985年-1989年 4,196cc 218馬力 450SL 450SLC 1973年-1980年 4,520cc 225馬力 500SL 500SLC 1980年-1989年 1980年-1981年 4,973cc 240馬力 450SLC 5. 0 1977年-1980年 5,025cc 240馬力 560SL 1986年-1989年 5,546cc 235馬力(米国・日本仕様) 4代目 R129(1989年-2001年) [ ] SL73 AMG リア 1989年、18年ぶりにフルモデルチェンジし、4代目が登場。 幌には電動ソフトトップを採用する。 車両の傾きを感知した際に起き上がり搭乗者を保護するロールオーバーバーがこのモデルから装備された。 機構的にはV型エンジンを搭載できるようにを拡幅し構造を強化したものである。 日本には5. 0L エンジンを搭載した「500SL」が導入された。 価格は1380万円で左ハンドル仕様のみ。 1991年、「500SL」に右ハンドル仕様を追加するとともに1631万円に値上げした。 1992年、6. 0L エンジンを積む「600SL」を追加。 1993年、「600SL」をベースにによってチューニングされたエンジンを搭載する「600SL 6. 0 AMG」を追加。 1994年、マイナーチェンジ。 モデル名が変更となり、それまで排気量を表す数字の後ろに付いていた「SL」が数字の前に付けられる。 同時にモデルの「SL320」を追加。 全車に5速を採用。 1996年、「SL500」をベースにAMGがチューンした6. 0L エンジンを搭載する「SL500 6. 0 AMG」を追加。 1998年、「SL320」のエンジンがエンジンに置き換えられ、「SL500」のエンジンも新型の5. 0L となる。 同時に「SL500 6. 0 AMG」を廃止し、新たにボアアップした5. 5L を積む「SL55 AMG」が登場。 また、「SL73 AMG」を追加。 このモデルはSLクラス史上最も強力なエンジンであるAMG製の7. 3L を搭載する。 「SL73 AMG」は全世界で50台ほど製造された。 2001年、12年にわたる生産を終了し、5代目(R230)へと移行する。 主なグレード グレード 製造期間 排気量 エンジン 最高出力・最大トルク 変速機 駆動方式 SL73 AMG 1998年-2001年 7. 5kg・m 5速 600SL 6. 0 AMG 1993年-1994年 6. 2kg・m 4速AT SL600 6. 0 AMG 1994年-2001年 6. 2kg・m 5速AT SL500 6. 0 AMG 1996年-1998年 6. 1kg・m 600SL 1992年-1994年 6. 0kg・m 4速AT SL600 1994年-1998年 6. 0kg・m 5速AT SL55 AMG 1998年-2001年 5. 4kg・m 500SL 1989年-1994年 5. 0kg・m 4速AT SL500 1994年-1998年 5. 0kg・m 5速AT SL500 1998年-2001年 5. 9kg・m SL320 1994年-1998年 3. 8kg・m SL320 1998年-2001年 3. 1kg・m 5代目 R230(2001年-2011年) [ ] SL65 AMG リア 、フルモデルチェンジし、5代目に移行。 このモデルより、に先行装備されたバリオルーフ(電動格納式ハードトップ)が装備され、よってこれまでのソフトトップおよびデタッチャブルハードトップは廃止となった。 日本では10月に「SL500」のみが先行発売される。 、AMGモデルの「SL55 AMG」を追加。 AMG製の、アルミホイール、強化ブレーキとスポーツサスペンションを装備。 、エンジンモデルの「SL350」とエンジンモデルの「SL600」を追加。 、「SL55 AMG」にの技術をフィードバックし、さらなるチューニングを施した「パフォーマンスパッケージ」を設定。 「SL500」に7速()を採用。 同時ににも搭載されている6. 0L ツインターボエンジンを積むAMGモデル「SL65 AMG」を追加。 11月、マイナーチェンジ。 「SL350」には新世代の3. 5L エンジン()と7速が搭載され、「SL550」には新世代の5. 5L エンジン()が搭載された。 また、「SL600」とAMGモデル「SL55 AMG」のエンジンの出力とトルクが若干向上している。 5月、マイナーチェンジ。 フロントマスクの変更が行われ、丸目4灯からつり目のヘッドライトに変更された。 テールランプは前モデルとほとんど変わらない意匠となった。 新機能としては可変ステアリング機構であるダイレクトステアシステムの採用、ヘッドレストから温風が吹き出すエアスカーフが採用された。 また、「SL55 AMG」が廃止され新たに「SL63 AMG」が追加された。 5代目 SL65 AMG Black Series 2008年10月、「SL65 AMG」をベースとして、同クラスの特徴であるバリオルーフを廃止してクローズドボディに変更し、素材のボンネットなどを採用することで軽量化を図った「SL65 AMG Black Series」を追加。 搭載エンジンは「SL65 AMG」と同じであるが、専用のインタークーラーやエグゾーストシステムにより大幅に出力を向上させている。 日本では春頃から配車開始となるが、少量生産品であり日本向けは12台である。 カラーは「オブシディアンブラック」と特別仕様車のために開発されたマットブラックペイント「designoマグノナイトブラック」の2色を用意するが、「designoマグノナイトブラック」は日本国内では1台しか販売されないため申し込み受付を行ない、希望者多数の場合は抽選となる。 2011年8月、「SL350」・「SL550」をベースに、チタニウムグレーペイント19インチAMG5スポークアルミホイール、ハイグロスドアハンドル、SLRデザインシフトノブ、専用インテリアトリムなどを施し、上質感とスポーティーさを一層高めた特別仕様車「SL350 Grand Edition」・「SL550 Grand Edition」を発売。 オプションには「SL63 AMG パフォーマンスパッケージ」に採用されているチタニウムグレーペイント19インチ AMG5ツインスポークアルミホイールを特別採用した「AMGスポーツパッケージ」を設定。 併せて、メーカーオプション設定のディストロニックの大幅値下げ(35. 特徴・機構 [ ]• 日本での価格帯は1190万円-4880万円 SL65 AMG BS)で、「SL350」のみ右ハンドル仕様が設定されている。 また、北米では95千ドル(SL550)-186千ドル(SL65 AMG)で販売されている。 「バリオルーフ」の開閉時間はよりも速い16秒である。 ルーフがトランクに収納されている状態でも荷物を出し入れしやすいよう、トランク内のボタンを押すと折り畳まれたルーフが浮き上がるようになっている。 雨天時には定期的にブレーキパッドが作動しブレーキディスクに付着した水滴を自動的に除去してくれる機能を持つ。 「先進的な技術」として鳴り物入りで導入された製電子制御ブレーキシステム()であるが、その後の度重なる不具合発生およびにより、2006年のマイナーチェンジにおいてEクラスのみ廃止された。 メルセデス・ベンツではブレーキランプとテールランプが別々に点灯するものが多かったが、SLクラスに関しては2代目(W113)を除き当R230まで兼用型が採用され続けていた(R107とR129の北米仕様車を除く。 これらの北米仕様車ではリアフォグランプを廃し、その部分にブレーキランプの機能を独立して持たせている)。 4kg・mであったが、 2006年11月に出力とトルクを向上させた。 0kg・m 軽量化を図るために、特徴的な「バリオルーフ」を廃した 代わりに固定式のカーボンルーフを採用した。 6kg・mであったが、 2006年11月に出力とトルクを向上させた。 7kg・m SL350のみ右ハンドルが用意される 2008年5月- 1200万円- 6代目 R231(2011年-) [ ].

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【インプレッション】メルセデス・ベンツ「SL 63 AMG」 /

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この記事のもくじ• | プラットフォームは次期メルセデスAMG GTと共通 | メルセデス・ベンツは新型SLを開発中と伝えられ、実際にいくつかのプロトタイプが目撃されていますが、今回は同社のデザインを管理するゴードン・ワグナー氏が「新型SLは、SL史上もっとも300SLに近いモデルになるだろう」と発言してちょっとした話題に。 ガルウイングドアは「構造上の解決策」だった なお、メルセデス・ベンツ300SL最大の特徴でもある「ガルウイングドア」につき、これを採用した理由は「構造上やむなく」。 というのも、もともとはレーシングカーとして開発されたために鋼管スペースフレームがボディサイドを貫通していて、よって「サイドシルが太く高い」構造となってしまったわけですね。 この状態では通常の横開きドアを採用することはできず、これを解決するための手段としてガルウイングドアを採用した、と言われています。 その「ガルウイング」が期せずしてこのクルマのアイコン、そしてメルセデス・ベンツのヘリテージの一つとして認識されることになり、その後のメルセデス・ベンツのマーケティングに大きく影響することなったのは「運命のいたずら」と言えるかもしれません。 実際に1955年に発売された「メルセデス・ベンツSLRマクラーレン」は(ガルウイングではありませんが)ディヘドラルドアを採用し、300SLを想起される雰囲気を持っています(実際のモチーフはレーシングカーの300SLR)。 その後2009年に発売されたメルセデス・ベンツSLS AMGはダイレクトに300SLをイメージしたクルマで、こちらは完全なるガルウイングドアを再現していますね。 どうなる新型メルセデス・ベンツSL? そして新型メルセデス・ベンツSLについては「次期メルセデスAMG GTとプラットフォームを共有する」ことがすでに明かされており、開発の大部分をAMGが担当することになりそう。 さらに「300SLに近くなる」のはそのスタイリングだけではなく性格も同様で、つまりは「これまでのSLが持っていた、GT的なキャラクターから、ピュアスポーツへ」。 そうなると気になるのが次期メルセデスAMG GTとの競合ですが、ここは「AMG GT 4ドアクーペ」と「メルセデス・ベンツCLS」のようにきっちり分けて来るのかも。 そして新型SLはオープン構造を持つことも明らかになっていて、となると残念ながらガルウイングドアの採用は不可能。 ルーフについては、先代SLのようにメタルトップではなくソフトトップを採用すると言われ、これによって軽量化はもちろん、格納スペースを小さくすることで室内空間、ラゲッジスペースを最大化できるとも言われています。 新型SLについて重要なのは「73」という数字が復活することで、新型SL73には4リッターV8ツインターボ+ハイブリッドにて800馬力を発生するパワーユニットが搭載される、というウワサもあるようですね(AMG GT 4ドアクーペにも搭載されるかもしれない)。 そのほか、まだまだ謎の多い新型メルセデス・ベンツSLですが、おそらくは2021年には公開されるだろうと言われており、楽しみに待ちたいところです。 VIA:.

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次期メルセデス・ベンツSLは消滅?AMG GTに統合され2021年に発売とのウワサ

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こうしたタイミングで数えれば第6世代に当たる現行「SL」が初披露されたのは、年頭のデトロイト・モーターショーの舞台だった。 一方で、車両重量は最大で140kgもの大幅減量に成功。 これにはもちろん、「メルセデスの量販モデルで初めて」と紹介される、オールアルミ構造によるボディーの採用が大きく寄与をしている。 使用部位によってチルド鋳造や真空ダイカストなどさまざまな製法を使い分け、押し出しやテーラードブランクなど加工法にも多様なトライを行った結果、ボディーシェル単体でも、およそ110kgの軽量化を実現したという。 飛び切りラグジュアリーで高価な2シーターのオープンという、メルセデス・ラインナップの中にあっても特にイメージリーダー的要素が強いそんなSLというモデル。 その中でも、さらなる頂に立つ存在が、ご存知AMGバージョンだ。 新型SLに用意されたAMGバージョンは、「SL 63 AMG」と「SL 65 AMG」という2タイプ。 車名上はさしたる違いはなさそう(?)に思えても、前者が8気筒で後者は12気筒と、搭載エンジンが大違い。 共にターボチャージングが図られた結果による最高出力には、「63」が537PSで「65」が630PSと、およそ100PSもの大差がある。 最大トルクは、「63」が800Nmであるのに対して「65」では1000Nmと、こちらは12気筒モデルのみが「4桁の大台」に乗せて格の違いを見せ付ける。 こうして、ことスペック上では「65こそが最強版」という事になる新型SLのAMGバージョン。 が、そこはそもそもレーシング・フィールドで数々の栄光を残した歴史を振り返っても、「8気筒エンジンこそが本流」というのがこのブランド。 あくまでもAMGの代表モデルはSL 63 AMGであるということだ。 そんなこのモデルのテストドライブの舞台は、南仏は地中海に面した小さな港町であるサン・トロペ周辺に設定されていた。 「弟分の『SLK』にちょっと似過ぎているかな……」という見た目の印象をそこに感じつつも、ドライバーズ・シートへと乗り込むと、いかにも贅を尽くした各部の仕上げは何ともゴージャスかつ上質で、そこではSLKとはやはり別世界の、いかにもフラッグシップ・モデルらしいラグジュアリーな雰囲気がいっぱいだ。 T字型をモチーフとした左右対称形のダッシュボードに、クラスター内にさらに独立したバイザーを備えた2眼式メーターをレイアウト。 そこには力強い書体で数字と目盛りが刻まれ、少々クラシカルながらもシンプルで機能性に富んだイメージが漂う。 「ところで、『バリオルーフ』を操作するスイッチが見当たらないな……」と気付いて周囲を探してみると、ATレバー脇のコンソールの小さな独立リッドの中に、それが収まっているのを発見。 ちなみに、そこにはシート後方から音もなく立ち上がり、オープン走行時の後方からの不快な風の巻き込みを防ぐ、電動式の「ドラフトストップ」の操作スイッチも内蔵される。 それゆえ、こうしてスイッチひとつでその収納が可能というのは、快適性と安全性を巧みに両立できるという点で想像以上に有り難いものだ。 スイッチひとつで全てが完結する全自動方式ではあるものの、残念ながら走行中は低速時でも動作をしない。 オープン走行中に急な雨に降られたような場合でも、まずは安全な路肩を探して一旦停車の必要がある。 いくつかのライバル車では実現済みの走行中の動作がNGなのは、機構上の問題というよりは「動作途中でリアのナンバープレートが外部から確認できなくなる瞬間がある」という点に理由があるようだ。 エンジンは専用制御により、標準仕様に対して最高出力が27PS、最大トルクが100Nm上乗せされ、リアアクスルにLSDを内蔵した専用チューニングが施されるサスペンションには、リアのみが標準仕様よりも1インチ大径化された前後異径のシューズを履く。 さらに、やはり専用デザインのステアリング・ホイールやカーボンファイバー製のエンジンカバー、同じくトランクリッド・スポイラーリップなどのドレスアップ・アイテムも採用。 ルーフオープン状態で準備されたそんなSL 63 AMGの、いかにもゴージャスなデザインのドライバーズシートへと乗り込んで、早速V8ユニットへと火を入れる。 と、そこでは周囲に放たれる排気サウンドが、予想よりも少々控えめであることに気が付いた。 しかしそのボリュームは、同エンジンを搭載するE 63 AMGのそれよりも、明確に小さいというのも事実だ。 実はAMGにとって、SL 63 AMGというモデルのキャラクターは「E 63 AMGよりもスポーティ度が下」であるという。 とは言え、そんなSL 63 AMGのスピード性能自体は、やはりとんでもない高みにある。 アクセルペダルの踏み込み量がごく浅い間は、そんな本来の能力はぶ厚いオブラートの下に隠したまま、8気筒エンジンならではのスムーズさのみを前面に打ち出して、ごく静々と、滑らかな加速感を味わわせてくれるに過ぎない。 けれども、少しでも深くアクセルペダルを踏み込むと、そんな状況は一変! そこでは、まさに「シートバックに背中が貼り付けられるような加速力」が、惜しげもなく披露される。 さらに、その他のポジションでは決して姿を現すことのなかったシフトショックを許容しながら、最速加速を演じようとする。 1秒という値。 これは、トラクション能力で勝る4WDのスーパースポーツ・モデルを除外すると、実質上は史上最速レベルのデータと言ってよいものだ。 その立役者のひとつと推測できるのが、トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを用いた7速ATである「AMGスピードシフトMCT」の搭載。 日常のスタートシーンでは文句ナシのスムーズさを提供してくれるうえで、スポーティな走りのシーンではタイトな繋がり感を実現。 ただし、シフトパドルを操作してから実際に変速動作が行われるまでには、わずかなタイムラグを感じさせられるというのはAMG車(というよりもメルセデス全車)に共通するウイークポイント。 なるほどこれでは、トランスミッション本体の応答性をいくら高めても、ドライバーが感じるラグは解消をされない理屈。 が、一方で「技術者がその現象を確認しているということはいずれ対策が行われるはず」と、ここは早期のリファインを期待したいところでもある。 それは、500PSを大幅に超えるパワーをしっかりと御するポテンシャルを確保したうえで、「基本的には路面の変化やルーフの開閉を問わないあらゆるシーンでの快適性確保を念頭に置いた仕上がり」という印象が基本になる。 が、だからといってこのモデルのフットワークは、日常シーンでそれらに頼っているというわけでは決してない。 オープン・ボディーでありながら、路面凹凸を乗り越えてもルームミラーが身震いのひとつもしない点には、例のフルアルミ・ボディーが比類なき高剛性を達成していることが象徴されているし、そうした骨格の堅牢さこそが、このモデルの基本的に信頼感に富んだ走りのテイストの、全ての源となっていることもまた確かであるはずだ。 ところで、カリカリに尖ったスポーツ性よりも、まずは比類なきラグジュアリーさを演じるこのモデルのドライブ・フィールで、最後までひとつ気になったのはそのステアリングの感触だった。 厳しいと言えば厳しい見方かも知れないが、そこはメルセデス・ラインナップ中のフラッグシッグシップ・モデルであるSLの、さらにAMGバージョンであるからこそ見過ごしたくないとも思える部分。

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